The Motley Fool

【米国株動向】リスクに見合う大きなリターンを期待できるバイオ銘柄3選

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、202141日投稿記事より

過去10年間で株価が50倍、100倍になった株に投資していたら、というのは誰もが思うことですが、残念ながらこうしたリターンを手にするには、会社がまだ小さく先行きが不透明な時期に投資をする必要があります。

ここでは、人生を変えてくれるようなリターンを生む可能性のある「ハイリスク・ハイリターン投資」の候補銘柄としてトリリウム・セラピューティクス(NASDAQ:TRIL)、バクサート(NASDAQ:VXRT)、およびツイスト・バイオサイエンス(NASDAQ:TWST)を紹介したいと思います。

トリリウム・セラピューティクス

2019年にトリリウムの最高経営責任者(CEO)に就任したジャン・スクバルカ氏は、同社の長期的な目標はがんの化学療法に挑戦することであると述べています。

これは大胆な発言ですが、同社の2つの新薬候補の初期の結果は、その可能性があることを示唆しています。

がん細胞自身が人間の免疫系から逃れられなくする治療法には多くの企業が取り組んでいますが、トリリウムのTTI-621とTTI-622はこれまでのところ最良の結果を出しており、さらに免疫系に対してがん細胞を攻撃するように指示する信号も出します。

薬剤が単独でこのような働きをする治療法を、単剤療法と呼びます。

まだ第1相臨床試験の段階ですが、安全性は証明されており、低用量でも単剤療法として最高水準の結果が得られています。

4月末に経営陣による株主向けの最新情報の報告が予定されていますが、株主の関心は第2相臨床試験での投薬量と対象疾患に向けられるしょう。

金利上昇によって高リスク銘柄の株価が下落したことから、株主は現在までに50%の株価下落に耐えている状況ですが、同社が成功すれば株価は大きく上昇し、今回の株価下落は10年後の株価チャート上では見えないほど小さなものになるでしょう。

バクサート

バクサートも大志を抱く小さなバイオ医薬品企業の1つです。

同社は、ベストセラーとなっている注射用ワクチンのいくつかを錠剤に変えることで、市場に変革をもたらそうとしており、これまでに一定の成功を収めています。

同社の錠剤ベースのインフルエンザワクチンは、インフルエンザウイルスH1N1株に対する試験で、市場を代表するワクチンであるサノフィ(NASDAQ:SNY)の「フルゾーン」と同等の効果を示しました。

同社は、複数のインフルエンザ株に対するワクチンの開発でジョンソン・エンド・ジョンソン(NYSE:JNJ)傘下の企業と提携しました。

新型コロナワクチンであるVXA-CoV2-1の第1相臨床試験では「良好」と呼ぶ結果が出たにもかかわらず、同社の株価は60%下落しました。

第1相試験の目的である安全性は証明されたものの、ウォール街が期待していたのは新型コロナウイルス感染が防止できることを示唆する情報であり、VXA-CoV2-1では、ファイザーやモデルナのワクチンと同種の抗体が作られなかったのです。

しかし、同社のインフルエンザワクチンは、これらの抗体があまり生成されなくても有効でした。

ワクチンの有効性が測定されれば、ウォール街に驚きの結果がもたらされる可能性もあります。

そうなれば、新型コロナウイルス用ワクチンとしてだけでなく、錠剤のプラットフォームとして幅広い潜在力が証明され、株価は急速に反発し、高値を更新する可能性があります。

ツイスト・バイオサイエンス

パンデミックによって、医薬品研究の黄金時代が幕を開けました。

かつて科学オタク以外はほとんど訪れないインターネットの片隅で報じられていたニュースが今や主役となっています。

新型コロナワクチンの開発は、宇宙開発競争以来、科学界が最も注目を集めるテーマとなっています。

研究の多くはDNAを必要としますが、入手は容易ではありません。研究室は通常オンラインでDNAを発注することができますが、何千もの遺伝子が必要な場合は別です。

そこで、ツイスト・バイオサイエンスの出番です。

同社は、大量の遺伝子素材を低コスト化する小型化技術を使って合成DNAを製造するプラットフォームを開発しました。

これは、顧客が遺伝子素材を提供しデータファイルを受け取るゲノム配列決定市場とは逆のプロセスであり、ツイストの顧客はファイルを送って遺伝子素材を受け取ります。

たとえば、同社の顧客のアストラゼネカは、新型コロナワクチンを開発するときに、このプロセスを利用して複数の抗体を発見しました。

需要は高く、合成DNAの市場は今後5年間で3倍の約200億ドルになる可能性があります。

株価は年初来で半分近く下がりましたが、それでもパンデミックが始まって以降、400%以上上昇しています。

これは同社の売上高が株式を公開した2018年の2,500万ドルから増加し、過去12カ月で1億100万ドルに達したためです。

同社の顧客数も2019年末から2020年末までに50%増加しました。

経営陣の今年度予想売上高は1億1,000万〜1億1,800万ドルであり、その中央値は前年比26%の増加にすぎません。

株価売上高倍率(PSR)が50倍近い株としては比較的低い成長率ですが、同社は売上高5億ドルの目標に向けて生産能力を拡大しています。

今後数年でこの目標を達成できれば、現在のバリュエーションに問題はありません。

取る価値のあるリスク

ほとんどの小規模バイオテクノロジー企業は設立当初の目標を達成できません。

創薬企業にとって、その統計は衝撃的です。

米国科学健康協議会によると、腫瘍分野では最終的に承認される薬剤候補はわずか3.4%です。ワクチンはこれよりも健闘しており、約33%です。

リスクなくしてリターンはありえませんが、分散されたポートフォリオの一部としてこうしたリスクを取れば、その企業が成功した場合に、素晴らしいリターンを得られる可能性があります。

バイオテクノロジー分野でそうしたリスクを取りたいと考える人にとって、トリリウム、バクサート、ツイストはその確率を高めることができる候補銘柄かもしれません。

【米国株動向】2020年ヘルスケア関連株値上がり率トップ5の今年の展望

フリーレポート配信

コロナ禍で消費者が一斉にレストランや航空機の利用を敬遠した一方、在宅需要という大きな恩恵を享受し、新産業として伸びた分野もあります。過去1年で既に株価は大幅に上昇してしまいましたが、在宅関連銘柄としても、長期的な成長株としても注目できる3銘柄を取り上げます。

在宅需要で新たな産業が勃興する中、注目のコンスーマー関連3銘柄」はこちらからご覧ください。(メールアドレスの登録が必要です)

また、ツイッターやフェイスブックで最新情報を配信しております。

公式ツイッターアカウント公式フェイスブックアカウントをフォローする。

また、公式LINEアカウントの方では、投資初心者向けの情報を発信しています。
友だち追加

免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Jason Hawthorneは、トリリウム・セラピューティクス株を保有しています。モトリーフール米国本社は、モデルナ株、ジョンソン・エンド・ジョンソン株を推奨しています。
最新記事