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【米国株動向】スクエアが新サービスでペイパルからシェアを奪う準備を進める

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2021年4月6日投稿記事より

金融サービスおよびデジタル決済を提供するスクエア(NYSE:SQ)は12月に「キャッシュアップ(Cash App)」ブランドに基づいた新しいサービス、「Cash by Cash App」を発表しました。

スクエアは競合のペイパル・ホールディングス(NASDAQ:PYPL)から市場シェアを獲得し、この機能をより多くのオンラインマーチャントに拡大する計画を立てています。

これは、スクエアにとって大きな成長機会を提供する可能性があります。

スクエアの取り組み

スクエアのソフトウェアエンジニアとエンジニアリングマネージャーの求人情報は「コマースチームは、スクエアの広大なオムニチャネルセラーエコシステムを活用する、新しい小売支払いエクスペリエンスをキャッシュアップで構築しています」と説明しています。

スクエアはWeeblyの買収に続いて、数年前にオンラインストア製品を刷新し、それ以来、力強い成長を遂げています。

経営陣によると、オンラインチャネルの決済総額(GPV)は、過去2年でそれぞれ50%以上増加しています。

さらに、パンデミック時の消費者行動の変化を受けて、オムニチャネルマーチャント(オンライン販売と店舗販売を組み合わせたカテゴリ)がスクエアのGPVの大部分を占めるようになりました。

ペイパルが新興企業に勝る大きな利点は、マーチャントと顧客の両方で大規模なネットワークがすでに構築されており、両方が支払い情報でペイパルを利用していることでしょう。

スクエアは現在、多くのオンラインストアと3,600万人のキャッシュアップユーザーを抱えています。

これら2つのエコシステムをつなげると大きな成長機会が期待できます。

CEOのジャック・ドーシーは、第4四半期(10-12月)決算説明会で、Cash by Cash Appのテストについて、「さらに簡素化、高速化させることで、将来どのようになるか想像できるだろう。そして、それはキャッシュアップのエコシステムと買収の機会、そして売り手のエコシステムの両方を利用しており、そこに成長の機会があるだろう」と語りました。

今年のスクエアの8億5,000万ドルの増分営業費用の主な割合は顧客獲得です。

経営陣によると、キャッシュアップの現在の顧客あたりの取得コストは5ドル未満です。

これを増やし、サービスをまだあまり利用していない5,000万人のキャッシュアップユーザーに注力することで、ペイパルに追いつくのに大いに役立つ可能性があります。

なお、2020年末時点でペイパルは約3億5,000万のアクティブユーザーがいます。

実店舗に参入

スクエアがより多くのマーチャントや顧客にキャッシュアップを利用してもらえれば、そのノウハウを実店舗に持ち込むこともできます。

これはペイパルが注力してきたことであり、2020年にはQRコードやその他の店内デジタル決済オプションを推進してきました。

スクエアはすでに多くの実店舗で決済システムが導入されていますが、キャッシュアップの導入促進はまだまだこれからです。

スクエアがキャッシュアップを利用してより速く、より低コストの実店舗支払いを提供できるプロジェクトに取り組むのは時間の問題と考えられます。

成長拡大の余地

投資家は、キャッシュアプ​​リの利用増加が与える影響を見逃してはいけません。

カード決済をする代わりにキャッシュアップを使用すると、スクエアは支払いネットワークを避け、ほとんどの支払い処理コストを削減できます。

キャッシュアップユーザーは、デジタルウォレットに銀行振込、デビットカード、または直接預金で入金する必要があります。

これら3つすべてはペイパルでクレジットカード決済するよりもはるかに低コストになります。

これにより、スクエアはより多くの利益を確保し、導入している店舗は決済手数料を節約できるようになります。

スクエアによってはより収益性の高く、売り手にとってはより安価になる決済処理、そして消費者にとってはより便利な支払いオプションになるのです。

また、スクエアは「ブースト(Boost)」により、キャッシュアップのマーケティングを促進しようとしています。

ブーストは、特定のマーチャントでキャッシュカードを使用したり、直接入金したりすることでユーザーに割引を提供し、多くのキャッシュアップ機能を宣伝するために使用されています。

スクエアがペイパルからシェアを奪うのもそう遠くはなさそうです。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Adam Levyは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社はスクエア株、ペイパル・ホールディングス株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、ペイパル・ホールディングス株に関するオプションを推奨しています(2022年1月の75ドルのロング・コール)。

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