The Motley Fool

4月第1週目に動意づいた米国株

出典:Getty Images

3月29日

ヒューマニゲン(NASDAQ:HGEN)…+54.5%

3月29日に開発中の新型コロナウイルスの抗体医薬品「レンジルマブ」の臨床試験の最終段階で有効性が確認されたと発表しました。

レンジルマブは免疫が暴走する「サイトカインストーム」という現象を抑える効果があります。

近く米食品医薬品局(FDA) に緊急使用許可を申請するといいます。

フェイスブック(NASDAQ:FB)…+2.8%

ドイツ銀行が3月28日付で目標株価を355ドルから385ドルに引き上げました。

広告収入の増加が続くことを背景に、2021年1~3月期と21年12月期通期の業績見通しを上方修正したことが要因です。

ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)がアップルの個人情報保護の利用制限措置などを含めて先行きに楽観的な認識を示したことも評価されました。

野村ホールディングス(ADR)…▲14.1%

3月29日に米顧客との取引に関連して、約20億ドルの損失が発生する可能性があると発表しました。

アルケゴス・キャピタルへの融資や一部ポジションの引き受けで大規模な損失が発生するとみられており、懸念した売りが出た格好です。

2021年1~3月期の損失が巨額になるとの見通しを発表したクレディ・スイスのADRも大幅安でした。

モデルナ(NASDAQ:MRNA)…▲7.4%

CNBCが3月26日夕方に、米政府が新型コロナウイルスワクチンの知的財産権保護を一時的に免除することを検討していると報じました。

後発医薬品メーカーがワクチンを生産できるようにして発展途上国での普及を拡大するのが狙いです。

ワクチン開発を手掛ける同業のノババックスも大幅下落しました。

バイアコム(NASDAQ:VIAC)…▲6.7%

米投資会社アルケゴス・キャピタル・マネジメントが担保の追加差し入れ (追い証)に対応できず、前週末に保有するメディア株を大量に投げ売りしたと伝りました。

アルケゴスによる持ち高解消が続く可能性もあり、3月29日も売りが優勢でした。

中国検索大手百度(バイドゥ)も同様の理由で売られました。

3月30日

ビオンテック…+8.9%

米製薬ファイザーと共同開発した新型コロナウイルスのワクチンの生産能力した2021年末までに年産25億回分に引き上げると発表しました。

新工場の稼働などで従来計画より2割高め、各国からの需要に応える格好です。

ロク(NASDAQ:ROKU)…+3.7%

トゥルイスト証券が30日付で投資判断を「中立」から「買い」に引き上げました。

今後予想される業績の伸びを考慮すると、現状のバリュエーション(投資尺度)からも投資妙味があるといいます。

バイアコム…+3.6%

6営業日ぶりに反発しました。

米投資会社アルケゴス・キャピタル・マネジメントの持ち高解消で29日までの5営業日で6割下落していました。

クレディ・スイスが投資判断を「売り」から「中立」に引き上げたことも材料された形です。

同じく持ち高解消の対象銘柄とされているディスカバリーと中国検索大手百度 (バイドゥ) も反発しました。

カヌー…▲21.2%

3月29日夕の投資家説明会で経営陣が従来のEVをサブスクリプション (定額課金) で提供する経営方針にこだわらない姿勢を示しました。

カヌーは生産したEVを売り切りではなく、サブスクリプション方式で顧客に提供する斬新なスタイルで関心を集めていました。

今後は他のEVメーカー同様に通常の販売方式を採用します。

経営方針の急転換だけに先行きの不透明感が高まりました。

ファクトセット・リサーチ・システムズ…▲3.9%

30日発表した20年12~21年2月期決算の特別項目を除く1株利益が市場予想を下回りました。

21年8月期通期の1株利益の見通しは10.75~11.15ドルと中心値は市場予想(11.17ドル)を下回りました。

3月31日

チャージポイント…+18.9%

バイデン米大統領が31日に公表した2兆ドル規模のインフラ投資計画に、気候変動対策の一環でEVを普及させるため充電設備の設置を支援する方針を示しました。

事業拡大の追い風になるとの期待が強まりました。EVのテスラも5.1%上昇しました。

スクエア(NYSE:SQ)…+6.7%

KBWが31日に投資判断を「中立」から「買い」に引き上げました。

目標株価は30日終値より17%高い250ドル。

拡大余地の大きい市場で企業向け決済などの「セラー」と、個人間の送金システム「キャッシュアップ」という2つの大規模なエコシステムを持つ点を評価し、「長期的な勝者」と指摘しました。

