The Motley Fool

4月の米国株マーケットの行方

出典:Getty Images

4月に入りS&P500が遂に史上初の4,000ポイントを突破しました。

そして米国株は米国10年債利回りの上昇と共に2月下旬から大きく株価を下げる局面が続きました。

特にハイテクグロース株の下落が顕著であり、ナスダック指数も下落する展開となった一方、ダウ工業平均株価指数とS&P500指数はすぐに回復しています。

執筆時点ではナスダックのみアップサイドが弱く置いていかれる状況に加えて、2番底を試す展開にあります。

では、このような状況がずっと続くのか?といえば、そうは言い切れません。

なぜなら今回のナスダックの下落は3月下旬に起きたヘッジファンドによるマージンコールによって、特定の銘柄を大量に売却しポジションを解消したことが主な要因です。

一連のニュースによって投資家がリスクオフするために売りが先行したのです。

こうした展開からまた一転して流れが変わり、米国10年債利回りも少し落ち着いてきたことで、ハイテクグロース株の中にも徐々に株価が反転している銘柄が増えて来ました。

また長期的に見ればダウ、S$P500、ナスダック、それぞれの指数は平均値へと収束してくることを考えれば、今後のナスダックの巻き返しに注目したい展開だと私は考えます。

S&P500の4月ターゲット数値

「アノマリー」とは説明できない事象・現象を指す言葉ですが、米国株式市場には季節のアノマリーと呼ばれる不思議があります。

例年4~5月にかけての米国マーケットは強気相場が続きます。

このアノマリーを念頭に置いた場合、S&P500指数の4月ターゲット数値は4100辺りになっても不思議ではありません。

4月は投資家が強気になる月だと覚えておくと投資する上で役立つ指標になると思います。

ちなみ5月は「Sell in May」と呼ばれ弱気相場になりやすいアノマリーがあります。

有名な投資アノマリー、セルインメイとは?その他のアノマリーについても解説

コロナワクチンとFOMCの経済予想

米国の執筆時点でのコロナワクチン接種状況は約1.61億回です。

これは1回目のワクチンを終えた人が少なくとも国民の約30%いる計算になります。

またワクチンを打てばコロナのリスクが軽減するため、接種した人は街に足を運ぶ傾向が高くなっています。

そのためコロナ下でストップしていた経済が徐々に動き始めており、3月17日に行われたFOMC(連邦公開市場委員会)による2021年のGDP予想は6.5%と高い数値を発表しました。

つまり今年の米国経済は力強く回復することが見込まれています。

ただし、マーケットは常に将来を織り込んだ数字が反映されます。

FOMCによる今後のGDP予想として、2022年、23年は緩やかな経済成長に戻ると指摘しており、あくまで今年はコロナという特殊要因からの急回復であると考えた方が良いと思います。

終わりに 注目したい米国ETF

4月にハイテクグロース株が巻き返す流れになった場合、1番恩恵を受けるのがナスダックです。

そしてナスダックに投資するETFとしては「QQQ」が最もメジャーな投資対象として人気があります。

そのほかにもナスダック100指数の3倍レバレッジをかけた動きに設計された「TQQQ」もあります。

こちらは日本の証券会社ではサクソバンク証券のみ取り扱いがあります。

またナスダックを牽引するテクノロジー株全体に投資する方法もあります。

その場合「XLK」が投資対象として人気がありますし、テクノロジー株に3倍のレバレッジを効かせた「TECL」も面白い存在だと思います。

とはいえレバレッジETFにはリスクがあるため、損切りのタイミングにも注意深く気を払う必要があるでしょう。

今月の米国株とマーケットがどのような展開になるのか、目が離せない1ヶ月となりそうです。

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