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2021年は旅行・レジャーのリバウンドの年になるか。2銘柄を紹介

出典:Getty Images

新型コロナウイルスの感染拡大によって、旅行・レジャー業界にとって2020年は壊滅的なダメージを負った年になりました。

UNWTO(国連世界観光機関)によれば、2020年1月~10月までの10ヵ月間の世界の旅行者数は前年同月比で72%減になったと発表しています。(※コロナショック以前である2020年1月は前年同月比-1%、2月は同-16%で推移)

また、入国者・出入境数では同期で9億人の旅行者が減り、国際観光収入は9,350億ドル(約96兆円)の損失になりました。

しかし、2021年1月には年内後半に向けて、早くも海外旅行者の予約の増加が観測されています。

2021年は旅行業界周辺のリバウンドに期待

Tripadvisor社による今回の世界的な調査によれば、旅行者のほぼ半数の47%が2021年に海外旅行を計画しているようです。

また、実際に予約済みである回答者は海外旅行を予定しているうちの11%であることも分かりました。

新型コロナウイルスのワクチンの普及は旅行者にとって自信をつけるだけではなく、目的地をどこへするかにも影響しています。

今回の調査対象の旅行者77%以上がワクチンを接種すれば海外旅行をする可能性があり、国内旅行では86%に達すると発表しています。

さらに、多くの国で対面での食事が制限されたために、旅行者が現地で食欲を満たすことを目的にテイクアウトが流行しています。

ここで関連2銘柄をご紹介したいと思います。

マリオット・インターナショナル

マリオット・インターナショナル(NASDAQ:MAR)は7,000以上の施設を運営する世界最大のホテルチェーンです。

マリオット、リッツ・カールトン、旧スターウッドのウェスティン、シェラトン等を加えて約30ブランドを展開しています。

高級、リゾート、居住用、宿泊特化ホテル等、幅広い需要に向けて展開しており、今後はモバイルやカードに積極投資し、2021年までに1,700のホテルの開業を目指しています。

また、ポイント制の導入や目的に応じたプログラムによってリピート率を高めています。

世界で約140万室もの客室をフランチャイズ展開し、投資家などの物件・不動産オーナーがホテルを所有し、マリオット・インターナショナルがブランドや経営ノウハウ、システム提供するといったコストを抑えた経営をしているのが特色です。

株価推移では2020年4月を底に大きく株価を戻してきています。

現在(執筆時)はコロナショック前を上抜けできるかの水準までに達しています。

各成長率こそ小幅であるものの、堅実な業績とビジネスモデルからこれからも安定した投資パフォーマンスが期待できることでしょう。

下表はマリオット・インターナショナルの株価チャートと損益パフォーマンスになります。

マリオット・インターナショナルの株価チャート(期間:直近1カ年)

(画像:Bloomberg)

 マリオット・インターナショナルの損益パフォーマンス(直近3カ年)単位・ドル

2018/12 2019/12 2020/12
売上高 20,758,000,000 20,972,000,000 10,571,000,000
(成長率) 1.49% 1.03% -49.59%
営業利益 2,366,000,000 1,800,000,000 84,000,000
(成長率) -5.51% -23.92% -95.33%
経常利益 2,345,000,000 1,599,000,000 -466,000,000
(成長率) 30.70% -33.24% -120.97%

(出典:SBI証券)

Airbnb(エアビーアンドビー)

Airbnb(NASDAQ:ABNB)は宿泊施設・民宿を貸し出す人向けのマッチング・ウェブサイトを運営しています。

事業を展開する地域は220カ国・地域、登録物件は740万件に上ります。

これはホテル最大手であるマリオット・インターナショナルの約140万室を大きく上回る数であり、時価総額で見た場合でもAirbnbはマリオット、ヒルトン、英インターコンチネンタルの3強を足した金額を超える大きさとなっています。

同社は「旅行の新しいカテゴリーを作った」としていますが、安全性や納税に問題があると指摘もされた経験も持っています。

また、過去にはホスト側(家の持ち主)が自宅を破壊されたり、近隣住民が旅行者の出入りを抗議したりする運動も起きており、多難な境遇にもあっています。

しかし、そのような困難を克服しつつ、2016~2019年に駆けて2桁比率で成長してきた高い予約数や売上成長率はリバウンド時には再び回復してくることを期待したいところです。

下表はAirbnbの株価チャートと損益パフォーマンスになります。

Airbnbの株価チャート(期間:2020年12月上場来~)

(画像:Bloomberg)

Airbnbの損益パフォーマンス(直近3カ年)単位・ドル

2018/12 2019/12 2020/12
売上高 3,651,985,000 4,805,239,000 3,378,199,000
(成長率) 42.55% 31.57% -29.69%
営業利益 18,744,000 -511,343,000 -3,619,147,000
(成長率) 123.03% -2,828.03% -607.77%
経常利益 47,033,000 -411,703,000 -4,681,938,000
(成長率) 75.93% -3,899.63% -579.88%

(出典:SBI証券)

まとめ

旅行・レジャー業界はコロナ危機によって大きく抑圧されてきました。

しかし、ワクチン接種の普及によって移動の距離を伸ばし、人々の行動範囲を広げることに繋がることが分かりました。

そして、注目するべきは早くも海外旅行を準備している人々が世界中に存在することです。

これらが大きく報道されることによって、さらにより多くの人々が旅行・レジャーを楽しむために移動を始めることでしょう。

今回、ご紹介したAirbnbとマリオット・インターナショナルの2銘柄はただプランや宿泊施設を提供するだけではありません。

自社特有のサービスやシステム、ビジネスモデルを展開している企業になります。

このような企業形態が今回のコロナ危機においても打撃こそ負ったものの大きくリバウンドしていく原動力になるのではないでしょうか。

新型コロナウイルス感染拡大が一服すると経済活動がリバウンドすることはすでに2020年の夏に体験している通りです。

今後、ワクチン接種の普及が進み、ウイルス感染拡大が減少傾向となれば、現在のリバウンドの弱い旅行・レジャー業界は大きくリバウンドすることが見込まれます。

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新型コロナウイルスの感染再拡大で未だ予断を許さない状況ですが、ワクチン開発で大きな進展が示されるなど、厳しい状況の中にも明るい兆しも見えてきています。2021年にかけて成長ストーリーを持っている5銘柄を紹介します。

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免責事項と開示事項 記事の作者、池田健二は、記事内で言及されている銘柄を保有してはいません。記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資アドバイスではありません。

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