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【米国高配当銘柄】一般消費財セクターの高配当銘柄2選

出典:Getty Images

本記事では一般消費財セクターにおける高配当銘柄について紹介していきます。

今回紹介する銘柄は、マクドナルド(NYSE:MCD)、レストラン・ブランズ・インターナショナル(NYSE:QSR)です。

一般消費財セクターの特徴

一般消費財セクターとは、自動車やアパレル、レジャー用品、ホテル、レストランなどといった消費者向け小売と製造業、サービス業企業の集合体を指します。

主要な銘柄としては、アマゾン・ドット・コム、ホーム・デポ、マクドナルドなどが挙げられます。

日々生活していくうえで利用しているサービスや商品を提供している企業が多く、馴染みのあるセクターです。

そのためその企業の動向などがイメージしやすく、投資初心者の方も投資しやすい銘柄が多いセクターなのではないでしょうか。

ただ、生活必需品セクターの銘柄との境界線が曖昧なため、混同されることが多いように感じます。

生活必需品セクターと一般消費財セクターの銘柄には大きな違いがあります。

それは景気に対する敏感度です。

生活必需品セクターの銘柄は景気に左右されにくいディフェンシブ銘柄であり、一般消費財セクターの銘柄は景気に左右されやすいシクリカル銘柄に相当します。

生活必需品セクターはその名の通り、生活に必要不可欠な製品やサービスを提供している企業が多く存在するセクターです。

そのため景気が悪かったとしても需要が落ち込まず、また景気が良かったとしてもその需要には上限があります。

そのため景気の状態にかかわらず、一定の業績を残すことが期待されます。

それに対して一般消費財セクターに属する企業には、レジャーやホテル、レストランなどの事業を展開する企業が多いです。

景気が悪ければ、人々はホテルやレストランを利用する機会を減らします。

逆に景気が良く、お金が余っているときは、ホテルやレストランでお金を消費します。

そのため景気の状態に企業の業績が連動する傾向があります。

これらのことから、生活必需品セクターの銘柄の方が高配当銘柄は多い傾向にあります。

しかしながら一般消費財セクターの企業であっても、強いブランド力を持ったサービスを展開していれば、堅調な業績を残すことができており、株主に十分な配当を支払うことができます。

本記事では強いブランド力を持った企業で、しっかりと配当を支払うことができる企業について紹介していきます。

マクドナルド

企業概要

マクドナルドは言わずと知れたファーストフードチェーンストアで、ハンバーガーやフライドポテト、コーラやコーヒーなどの飲料を中心に販売している企業です。

数ある同業他社と異なる点として、フランチャイズ展開に伴う特許料金や供給品および販売のパーセンテージからの徴収であるロイヤリティなどによる収益のほかに、フランチャイズ店から賃貸料を徴収している点が挙げられます。

2019年のアニュアルレポートを見ると、同社の総資産は475億ドルですが、そのうち不動産の資産額を示す有形固定資産は391億ドルとなっており、全体の82%を占めていることから、飲食業を展開する企業にしては総資産額に対する有形固定資産額の割合が非常に高いことがわかります。

同業他社であるサブウェイのアニュアルレポートを見ると、総資産額に対する有形固定資産額の割合は12%ほどであり、スターバックスについても、同割合は33%となっています。

このことから、マクドナルド社は飲食業を営む企業という側面のほか、不動産業も展開しているという側面も併せ持つ企業であると言えるでしょう。

そのため比較的安定した業績を残すことができるビジネスモデルを構築している企業であると言えます。

業績について

マクドナルド社の最新決算である2020年第4四半期決算について見ていきます。

  • 売上高…53.14億ドル(前年同期比2%減)
  • 営業利益…21.43億ドル(前年同期比7%減)
  • 純利益…13.77億ドル(前年同期比12%減)
  • 希薄化後EPS…1.84ドル(前年同期比12%減)

