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小額でも投資可能な「商品取引」の魅力

出典:Getty Images

穀物や砂糖などの食糧価格が世界的に値上がりしているそうです。

参考:NHK

中国で需要が高まる一方で、生産国の天候不順などで供給不足の懸念が出ているためで、日本でも食用油や砂糖の値上げにつながっています。

例えば、食用油は今月から来月にかけて、各メーカーが値上げを発表しています。

参考:NHK

また、先月オーストラリアで発生した洪水は、これから先の食糧価格に影響するようにも思います。

食糧価格は、我々の生活に密着しています。

油は料理には欠かせないものですし、砂糖はお菓子を作る上で欠かせません。

しかしながら、どうもその価格動向には鈍感というか、気にしていない人が多いようにも思います。

穀物や砂糖の取引をひっくるめて「商品取引」と呼ばれ、代表的なのは原油や金などの金属ですが、食糧も取引の対象になります。現物だけではなく先物もあります。

食糧価格だけで構成されるわけではないものの、19品目で構成される国際商品先物指数のCRB指数は昨春から上昇傾向が続いています。

筆者が15年ぐらい前にビジネススクールでちょっとかじった程度の知識を思い起こすと、商品取引は現物株式などの取引より考慮しなければならない要素が多いように思いました。

例えば、商品の品質、品物の受け渡し場所、当該商品の国別の需要など、お金を用意して注文さえ出せば、証券会社と「ほふり」(証券保管振替機構)が受け渡しなどをきちんと実施してくれる日本株などより、取引において必要な知識は多いように思います。

冗談か本当か、小豆の取引をしてほっといたら小豆を何トンも引き取らなければいけなくなったなんて話も聞いたことがあります。

こんな背景を考慮すると、商品取引のハードルが高いように思えます。

実際筆者もそう思っていました。

ですが、そうでもないかもしれないと思ったのは約1年前です。

たまたま目にした小麦価格が急上昇しているというニュースを見たときに、あれこれ調べた結果、東証で取引できるETFがあることを知ったのです。

その答えはJPX(日本取引所)ウェブサイトにあります。

ETFをサマリーしたページがあり、タイプに応じた商品一覧があります。

出所:日本取引所ウェブサイト

ETFの「銘柄一覧」に上記のような区分があります。

商品(外国投資法人債券)」を選択すると表示される「ウィズダムツリー・マネジメント・ジャージー・リミテッド」が管理しているETFがそれです。

金銀などの貴金属、産業用金属、エネルギー、穀物など種類も豊富です。

プライスは銘柄によって異なりますが、比較的低価格で購入できるものが少なくなく、必要な資金の敷居が低いことも特徴の一つです。

例えば「WisdomTree 小麦上場投資信託(1695)」は、80円程度で100口単位ですので8,000円程度で購入できます。

ETFですので、いわゆる商品取引に伴う受渡に伴うあれこれの考慮(商品の取引単位、受渡日時、受渡場所など)を心配する必要はなく、日本株と同じで2営業日後に受け渡されます。

前述したような小豆が何トンも届くようなことはありません。

大豆(1697)は少し価格が高いですが、それでも10口単位で買えるので3万円あればトライできます。

このようなETFを利用すれば、全部ではないにせよ食糧価格の高騰をある程度ヘッジすることが可能になります。

一方で欠点もあります。

まず、銘柄に寄りますが、出来高はそれほど多くないものが多いです。

例えばパラジウム(1675)は1口単位で取引されますが、1日20口程度しか取引されない日も少なくありません。

買う時はよくても、売りたいときに買い手がいなければ売れませんから、ホルダーになる前に、出来高の動向は確かめておいた方がいいでしょう。

また単価が低い銘柄だと、1円の動きがもたらす資産価額の変化が大きいです。

よって、ポジションを大きくすると資産全体のボラティリティが大きくなりますから、それを避けたいのであれば、初期の段階ではあくまでも補完的な位置づけやコモディティ取引の勉強のために小額で買って試すことをお勧めします。

特に、大豆やトウモロコシはこの1年でかなり価格が上昇しており、上値の余地が大きくないことも想定されます。

取扱いがある証券会社も限られています。

筆者はこれらを取引するために昨年、楽天証券に口座を開設しました。

筆者は農産物、小麦、トウモロコシを少しずつ保有していますが、全体で10万円程度にしています。

これでも、プライスを気にするようになるのと、商品を取り巻く情報に敏感になるので、勉強代だと思えばリーズナブルですし、約1年前に買った小麦とトウモロコシはそれなりに価格が上昇していて、利益を確定したこともあります。

敷居が高いように思える商品取引を比較的容易にトライできるETF。

買わなくても価格の変化を日々追うだけでも商品市場の勉強になると思います。

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