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【米国株動向】S&P500に新規採用された4銘柄と除外された4銘柄

出典:Getty Images

S&P500やNYダウの構成銘柄入れ替えは、投資家にとって着目すべきニュースです。

今年の3月12日にS&Pダウジョーンズ・インデックスがS&P500の銘柄入れ替えを発表しました。

その結果、新たにカジノ・競馬場運営大手のペン・ナショナル・ゲーミング(NASDAQ:PENN)、カジノホテルチェーン大手であるシーザーズ・エンターテインメント(NASDAQ:CZR)、オランダの半導体世界最大手であるNXPセミコンダクターズ(NASDAQ:NXPI)、発電設備大手であるジェネラック・ホールディングス(NYSE:GNRC)が新たに採用されました。

それに対して事務機器大手であるゼロックス・ホールディングス(NYSE:XRX)、ポンプ・自動弁大手であるフローサーブ(NYSE:FLS)、REIT大手であるグリーン・リアルティ(NYSE:SLG)、環境センサー・燃料供給装置大手であるフォンティエ(NYSE:VNT)の4銘柄がS&P500の構成銘柄から除外されました。

本記事ではこれらの銘柄について簡単に紹介していきます。

新規採用された4銘柄

ペン・ナショナル・ゲーミング

ペン・ナショナル・ゲーミングはギャンブル施設運営会社です。

フロリダ州やペンシルベニア州、オハイオ州、ネバダ州などのアメリカ16州、カナダのオンタリオ州でカジノやリバーボート、競馬場などのギャンブル施設を所有・運営しています。

同社の株価はコロナパンデミック及びコロナショックの影響により、一時1桁台にまで下落しました。

しかしながら夏以降、同社株価はコロナショック以前の水準を上回り、その後も成長を続けています。

1年間で40倍近くも株価が上昇しており、凄まじい成長を遂げました。

執筆時時点での株価は100ドル前後となっています。

同社株価の上昇は、同社がコロナ禍にありながらも、好調な業績を残したことによるものだと考えることができます。

同社の最新決算である2020年第4四半期決算における売上高は10.27億ドル、純利益は0.13億ドルとなっています。

前年同期の赤字から黒字へと転換しており、好調な業績であることが分かります。

ただ株価は急激に上昇しており、今後も同様に上昇していくかどうかは不明です。

やや過熱感もありますので、購入には慎重になった方が良いかもしれません。

シーザーズ・エンターテインメント

シーザーズ・エンターテインメントはカジノリゾート運営会社です。

米国内外でカジノリゾートを所有・運営しています。

地上カジノのほか、リバーボートカジノも展開しています。

ネバダ州、ニュージャージ州、及びイギリスではリアルマネーによるカジノゲームやオンラインゲーム事業も手掛けています。

同社の株価もペン・ナショナル・ゲーミング同様、コロナパンデミック及びコロナショックの影響によって大きく下落しました。

株価は一時1桁台にまで落ち込みましたが、現在は83ドル前後となっています。

直近1年で10倍近く株価が上昇しました。

同社の最新決算である2020年第4四半期決算を見ていくと、売上高は前年同期から153%増加した14.97億ドル、純利益は5.55億ドルの赤字となっています。

売上高は好調であるものの、営業経費の大幅な増加により、利益水準が低調です。

今後黒字転換していけるのかどうかで、同社株価の動きも変わってくるかもしれません。

これらの状況から、安易に購入することは控えた方が良いかもしれません。

NXPセミコンダクターズ

NXPセミコンダクターズはオランダの半導体メーカーです。

同社の半導体は、自動車や製造、照明、医療、コンピュータなどと非常に幅広い用途に利用されます。

これらの中でも特に車載向けやID認証向けの製品におけるシェアが高いです。

同社株価もコロナショックの影響により大きく下落しましたが、2020年の年末には回復し、その後も高値を更新し続けています。

執筆時時点での株価は193ドルとなっています。

同社の最新決算である2020年第4四半期決算によれば、売上高は前年同期から9%増加した25.07億ドル、純利益は160%増加した3.20億ドルとなっています。

非常に好調な業績であり、株価の上昇にも納得がいきます。

半導体は今後も確実に需要が見込める分野ですので、同社の株価は今後も好調に推移していくことが期待されます。

ジェネラック・ホールディングス

ジェネラック・ホールディングは住宅や商業、工業、建築市場向けの発電機を設計、製造する企業です。

株価の推移を見てみると、コロナショックの影響があまり見られず、上場以来、上昇を続けています。

執筆時時点での株価は310ドル前後となっています。

直近1年間で一時4倍程度にまで株価が上昇しました。

非常に好調なパフォーマンスであると言えるでしょう。

最新決算である2020年第4四半期決算を見ていくと、売上高は前年同期から29%増加した7.61億ドル、純利益は79%増加した1.25億ドルとなっています。

非常に好調な業績を残しており、株価が上昇していることにも納得がいきます。

今後の成長にも期待ができるのではないでしょうか。

除外された4銘柄について

除外された銘柄については一気に紹介していきます。

  • ゼロックス・ホールディングス
  • フローサーブ
  • グリーン・リアルティ
  • フォンティエ

これらの銘柄に共通して言えるのは、どの銘柄もコロナショックによる株価の下落から立ち直れていない点です。

S&P500やNYダウ平均といった指数を構成する銘柄の入れ替えの際、株価が低調な銘柄を除外し、代わりに株価が好調な銘柄を採用する傾向にあります。

そのようにすることによって、見かけ上の株価を上昇させることができるからです。

特にゼロックス・ホールディングスの株価はコロナショック直前で40ドル弱であったものの、コロナショックにより15ドル前後まで下落しました。

その後もあまり株価は回復せず、執筆時時点での株価は24ドル前後となっています。

業績を見ても、ゼロックス・ホールディングの2020年第4四半期決算では、売上高が前年同期から21%減少した19.30億ドル、純利益は91%減少した0.77億ドルとなっています。

同社の業績は決して好調であると言えません。

フローサーブの業績も、2020年第4四半期決算によれば、売上高が前年同期比8%減、純利益は前年同期比22%減となっています。

今からこれらの銘柄を新規購入することはあまりオススメできないものの、保有している人はすぐに売却する必要はないかもしれません。

ゼロックス・ホールディングスなどは高い配当利回り実績を持っており、インカムゲインが期待できるからです。

ただ各社ともに業績が芳しくことは事実ですので、今後減配や配当停止といった可能性が見えてきた際には売却を検討しても良いのではないでしょうか。

まとめ

これらの個別銘柄について知ることも大事ですが、どのような業績の企業が採用されているのかどうかという観点で捉えることも重要です。

今回でしたら、賭博系の銘柄が2つも新規採用されています。

これはS&Pダウジョーンズ・インデックスがギャンブル関連業界は非常に好調であるとの見方をしていることを反映していると言えるでしょう。

ほかにもギャンブル関連銘柄はいくつかありますので、気になった方はぜひ調べてみてはいかがでしょうか。

参考元:

Penn National Gaming Reports Fourth Quarter Revenues of $1.03 Billion, Net Income of $12.7 Million, Adjusted EBITDAR of $365.4 Million, and Adjusted EBITDA of $255.9 Million

CAESARS ENTERTAINMENT, INC. REPORTS 2020 FOURTH QUARTER AND FULL-YEAR RESULTS

NXP Semiconductors Reports Fourth Quarter and Full-year 2020 Results

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