2020年の通年業績では売上高が前年同期から10%減少した192.08億ドル、純利益は21%減少した47.31億ドルとなっています。

コロナ禍にあり、純利益は2割ほど減少しているものの、十分な純利益を確保できていると言えるのではないでしょうか。

配当実績について

続いて同社の配当実績について見ていきます。

なお日付は権利落ち日を記しています。

  • 2021/02/26…配当:1.29ドル(配当利回り:2.30%)
  • 2020/11/30…配当:1.29ドル(配当利回り:2.42%)
  • 2020/08/31…配当:1.25ドル(配当利回り:2.23%)
  • 2020/05/29…配当:1.25ドル(配当利回り:2.61%)
  • 2020/02/28…配当:1.25ドル(配当利回り:2.70%)

配当利回りは2%強と高配当銘柄であると断言できるほどではありません。

ただ連続増配年数は44年となっています。

一般消費財セクターの中でも高配当銘柄は存在しますが、マクドナルドほどの連続増配年数記録を持っている銘柄はなかなかありません。

安定して収益をあげるためには、配当利回りの高さよりも連続増配年数など、長期的に収益をあげてくれるかどうかの方が重要だと考えます。

レストラン・ブランズ・インターナショナル

企業概要

レストラン・ブランズ・インターナショナルは、カナダのファストフードレストラン持株会社です。

バーガーキングやティムホートンズといったブランドを保有しており、北アメリカ地域を中心に世界の約100か国で19,000以上の店舗を展開しています。

バーガーキングはハンバーガーやポテトフライなどを主力商品としているファストフードチェーン店で、全世界の100か国以上の国で17,000店舗以上を展開しています。

ティムホートンズはドーナツを主力商品としたファストフードチェーン店であり、カナダを中心に展開しており、カナダ最大のファストフードチェーンとなっています。

カナダ国内では4,800店舗以上、アメリカ国内においては600店舗以上が展開されています。競合としてはマクドナルドやスターバックスといったファストフードチェーン店が挙げられます。

業績について

同社の最新決算である2020年第4四半期決算の概要は以下の通りです。

  • 売上高…13.58億ドル(前年同期比8%減)
  • 営業利益…3.73億ドル(前年同期比27%減)
  • 純利益…1.39億ドル(前年同期比46%減)
  • 希薄化後EPS…0.30億ドル(前年同期比44%減)

同社の通年業績について見ていくと、売上高は11%減少した49.68億ドル、純利益は32%減少した7.50億ドルとなっています。

コロナ禍の影響を強く受けたものと言えるのではないでしょうか。

またフリーキャッシュフローは前年から43%減少した8.04億ドルとなっています。

配当実績について

続いて同社の配当実績について見ていきます。

なお日付は権利落ち日を記しています。

  • 2021/03/22…配当:0.53ドル(前年同期比3.26%)
  • 2020/12/18…配当:0.52ドル(前年同期比3.49%)
  • 2020/09/17…配当:0.52ドル(前年同期比3.66%)
  • 2020/06/16…配当:0.52ドル(前年同期比3.74%)
  • 2020/03/13…配当:0.52ドル(前年同期比4.07%)

配当利回りは3%強であり、比較的高い配当利回り実績を持っています。

上場以来増配を続けており、連続増配年数は5年となっています。

まだ安定感はないものの、一般消費財セクターの銘柄にしては高い配当利回りを実現しています。

ただバフェット氏が2020年第2四半期に売却した点はやや気がかりです。

まとめ

今回は一般消費財セクターの高配当銘柄としてマクドナルドとレストラン・ブランズ・インターナショナルを紹介しました。

一般消費財セクターの銘柄ですので、非常に高い配当利回りを誇っているというわけではありませんが、生活必需品セクターとは景気への敏感度が異なるため、生活必需品セクターと一般消費財セクターの両銘柄を保有することで、ポートフォリオの安定性を増すことができるのではないでしょうか。

参考元:

McDONALD’S REPORTS FOURTH QUARTER AND FULL YEAR 2020 RESULTS

Restaurant Brands International Inc. Reports Full Year and Fourth Quarter 2020 Results

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