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【米国株動向】ハイテク株の下落で買い場が訪れたクラウドコンピューティング3銘柄

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、202041日投稿記事より

多くのクラウドコンピューティング銘柄は2020年に目を見張る上昇を演じた後、今年3月に大きく下落しました。

しかし、クラウドベースのサービスが今後何年にもわたり急速に成長し続ける、という単純な事実に変わりはありません。

長期志向の投資家にとって、最近の株価下落は買い場となっています。

以下、これに該当する銘柄を3つご紹介します。

バンドウィズ(NASDAQ:BAND):通信の未来はクラウドにあり

2010年代は、モビリティ全盛の時代の中で、モバイルネットワークと携帯電話が基本的な生活必需品になりました。

昨年はコロナ禍によるロックダウンとソーシャルディスタンス導入に伴いモビリティがこれまで以上に重要となり、個人や企業の間ではクラウドベースの通信が本格的に普及しました。

ズーム・コミュニケーション(NASDAQ:ZM)は言うまでもなくこの動きの代名詞となっています。

一方、バンドウィズは知名度こそ低いものの、ズームを顧客に持ち、ほかにもマイクロソフト(NASDAQ:MSFT)やアルファベット(NASDAQ:GOOGL)(NASDAQ:GOOG)などのハイテク大手を顧客に抱えています。

バンドウィズは企業が自社のソフトウェア・サービスに音声、メッセージング、緊急通話の機能を組み込むのを支援しています。

2020年通期売上高は48%増の3億4,300万ドルと好調でした。

特に第4四半期には企業向け音声/メーセージング・ソフトウェア企業のボックスボーンの買収効果もあって、売上高が前年同期比82%増の1億1,300万ドルに達しました。

経営陣は2021年売上高を35%増と予想しています。今年は企業の予算が回復し始めるのに伴い、バンドウィズのプラットフォームには新たな関心が多数寄せられると筆者はみています。

2021年予想株価売上高倍率(PSR)は6倍、そしてフリーキャシュフローの黒字化が目前であることを踏まえると、成長中のクラウドコンピューティング関連銘柄としては値頃感があると言えます。

【米国株動向】顧客から学び成長を続けるクラウド企業トゥイリオ

ライブランプ・ホールディングス(NYSE:RAMP):急速に変化するデジタル広告業界の中で成長中

ライブランプも高値から40%下落し、12カ月実績PSRは8倍と、値頃感があります。

同社は2021年度第4四半期(2021年1-3月期)売上高を10%増、2022年3月期売上高を10%~15%増と予想しています。

ライブランプは、企業が販促のため匿名化された個人データにアクセスするためのプラットフォームを運営しています。

アップル(NASDAQ:AAPL)やグーグルがクッキー(広告主が個人向けターゲット広告に利用する、デバイスやウェブサイト上の活動追跡機能)の使用を停止するのに伴い、ソフトウェア業界の一部では収益化の方法を模索する動きが見られます。

ライブランプの認証トラフィック・ソリューション(Authenticated Traffic Solution:ATS)は、個人がプライバシー設定を管理できるだけでなく、広告主や販促を行う企業がデータを交換できる、クラウドベースのプラットフォームです。

個人のデジタル情報の権利に注目が集まっているデジタルマーケティング業界の中で、ライブランプは収益化の新たな方法を模索するソフトウェア開発企業にとっても魅力的なソリューションを提供しています。

来年は成長鈍化が見込まれるものの、同社は盤石な財務基盤を武器に、流動性の一部を同業のデータフリーツ買収に充当することで広告プラットフォームを強化しました。データフリーツの過去12カ月間のフリーキャッシュフローはマイナス630万ドルと損益分岐点に近づいています。

広告主はデジタルマーケティングの変化に対応するべく信頼できるパートナーを探しているため、ライブランプは多数の新事業を獲得する可能性があります。このため、直近の株価下落は買い増しの好機をもたらしたと言えるでしょう。

【米国株動向】ライブランプが割安だと考えられる3つの理由

セールスフォース・ドットコム(NYSE:CRM):クラウドの先駆者

セールスフォースはクラウド上で提供されるソフトウェア・サービスの先駆者で、今では企業向けソフトウェア・プロバイダー大手の一社となっています。

同社は2021年売上高を前年比21%増の250億ドル強と予想し、2025年までに500億ドルの売上高を達成するという野心的な目標を掲げています。

それを実現できるとすれば、12カ月実績PSRの9倍、12カ月実績株価フリーキャッシュフロー倍率(PFCFR)の47倍というバリュエーションには価値があると言えます。

この積極的な目標を実現する上で重要になるのは、近々予想されるマイクロソフトとの対決です。

セールスフォースは、マイクロソフトの「Teams」と対抗するコラボレーション・ツールのスラック(NASE:WORK)の買収を進めています。単なる急成長だけではなく、マイクロソフトに追いつくことも視野に入れているのです。楽天的すぎるでしょうか。そうかもしれません。

しかし、セールスフォースには、一連の買収を通じてデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する、高収益のクラウドコンピューティング・プラットフォームへと成長してきた実績があります。

DX関連支出が今後数年間で数兆ドルに達するとのIT調査会社ガートナーの予想を踏まえると、マイクルソフトに追いつくというセールスフォースの見通しはそれほど突飛なものではないように見えます。

スラック買収の発表以降、株価は下落傾向を辿り、昨年秋の最高値から27%下げています(執筆時点)。

しかし、20%超の増収率を維持すれば、株価の下げが続くことはないでしょう。

このため、セールスフォース株は今が買い時と言えるでしょう。

【米国株決算】セールスフォース・ドットコム社の最新決算情報と今後の株価の推移

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米国の株式市場は最高値を更新している一方で、バブルを警戒する見方もあります。そこで、より堅実な投資先として、緩やかながらも成長し続け、持続的に増配する銘柄を検討してみてもよいでしょう。このレポートでは、堅実な成長が見込める5つの高配当株をご紹介します。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。アルファベットのエグゼクティブであるSuzanne Freyは、モトリーフール社の取締役会メンバーです。マイクロソフトの子会社LinkedInの従業員であるTeresa Kerstenは、モトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Nicholas Rossolilloは、アルファベット(C株)、アップル株、ライブランプ株、セールスフォース・ドットコム株、ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ株を保有しています。Nicholas Rossolilloの顧客は、記事で言及されている株式を保有しているかもしれません。モトリーフール米国本社は、アルファベット(A株)、アルファベット(C株)、アップル株、セールスフォース・ドットコム株、ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ株、スラック・テクノロジーズ株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、バンドウィズ株を推奨しています。モトリーフール米国本社は、アップル株のオプションを推奨しています(2023年3月120ドルのロング・コール、2023年3月130ドルのショート・コール)。
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