The Motley Fool

【米国高配当銘柄】今からでも間に合う、4月権利落ち日の米国高配当銘柄2選

出典:Getty Images

本記事では4月に権利落ち日が設定されている米国高配当銘柄を2つ紹介します。

今回紹介する銘柄は、シスコ・システムズ(NASDAQ:CSCO)とベライゾン・コミュニケーションズ(NYSE:VZ)です。

シスコ・システムズ

企業概要

シスコ・システムズは世界最大のコンピューターネットワーク機器開発会社です。

主要製品としては、LANスイッチ、サービス統合型ルータ、WANルータ、セキュリティーアプライアンス・ソフトウェア、ワイヤレスを含むネットワーク製品、クラウドか製品などが挙げられます。

競合他社としては、シスコ・システムズの元経営幹部がCEOを務めるアリスタ・ネットワークスやファーウェイなどが挙げられます。

シスコ・システムズのスイッチとルータの市場シェアは2019年の第4四半期において50%ほどとなっており、市場におけるシェアは非常に大きいことがわかります。

しかしながら近年、同社が柱としてきたコアネットワーク機器の状況が芳しくないため、サブスクリプション方式による収益の比率を高めるような方針を取っています。

サブスクリプションへと収益の軸を移すことができれば、同社の業績は今後もより安定したものとなると考えることができます。

業績について

まず、最新決算である2021年第2四半期決算について見ていきます。

  • 売上高…119.60億ドル(前年同期から増減なし)
  • 営業利益…32.23億ドル(前年同期比5%減)
  • 純利益…25.45億ドル(前年同期比12%減)
  • 希薄化後EPS…0.60ドル(前年同期比12%減)

前年同期比ベースでの業績は悪化しているものの、アナリストらによる同社業績の事前予想を上回る業績を残すことができています。

同社CFOが「より多くのソフトウェアとサブスクリプションへのシフトにより前受収益を2桁台で成長させました。」と述べていることから、前述の通り、同社が収益の柱をサブスクリプションによる収益へと移していることが分かるかと思います。

続いて同社の業績をセグメント別に見ていきます。

製品合計…85.72億ドル(前年同期比1%減)

インフラ・プラットフォーム…63.91億ドル(前年同期比3%減)

アプリケーション…13.54億ドル(前年同期から増減なし)

セキュリティ…8.22億ドル(前年同期比10%増)

その他製品…0.04億ドル(前年同期比39%減)

サービス…33.88億ドル(前年同期比2%増)

同社の収益柱となっているインフラ・プラットフォーム部門の売上高は前年同期比で3%減少となっていますが、コロナ禍によるリモートワークの普及やDXの加速などから、セキュリティ部門の売上が好調です。

またサービス部門の売上高も2%増となっており、比較的好調であることが分かるかと思います。

配当実績について

直近の配当実績は以下の通りになっています。

なお日付は権利落ち日を記しています。

  • 2021/04/05…配当:0.37ドル(配当利回り:2.93%)
  • 2021/01/04…配当:0.36ドル(配当利回り:2.94%)
  • 2020/10/01…配当:0.36ドル(配当利回り:3.25%)
  • 2020/07/02…配当:0.36ドル(配当利回り:3.60%)
  • 2020/04/02…配当:0.36ドル(配当利回り:3.00%)

直近の配当利回りは3%台となっています。

また4月権利落ち分の配当で増配を実施しています。

連続増配年数は11年と、まだ日が浅いものの、同社の業績は安定しているほか、配当性向もそれほど高くなく、今後の増配に期待が持てそうです。

懸念としては増配率が年間で2.8%程度であり、低水準であることです。

以前は四半期あたり0.04ドルずつ増配していた時期もありましたので、以前のような水準に戻ることを期待したいところです。

株価について

コロナショックによる株価の下落からは完全に回復しており、現在は2019年頃の高値である50ドル台後半に向けて上昇を続けています。

ナスダック総合指数やNYダウ平均株価が低調なパフォーマンスとなっている一方、同社株価は順調に上昇しています。

割高感が薄い他、同社の成長性に期待する投資家が多いということの証左なのではないでしょうか。

シスコ・システムズのまとめ

配当利回りはそれほど高くないものの、非常に安定した業績とネットワーク関連企業ということもあり将来性が期待できます。

同社がサブスクリプション形態による収益の比率を高めることに成功するまで、同社株価が大きく上昇することは期待できませんが、同社株価が大きく落ち込む未来もあまり見えません。