チューイー(NYSE:CHWY)…+5.4%

30日夕に発表した2020年11月~21年1月期決算が市場予想に反して最終黒字に転じ、顧客数や客単価の伸びを背景に売上高も市場予想以上に増えました。

21年2~4月期や22年1月期通期の売上高見通しは市場予想を上回り、31日はアナリストによる目標株価の引き上げが相次ぎました。

オロ…▲11.0%

料理宅配サービスのドアダッシュが30日ニューヨーク州の裁判所に提出した書類で、両社が提携を始めた17年以降、オロが契約に反してドアダッシュに対し不当に高い手数料を請求していたと主張しました。

オロの売上高の約2割を占めるドアダッシュとの関係悪化が収益に影響を及ぼすとの懸念が強まりました。

クローガー(NYSE:KR)…▲5.5%

31日開催の投資家向けのオンライン会合で22年1月期通期の収益見通しの据え置きを発表しました。

コロナ禍で広がった自宅で料理を作る流れが追い風となる状態は今後も続くとして、ネット販売を 23年末までに2倍に増やす計画を示しました。

ただ、市場ではワクチン接種が進むにつれて顧客の外食が増え収益が伸び悩むとの見方が多く、売りが優勢でした。

4月1日

クアンタムスケープ (NYSE:QS)…+10.2%

同社の最新の全固体電池が独フォルクスワーゲン (VW) が求める技術的基準を満たしたと3月31日夕に発表。

VWが設定している2億ドルの資金拠出枠のうち、残りの1億ドルを調達する条件を満たし、一段の事業拡大が見込まれました。

ラムリサーチ (NASDAQ:LRCX)…+7.4%

半導体受託生産の台湾積体電路製造 (TSMC) が今後3年で1,000 億ドルを投資する計画を1日に明らかにしました。

製造装置の需要増を見込む買いが同社やアプライドマテリアルズ、KLAに膨らみました。

バイデン政権が発表した半導体生産への補助金も買い材料となりました。

ウエスタン・デジタル (NASDAQ:WDC)…+6.9%

同業のマイクロン・テクノロジーが3月31日の四半期決算発表で、 同社が主力とするNAND型フラッシュメモリーの需給改善を指摘しました。

キオクシアホールディングス買収の報道も買い材料でした。

ただ、「債務を考慮すると買収は難しい」(ウェドブッシュ証券)との指摘もありました。

AMCエンターテインメント (NYSE:AMC)…▲8.3%

同社幹部が1日の米CNBCとのインタビューで5億ドル相当の追加増資計画を明らかにし、1株価値の希薄化懸念が強まりました。

1月には増資や借り入れによって9億ドル強を調達し、年内の十分な資金繰りを確保したと述べていました。

カーマックス (NYSE:KMX)…▲7.0%

1日発表の2020年12月~21年2月期決算は売上高が市場予想ほど増えず、売上高総利益率は前年同期から低下しました。

22年2月期通期は店舗新設などで設備投資額を前期比で倍増する見通しで財務懸念に強りました。

フリーレポート配信

新型コロナウイルスの感染再拡大で未だ予断を許さない状況ですが、ワクチン開発で大きな進展が示されるなど、厳しい状況の中にも明るい兆しも見えてきています。2021年にかけて成長ストーリーを持っている5銘柄を紹介します。

2021年注目の5銘柄」はこちらからご覧ください。(メールアドレスの登録が必要です)

また、ツイッターやフェイスブックで最新情報を配信しております。

公式ツイッターアカウント公式フェイスブックアカウントをフォローする。

また、公式LINEアカウントの方では、投資初心者向けの情報を発信しています。
友だち追加

免責事項と開示事項 記事の作者、渡辺たけしは、記事内で言及されている銘柄を保有してはいません。記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資アドバイスではありません。

最新記事