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【米国高配当銘柄】資本財セクターの高配当銘柄2選

出典:Getty Images

今回は生活必需品セクターに属する高配当銘柄について紹介していきます。

様々なセクターの銘柄をポートフォリオに取り入れると、よりポートフォリオに安定感が生まれます。

今回取り上げる銘柄は、スリーエム(NYSE:MMM)、ロッキード・マーチン(NYSE:LMT)の2つです。

資本財セクターの特徴

資本財セクターの特徴はいくつか挙げられます。

1つめは好景気に強いセクターであることです。

資本財セクターの企業が扱う商材は企業向けのものです。

航空や宇宙、防衛、鉄道、建設機械、重機、環境分野などの商材を扱っています。

これらの商品は大規模かつ事業向けのものであり、企業が主に購入します。

好況な時であれば、企業は設備投資などを進めるため、資本財セクターの企業の売上は増加します。

そのため好景気に強いセクターであることが言えます。

2つめは不況時の下落耐性がそこまで高くない点です。

不況時では、企業は支出を絞ります。

そのため資本財セクターの企業が扱うような大規模な商材に対する支出は絞られやすいです。

3つめですが、配当利回りは中程度である点です。

景気にある程度左右されるセクターですので、配当もそれほど高くありません。

したがって今回紹介する銘柄は、インカムゲインのメインに据えるというよりは、ポートフォリオに組み込み、全体のバランスを改善するといった方向性で採用する方が良いかもしれません。

スリーエム

企業概要

スリーエムは、世界的化学・電気素材メーカーです。産業、生活、ヘルスケア分野で事業を展開しています。

産業・交通部門の主要製品としては、ビニール、ポリエステル、フィルム製品などが挙げられます。

オフィス・家庭向け製品としては粘着テープ、ポストイットなどの粘着ふせん、ディスプレイ用資材などが挙げられ、ヘルスケア部門の主要製品は医療用テープや創縫合製品などが挙げられます。

ポストイットなどを販売している企業ですので、資本財セクターの企業にしては一般消費者にとっても馴染みがある企業であると言えるでしょう。

業績について

同社の最新決算である2020年第4四半期決算の概要は以下の通りです。

  • 純売上高…85.83億ドル(前年同期比6%増)
  • 営業利益…18.49億ドル(前年同期比40%増)
  • 同社に帰属する純利益…13.89億ドル(前年同期比43%増)
  • 希薄化後EPS…2.38ドル(前年同期比43%増)

アナリストらによる同社業績の事前予想を大きく上回る業績を残しており、同社の業績は非常に好調であることが分かります。

2020年通年決算においても、売上高は前年と同水準ですが、純利益は18%増加した53.84億ドルとなっており、好調な結果となっています。

セグメント別の売上高は以下の通りです。

  • セーフティ&産業セグメント…31.40億ドル(前年同期比13%増)
  • 輸送&エレクトロニクスセグメント…23.38億ドル(前年同期比2%増)
  • ヘルスケアセグメント…22.57億ドル(前年同期比5%増)
  • コンシューマーセグメント…14.25億ドル(前年同期比11%増)
  • 総売上高…85.83億ドル(前年同期比6%増)

特定セグメントへの依存も見られず、全体のバランスが非常に良いです。

特定セグメントの業績が悪化するような事態はあっても、企業全体の業績が大幅に悪化する可能性は低いと言えるのではないでしょうか。

安定した業績を残すことができるという点は、インカムゲイン目当ての銘柄として不可欠な要素です。

配当実績について

続いてスリーエムの配当実績について見ていきます。

なお日付は権利落ち日を記しています。

  • 2021/02/11…配当:1.48ドル(配当利回り:3.04%)
  • 2020/11/19…配当:1.47ドル(配当利回り:3.37%)
  • 2020/08/21…配当:1.47ドル(配当利回り:3.60%)
  • 2020/05/21…配当:1.47ドル(配当利回り:3.58%)
  • 2020/02/13…配当:1.47ドル(配当利回り:4.03%)

