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創業から100年以上、株価と配当で投資家にリターンをもたらしてきた米国株3選

出典:Getty Images

アメリカでは、1958年には企業の平均寿命は61年でした。

しかし現代ではその平均寿命は18年と非常に短くなっており、企業の誕生と衰退のサイクルが速くなったことを示しています。

この中でも100年以上の企業の歴史があり、かつ上場されている企業は、非常に希少な存在とも言えます。

そしてその企業たちは理由があって存続してきていると言えます。

例えば、競争性の高いビジネスや、他の企業が真似できないビジネス、生活様式が変わっても需要は変わらないビジネスがその理由となっている一つでしょう。

この記事では100年以上、事業を存続し株主に大きなリターンをもたらしてきたアメリカの伝統的な企業を3つご紹介します。

ユニオン・パシフィック

ユニオン・パシフィック(NYSE:UNP)はネブラスカ州に本社を置く米国最大の鉄道会社です。

米国の西部〜中部・南部の23州で約5.2万kmの路線網を持っており、国を縦断しカナダからメキシコまで繋ぐ路線まで保有しています。

同社の創業は1862年で、上場は1969年です。

競合にはバフェット氏の傘下にあるBNSF社とノーフォーク・サザンがあります。

ノーフォーク・サザンの創業は1883年でユニオン・パシフィックの方が幾分か歴史があります。

鉄道株は多額の資本が必要であり、巨大なネットワークインフラを構築する必要があるため参入障壁が高く競合も少ないため競走優位性も高いです。

実際にユニオン・パシフィックはBNSF社とアメリカ西部の鉄道網を支配しています。

鉄道業界は景気の先行指標として需要な指標になります。

景気が良くなることが予想されていればモノの動きが活発になり、鉄道業界にプラスの影響を与えます。

逆に景気が悪くなれば、鉄道業界にマイナスの影響を与えます。

今後、ワクチンが普及し経済活動がさらに活発になる見込みが確実になることでさらに株価の上昇は期待できます。

過去40年間の平均リターンは約12%です。

アルトリア・グループ

アルトリア・グループ(NYSE:MO)はバージニア州に本社を置く、大手タバコ会社です。

同社の創業は1822年で、上場は1923年です。

同社は51年で配当を連続する配当王となっています。

アルトリア・グループの目玉事業はタバコ事業であり、マールボロのシェアは43.3%とあって圧倒的です。

タバコに限らずワイン事業を展開したり、酒類メーカーのアンハイザー・ブッシュ・インベブの株式を10%保有しています。

投資活動も活発的です。

2018 年には電子タバコ大手のジュール・ラブズに出資しました。

また、2019年には大麻製造メーカーのクロノス・グループへ出資をしています。

しかしジュール・ラブズへの128億ドルをかけた投資は現在の評価額では42億ドルとなっています。

これは当初の評価額の3分の1程度まで下がっています。

いいニュースなのはパンデミック下でも事業の根幹である紙巻きタバコ事業が売上、利益ともに前年度を上回る業績を上げたことです。

アルトリアは売り上げの82%を米国内の紙巻きたばこ市場に依存しています。

今後、禁煙する人の増加やたばこ代替品への移行が大きく起こることがあれば同社にとって大きなマイナス要因になるかもしれません。

しかし現在はキャッシュフローは以前安定しており比較的安定した高配当株として今後も機能していくと思われます。

過去の年率リターンは15%です。

ゼネラル・ミルズ

ゼネラル・ミルズ(NYSE:GIS)はミネソタ州に本社を置く食品メーカー大手です。

シリアル食品、スナック類、インスタント・冷凍食品、アイスクリームに強みを持ちます。

同社の創業は1866年で、上場は1928年です。

翌年の1929年には世界恐慌となり、証券取引所は全体で90%株価が下落する災難に見舞われた過去があります。

同社の驚くべきことは1898年から配当を実施して以来、同社の配当は無配になったことがないことです。

配当は連続増配ではないものの増配を続ける一貫性を保っています。

この10年で配当は2倍になりました。

2020年ではコロナ禍で3年ぶり増配を実施しました。

四半期配当を0.49ドルから0.51ドルへと増配しています。

増配の裏付けとして、同社では家庭用内需要の売上が85%と高く、コロナ禍の外出自粛により家庭食の需要が高まっていることです。

パンデミックの状況を逆手に売上、利益を伸ばし製品のブランドを広く認知することができています。

ワクチンが普及しているとはいうものの、依然として多くの国で以前のように外出できる状況ではないことを踏まえると、同社の堅調な業績は今後も期待できます。

まとめ

100年以上事業を続けてきた企業は、長期間にわたって事業を継続してきただけの理由があります。

総じて言えるのは他企業より参入障壁が高いビジネスと言えることでしょう。

どの会社も多額の資本を必要とし、もし参入したとしても歴史のあるブランド力に勝つことは簡単ではありません。

またどの会社も株主を尊重している企業でありその中でもユニオン・パシフィックやアルトリア・グループ、ゼネラル・ミルズは配当や自社株買いといったプログラムによって株主への還元を尊重している企業です。

こうした株主還元への意欲が高く、参入障壁が高く、伝統的な企業の銘柄を保有することはポートフォリオに安定性と地味ながらも堅実なリターンを与えてくれるでしょう。

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免責事項と開示事項 記事の作者、ろいどは、アルトリア・グループを保有しています。記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資アドバイスではありません。

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