インカムゲイン狙いの銘柄としては、非常によい条件を備えていると考えてよいのではないでしょうか。

ベライゾン・コミュニケーションズ

企業概要

ベライゾン・コミュニケーションズは、アメリカの大手電気通信事業者です。

同社は米国で1億人以上の加入者を持つアメリカ最大の携帯事業者であるベライゾン・ワイヤレスを傘下に擁し、固定通信事業では米国内消費者向けにインターネット・音声・データ通信と、また世界150ヵ国においてフォーチュン1000の99%を占める企業顧客と政府機関向けにグローバルネットワーク・セキュリティ・クラウドサービスを提供しています。

ネットワーク事業では世界最大級のIPネットワークを保有しています。

そのほかにもセキュリティ事業や、200以上のデータセンターを保有するクラウド事業を展開しています。

また同社は今話題の商用5Gサービスを世界で最初に提供しました。

米国最大の通信事業者であり、この地位は盤石です。

インカムゲイン目当ての銘柄に必要な素質は十分であると言えるでしょう。

業績について

最新決算である2020年第4四半期決算について確認します。

  • 純売上高…346.92億ドル(前年同期から増減なし)
  • 営業利益…71.80億ドル(前年同期比8%増)
  • 純利益…47.18億ドル(前年同期比10%減)
  • 希薄化後一株当たり純利益…1.11ドル(前年同期比10%減)

アナリストらによる同社業績の事前予想を上回る業績を残すことができています。

ただ5G時代が到来したことによる各通信事業者のサービスの選別が始まっており、熾烈な競争を勝ち抜く必要があります。

業界内最大手クラスとは言え、常に新しいサービスを提供していく必要があるでしょう。

同社業績をセグメント別に見ても、そのほとんどが前年同期ベースで減収となっています。

ただ同社が力を入れ始めているデジタル広告による収益を含むメディアセグメントにおける売上高は前年同期から9%増加しています。

同セグメントは比較的好調であると言えるのではないでしょうか。ただ売上高に占める比率は10%未満であり、それほど多くありません。

配当実績について

続いて同社の配当実績について見ていきます。

なお日付は権利落ち日を記しています。

  • 2021/04/08…配当:0.6275ドル(配当利回り:4.37%)
  • 2021/01/07…配当:0.6275ドル(配当利回り:4.55%)
  • 2020/10/08…配当:0.6275ドル(配当利回り:4.14%)
  • 2020/07/09…配当:0.615ドル(配当利回り:4.16%)
  • 2020/04/09…配当:0.615ドル(配当利回り:4.36%)

配当利回りは4%台であり、比較的高い水準にあると言えるでしょう。

同業他社であるAT&Tは7%前後となっており、同社はやや見劣りします。

しかしながらAT&Tは直近の配当では増配を行っておらず、今後の配当にやや懸念があります。

配当性向はベライゾン・コミュニケーションズ社の方が低くなっており、今後も安定した増配を行っていくことが期待されます。

また同社の連続増配年数は17年となっています。

株価について

直近2年の中でも比較的株価が安価な水準にあり、インカムゲイン目当ての銘柄としては購入のチャンスにあると言えます。

今後の株価は同業他社との競争やGAFAとの競争の行方によると言えるでしょう。

ベライゾン・コミュニケーションズのまとめ

他社が参入しにくい業界ではあるものの、業界内での競争が熾烈であり、今後の動向は注視したいところです。

同銘柄に興味を持たれた方は、ぜひチェックしてみて下さい。

参考元:

Cisco Reports Second Quarter Earnings

Verizon ends 2020 with strong earnings and cash flow and increased wireless service revenue growth.

Verizon Quarterly earnings

フリーレポート配信

新型コロナウイルスの感染再拡大で未だ予断を許さない状況ですが、ワクチン開発で大きな進展が示されるなど、厳しい状況の中にも明るい兆しも見えてきています。2021年にかけて成長ストーリーを持っている5銘柄を紹介します。

2021年注目の5銘柄」はこちらからご覧ください。(メールアドレスの登録が必要です)

また、ツイッターやフェイスブックで最新情報を配信しております。

公式ツイッターアカウント公式フェイスブックアカウントをフォローする。

また、公式LINEアカウントの方では、投資初心者向けの情報を発信しています。
友だち追加

免責事項と開示事項 記事の作者、白紙は、記事内で言及されている銘柄を保有してはいません。記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資アドバイスではありません。

最新記事