直近の配当は3%台となっています。

株価の上昇に伴い配当利回りは低下しています。

しかしながら直近の株式配当においても増配を実施しています。

連続増配年数は62年であり、素晴らしい配当実績を持っていると言えるでしょう。

ただ連続増配年数が長い分、増配率は低くなっているため、配当利回りの急激な上昇は見込みにくくなっています。

とは言え、全体としては3%台という十分な配当利回りと、連続増配年数62年という実績から、インカムゲイン目当ての銘柄として注目に値するでしょう。

スリーエムのまとめ

スリーエムは連続増配年数62年という凄まじい実績を持つ企業です。

配当性向もそれほど高くなく、今後も安定した配当を行うことが期待されます。

資本財セクターの銘柄をポートフォリオに組み込みたいという方は注目すべき銘柄と言えるでしょう。

ロッキード・マーチン

企業概要

ロッキード・マーチンは軍事用航空機・宇宙関連機器の米国大手メーカーです。

主に米国政府向けにステルス型戦闘機を製造しています。

戦闘機や輸送機、無人機などの軍事用航空機、ミサイル防衛システム、軍事用情報システムなどの開発・製造に従事しています。

また人工衛星やその他宇宙関連輸送機の事業も行っています。

同社の売上の70%前後はアメリカ政府からの受注によって成り立っています。

中国の台頭などもあり、アメリカが軍事に対して割く予算を大幅に減らすことはないでしょう。

またイーロン・マスク氏や前澤友作氏などに代表されるように、人々の宇宙への関心は強まりつつあります。

技術が発展し、人々が宇宙へ行くようになれば、同社の宇宙部門における売上は伸長する可能性があります。

今後に期待ができる銘柄であると言えるでしょう。

業績について

最新決算である2020年第4四半期決算の概要は以下の通りです。

  • 売上高…170.32億ドル (前年同期比7%増)
  • 営業利益…22.89億ドル(前年同期比7%増)
  • 純利益…17.92億ドル(前年同期比20%増)
  • 希薄化後EPS…6.38ドル(前年同期比21%増)

2020年通年の業績においても前年水準を上回っており、業績は非常に好調です。

同社業績をセグメント別に見ていきます。

  • 航空…67.14億ドル(前年同期比5%増)
  • ミサイル及び火器管制…28.66億ドル(前年同期比4%増)
  • ロータリー及びミッションシステム…42.12億ドル(前年同期比8%増)
  • 宇宙…32.40億ドル(前年同期比14%増)

特定のセグメントへの過度な依存なども見られず、すべてのセグメントが好調であると言えるでしょう。

配当について

続いて同社の配当実績について見ていきます。

なお日付は権利落ち日を記しています。

  • 2021/02/26…配当:2.6ドル(配当利回り:2.85%)
  • 2020/11/30…配当:2.6ドル(配当利回り:3.13%)
  • 2020/08/31…配当:2.4ドル(配当利回り:2.53%)
  • 2020/05/29…配当:2.4ドル(配当利回り:2.67%)
  • 2020/02/28…配当:2.4ドル(配当利回り:2.57%)

配当利回りは3%前後となっています。

やや低めではあるものの、十分な配当利回りであると言えるでしょう。

また連続増配年数は19年となっています。

連続増配年数はそれほど長くないものの、配当性向は50%以下であり、今後も安定して増配が行われるものと考えられ、ボーイングと同じような運命をたどる可能性は高くないと言えるでしょう。

業績の伸びも今後期待でき、配当も安定していることから、インカムゲイン目当ての銘柄と言えるでしょう。

ロッキード・マーチンのまとめ

売上の半分をアメリカ政府が担っていることから、業績は安定しており、今後も安定した業績を残すことができるものと思われます。

また同社が携わる宇宙関連事業は今後も成長が期待される分野であり、業績を伸ばすことができる可能性も十分秘めています。

配当も比較的安定しており、高配当銘柄として注目に値すべきと言えるでしょう。

参考元:

3M Reports Fourth-Quarter and Full-Year 2020 Results

Lockheed Martin Reports Fourth Quarter and Full Year 2020 Results

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