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【米国株動向】割安に見える高配当エネルギー株3銘柄

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2021325日投稿記事より

高配当株は不人気セクターで見つかることが多く、今なら石油・ガス関連が狙い目となっています。

確かにクリーンエネルギーへのシフトをはじめとする逆風下にあるものの、化石燃料は今後も長期にわたって不可欠なエネルギー源であり続ける見込みです。

中でも注目の銘柄として、配当が魅力のシェブロン(NYSE:CVX)とエンタープライズ・プロダクツ・パートナーズ(NYSE:EPD)、配当は相対的に低めながら大きな値上がりにも期待できるかもしれないヘルマリック・アンド・ペイン(NYSE:HP)を紹介します(配当利回り等は執筆時点)。

増配を続ける石油メジャー

シェブロンは川上(採掘)から川下(化学製品・製油)までを垂直統合する数少ない国際石油資本(石油メジャー)の一角です。

33年連続で増配を実施しており、コロナ禍の影響で需要が減少した2020年もロイヤル・ダッチ・シェルやBPなどのライバルが減配する中で増配を継続しました。

同社の強みのひとつとして、バランスシートの健全性が挙げられます。

負債比率はわずか33%と石油メジャーで最も低く、厳しい状況が続いたとしても借入を増やす余地は他社と比べて十分にあります。

原油価格は昨年の過去最低水準から回復しましたが、今なお配当利回りは約5%と非常に高くなっています。

石油メジャーには配当利回りがこれより高い銘柄もありますが、同社ほど健全な財務に裏打ちされた企業は見当たりません。

川中の強み

マスター・リミテッド・パートナーシップ(MLP、共同投資事業体)のエンタープライズ・プロダクツ・パートナーズは北米屈指の川中企業で、パイプライン運営、貯蔵、加工などの事業を行っています。

川中企業の特色として、売上の大部分を手数料が占め(同社の場合80%台後半)、エネルギー価格の変動から影響を受けにくくなっています。

それもあって増配を22年連続で行っており、利益は配当の1.6倍、配当利回りは7.8%と非常に高くなっています。

この配当利回りはシェブロンと同じく過去最高水準で、そのため割安に感じられます。

同社も業界屈指のバランスシートを誇り、EBITDA有利子負債倍率は4.1倍と業界最低水準です。

キャピタルゲインにも期待

一方、エネルギーサービス会社で海洋掘削リグの保有数で米国トップクラスのヘルマリック・アンド・ペインは昨年減配し、数十年続けていた増配がストップしました。

配当利回りは3.6%で、上記2銘柄と比べると物足りなく感じるものの、S&P500指数構成銘柄の平均の2倍以上の水準です。

株価は2016年のピークから約75%下がっており、ピークまで戻すのは難しいかもしれませんが、コロナ禍が収まってエネルギー大手が採掘を再開すれば大きく反発する可能性があります。

強みとして、バランスシートが非常に健全で負債比率はわずか15%と、その次に低い競合他社と比べても約半分の水準です。

また、同社は長い間、自社の掘削リグを最新テクノロジーで維持することに注力してきており、採掘再開による恩恵を特に大きく受けられそうです。

現在契約下にある掘削リグは全体の37%のみで、回復の余地は大きく残されています。

逆風をしのいだ後に期待

保守的な投資家なら財務が健全で事業が分散化した垂直統合型のシェブロンと川中の大手エンタープライズ・プロダクツ・パートナーズ、積極的な投資家ならシクリカルなヘルマリック・アンド・ペインに注目すると良いでしょう。

いずれも高配当を得ながら逆風が収まるのを待ち、その後の展開に期待できる可能性を秘めた銘柄です。

【米国株動向】3月に注目の大型エネルギー株3銘柄

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Reuben Gregg Brewerは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、エンタープライズ・プロダクツ・パートナーズ株を保有し、推奨しています。
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