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【米国株動向】P&Gをダウ平均株価と比較

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2020328日投稿記事より

投資を行う上では、ダウ平均株価のような市場全体を反映する指標に賭けるのがよい時期もあれば、個別銘柄を選ぶ方がよい時期もあります。

現在は、後者のいわゆる「ストックピッカー相場」に入りつつありますが、優良株を選好する投資家にとってプロクター・アンド・ギャンブル(NYSE:PG)は最良の候補といえます。

安全性を確保する

ダウ平均株価は昨年3月の安値を80%上回っており(執筆時点)、指標は割高な状態にあります。

現時点でダウ平均株価のPER(株価収益率)は33.1倍と、1年前の17.6倍から倍近くとなっています。

予想PERも21.4倍と、長期的な平均値を依然として上回ります。

割高なバリュエーションは市場全体にネガティブに働き、市場は暴落とは言わないまでも、調整が起きる可能性があるようにみえます。

そして、4分の3の銘柄は市場と同様の動きをすることから、ダウ平均を保有するだけでは、市場の下落の影響を回避することはできません。

市況の流れに逆らうことのできる4分の1の銘柄を見つけることは不可能ではありません。

他の多くの銘柄が下落しているときに、人気が上がる銘柄を見つければよいのです。

このような環境下では、安全性、信頼性、そして安定性が特に重要です。P&Gはこれらの3点を全て満たしています。

考えてみてください。経済状況が厳しくなったら、消費者はショッピングモールへ行くのをやめたり、新車の購入を延期したりするかもしれません。

しかし、オムツやかみそり、洗剤といった製品は購入し続けます。

P&Gが提供するのはそういった生活必需品です。

市場感応度の低い銘柄

より重要な点としては、P&Gの株価は市場のパフォーマンスの影響を受けにくいということです。

「ベータ」は、個別株の動きが、S&P500指数などの主要な指標の動きにどの程度相関するかを示す尺度です。

ある銘柄のベータ値が高ければ(1.0以上)、一般的にその銘柄は市場と同じ方向に動きますが、値動きは市場平均よりも大きくなります。

低ベータ値(1.0以下)の銘柄は、S&P500指数と同様に上下するものの、その値動きはより小幅となります。

そして、ベータ値が1.0の銘柄は、市場の指数と同様に上下します。

ダウ平均株価を構成する30銘柄のうち、P&Gのベータ値は0.41と最も低い水準です。

つまり、市場全体が下落した際に最も影響を受けにくいということです。

これは激しい下落に鈍感であるというわけではなく、弱くとも相関は依然あります。

しかし、もし市場が予期せぬマクロ経済の逆風を受けたとしたら、投資家は信頼性を求めて生活必需品企業や公益サービス企業へ向かうとみられます。

投資家の現在の強気な姿勢が変化する可能性を考慮することは重要です。

潮目は変わりつつある

市場に関して絶対確実という言葉はありません。

しかし、投資というのは市場のトレンドを見分け、リスクを管理するということです。

昨年の上昇トレンドは景気刺激策によるリバウンドで、ほとんどの銘柄が上昇しました。

しかし、そのトレンドは消滅しつつあり、現在は株価上昇の機会を逃すリスクよりも株価が幅広く下落するリスクの方がより高い状況です。

それに伴い、ポートフォリオを調整し始めるに越したことはありません。

優良銘柄のP&Gはそのための簡単な方法であり、十分な配当も支払っています。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者James Brumleyは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、記事で言及されている株式を保有していません。
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