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【米国株動向】ナイキがバフェット銘柄になってもおかしくない理由

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2021329日投稿記事より

ウォーレン・バフェット氏には、代表的な消費者ブランドに投資をしてきた長い歴史があります。

バークシャー・ハサウェイは、チョコレートのシーズ・キャンディー、アイスクリームチェーンのデイリークイーン、衣料品メーカーのフルーツ・オブ・ザ・ルームなど、いくつかのブランドを直接傘下に収めています。

さらに、バークシャー・ハサウェイの大口投資先には飲料大手のコカ・コーラとハイテク大手のアップルも含まれています。

もしバフェット氏がナイキ(NYSE:NKE)の株を購入することがあれば、同氏がこれまで投資してきた企業のタイプのパターンに一致するのは間違いありません。

バフェット氏がナイキを気に入るだろうと思われる理由は以下の3つです。

1.シンプルで市場性のある製品

バフェット氏は、自分が理解する会社にのみ投資することが重要であるとしばしば強調してきました。スニーカーは誰でも理解できます。

ナイキは1972年からスポーツシューズを製造しており、今後も長期にわたって、この市場を支配し続けることはほぼ間違いありません。

1980年代後半にコカ・コーラ株に10億ドルを投資したときに、バフェット氏は、世界中で製品を成長させるために同社の経営陣が優れたマーケティングスキルと財務スキルを活用していることを認めています。

こうした成功はナイキにも当てはまります。

マイケル・ジョーダンのような超一流の選手と契約したことにより、同社は広く名前を知られるようになりました。

今年の全米大学体育協会バスケットボールトーナメントのトップチームのほとんどは、ジョーダンまたはナイキのブランドを着用しています。

大勢の視聴者を前にテレビの全国放送でスポーツウェアの映像を流したことが、同社が世界で最も象徴的なブランドの1つとなった理由です。

2.強固な競争優位性

企業が50年近く同じことを行いながら株主に利益をもたらしてきたとすれば、それはその企業に持続的な競争力があることを示しています。

これはバフェット氏が求めているもう1つの重要な特徴です。

スポーツウェア市場は非常に競争が激しい分野です。モルガン・スタンレーによると、ナイキの昨年の売上高380億ドルは、毎年3,000億ドルを超えるスポーツウェア向け支出の10%強にすぎません。

スポーツウェアの購入者の多くがまだ同社の顧客ではないことは明らかです。

それでも、同社には競合他社よりもかなり優位な点がいくつかあります。

同社は、衝撃緩和技術、製造技術、さらには製品設計についても特許を取得しています。

さまざまなスタイルのカラフルなスニーカーを生み出す同社の創造性に刺激を受け、他の企業も対抗してはいますが、これらの企業にはナイキと同じ「スウッシュ」のロゴがありません。

バフェット氏がアップルの株に投資した理由の1つは、人々を惹きつけるiPhoneの魅力でした。

同じように、同氏は消費者を惹きつけるナイキの魅力を高く評価するでしょう。

スニーカーのコレクターは、ナイキのアプリ「SNKRS」で、今後の新作に関する最新ニュースを毎日チェックしています。

2020年3月に米国がパンデミックに襲われて以降、同社のオンラインプラットフォームの会員数は7,000万人増加しています。

3.安定性

バフェット氏の過去の投資を見ると、彼が投資したいのは優れた最高経営責任者(CEO)ではなく、事業そのものであることがわかります。

同氏はしばしば有名な投資家のピーター・リンチの言葉を引用していますが、リンチは、遅かれ早かれ無能な経営者が経営者となる日がくるので、どんな無能な経営者でも経営できるほど素晴らしい事業に投資することを好んでいました。

重要なのは、優秀な経営者に依存せず、企業自体の優位性によって繁栄することができる会社に投資すべきだということです。

2004年に共同創設者のフィル・ナイト氏が退任して以降、3人のCEOがナイキを率いてきましたが、経営者が誰であれ、同社は市場を上回るリターンを株主に提供し続けています。

これは同社の事業が素晴らしい事業であることを示しています。

また、同社は一貫してライバルのアディダスや他の一般消費財トップブランドよりもはるかに優れた投下資本利益率をあげています。

新製品の市場投入までの速度を2倍にし、eコマースの売上を伸ばすため、同社は過去3年間、消費者への直販(コンシューマー・ダイレクト・オフェンス)戦略を実行してきました。

これらの取り組みは実を結びつつあります。

高まりつつある需要の波に乗るため、スニーカーの新モデルを次々と市場に投入したことで、2月までの9カ月累積の売上高は前年同期比でプラスを維持することができました。

直近四半期は、オンラインの売上高が前年同期比で59%増加し、総売上高は同3%増加しました。

これらは、パンデミック中の小売業を取り巻く厳しい環境を考えると力強い結果であり、市場におけるナイキの驚異的なブランド力の証です。

唯一、バフェット氏のお気に召さない可能性があるのが、バリュエーションです。

現在、予想ベース株価収益率(PER)は42倍と割高であり(執筆時点)、バフェット氏が通常、株に支払う水準をはるかに上回っています。

コカ・コーラとアップルの場合は、バフェット氏が投資を行ったときには、両銘柄ともPERが20倍を下回っていました(執筆時点)。

とはいえ、ナイキはバフェット氏が株を長期保有する企業に求めるすべての特徴を備えていると思います。

【米国株動向】ナイキはeコマースにおいてどのように優位に立ったのか

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者John Ballardは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、アップル株、バークシャー・ハサウェイ(B株)、ナイキ株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、以下のオプションを保有しています(バークシャー・ハサウェイ(B株)の2023年1月の200ドルのロング・コール、バークシャー・ハサウェイ(B株)の2023年1月の200ドルのショート・プット、アップル株の2023年3月の130ドルのショート・コール、アップル株の2023年3月の120ドルのロング・コール)。
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