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【米国株決算】ゼネラル・ミルズの2021年第3四半期決算と今後の株価の推移について

出典:Getty Images

ゼネラル・ミルズ(NYSE:GIS)はアメリカに本社を置く大手食品メーカーです。

ブランド食品の製造、販売、及び食品サービスを提供しています。

主要製品としては、シリアル、ヨーグルト、缶詰スープ、インスタント食品、冷凍野菜、冷凍・冷蔵パン生地、ベーキングミックス、冷凍ピザ、フルーツ・スナック類、アイスクリームなどの食品を扱っています。

有名なブランド食品としてアイスクリームなどの「ハーゲンダッツ」が挙げられます。

本記事では、ゼネラル・ミルズの2021年第3四半期決算情報と今後の株価の推移について見て行きます。

株価について

決算発表直前の同社株価について確認します。

3月24日の始値は58.52ドルであり、終値は58.62ドルとなっていました。

同社の株価は上場から2016年半ばごろまで上昇傾向にあり、同年7月には70ドル程の株価となっていました。

しかしその後は大きく下落し、2018年2月から1年間は45ドル以下の株価で推移しています。

近年では2020年8月において63ドルの高値を境に一時下落していますが、50ドル後半の値で株価は推移しています。

また新型コロナウイルスによる経済混乱時にも株価はあまり影響を受けていません。

ゼネラル・ミルズはS&P500の構成銘柄の1つであり、執筆時の時価総額は358.42億ドルとなっています。

続いて、同社の配当実績について確認したいと思います。

直近の配当実績は以下の通りです。日付は権利落ち日となっています。

  • 2021年4月8日…配当:0.51ドル(配当利回り:3.33%)
  • 2021年1月7日…配当:0.51ドル(配当利回り:3.64%)
  • 2020年10月8日…配当:0.51ドル(配当利回り:3.34%)
  • 2020年7月9日…配当:0.49ドル(配当利回り:3.39%)
  • 2020年4月8日…配当:0.49ドル(配当利回り:3.23%)
  • 2020年1月9日…配当:0.49ドル(配当利回り:3.65%)

近年の同社の株式配当は、3%を超える配当利回りで高い水準となっています。

また昨年の10月には増配も行われています。

最新決算情報

同社が発表した2021年第3四半期決算の概要は以下の通りです。

  • 純売上高…45.20億ドル(前年同期比8%増)
  • 営業利益…8.27億ドル(前年同期比27%増)
  • 純利益…5.96億ドル(前年同期比31%増)
  • 希薄化後EP…0.96ドル(前年同期比30%増)

non-GAAPベースの希薄化後EPSは0.82ドルとなりました。

アナリストによる予想は0.84ドルだったので、それを下回る結果となりました。

同社は当期の売上高について、新型コロナウイルスのパンデミックから生じる在宅食料需要で幅広いベースの市場シェアの拡大を反映したとしています。

前年同期から27%増加している営業利益は粗利益と投資活動による純利益よるものですが、一方で販売費および管理費、メディアへの投資が増加しており一部相殺されたことを同社は公表しています。

新型コロナウイルスのパンデミックは、同社の経営状況に変化をもたらしていると思われ、販売費用などの増加はこういった状況によるものだと考えられます。

パンデミックの影響は今後も続くと思われますが、同社がどのように対応するかが注目されます。

続いて同社のセグメント別の決算情報を確認していきます。

北アメリカ

  • 純売上高…27.27億ドル(前年同期比9%増)
  • 営業利益…6.07億ドル(前年同期比14%増)

ペット

  • 純売上高…4.36億ドル(前年同期比14%増)
  • 営業利益…1.02億ドル(前年同期比9%増)

コンビニエンスストア及びフードサービス

  • 純売上高…4.17億ドル(前年同期比10%減)
  • 営業利益…0.64億ドル(前年同期比31%減)

ヨーロッパ及びオーストラリア

  • 純売上高…4.84億ドル(前年同期比15%増)
  • 営業利益…0.29億ドル(前年同期比33%増)

アジア及びラテンアメリカ

  • 純売上高…4.56億ドル(前年同期比12%増)
  • 営業利益…0.12億ドル(前年同期比48%増)

合計

  • 純売上高…45.20億ドル
  • 営業利益…8.27億ドル

当期におけるセグメント別の概観として、外食産業などを扱っているコンビニエンスストア及びフードサービスの低迷が見受けられます。

一方でそれ以外のセグメントでは業績の成長が見られます。

特に北アメリカセグメントは同社の業績の半分以上を担っており、注目されてます。

当期においても、パンデミックによる米国国内の家庭の食料需要が増加し続けているため、同社の業績に成長が見られます。

ペットセグメントでは、売上高が前年同期から14%増の4.36億ドル、営業利益は前年同期から9%増の1.02億ドルとなりました。

同社は年間を通じての販売量が増加していると公表しています。

同社のペット用品が堅調に支持されており、シェア拡大に繋がっているようです。

コンビニエンスストア及びフードサービスセグメントの低迷は、米国での外食産業の縮小を受けていると考えられます。

その原因として言うまでもなく新型コロナウイルスのパンデミックがあります。

2020年では米国の外食産業の全般が約25%縮小したと言われています。

またこの半分は旅行、レジャー、ビジネス、産業によって引き起こされています。

同社の見解として、テクノロジーの変化などで職場がリモートで良いことに人々が気づいたため、以前のように戻るには長い時間がかかることを示唆しています。

今後においても同社の業績を見る場合は、このことを念頭に置く必要があるでしょう。

ヨーロッパ及びオーストラリアセグメントでは、売上高が前年同期から15%増の4.84億ドル、営業利益は前年同期から33%増の0.29億ドルとなりました。

アジア及びラテンアメリカセグメントでは、売上高が前年同期から12%増の4.56億ドル、営業利益は前年同期から48%増の0.12億ドルとなりました。

海外においても、米国国内同様に家庭の食料需要が高まっていることが確認できます。

特に利益が大きく成長しており、世界における同社製品の拡大が見受けられます。

決算発表を受けて

ゼネラル・ミルズの2021年第3四半期決算では、アナリストなどの予想を下回る結果となったものの、堅調な業績の成長が見られます。

発表直前の前日となる3月24日の終値である58.62ドルに対して、同社株価は時間外取引で5%以上下落しました。

株価下落の原因として、パンデミック後大きく成長し続けていた同社の業績の伸びが鈍化しているようにとらえられたことが考えられます。

2021年度の初頭では、家庭用の食品需要が急増したため、通年の業績に良い影響を与えると期待されていました。

しかし、昨今起きた米国国内での大寒波などにより、物流及び販売コストが増加したことが公表されました。

そのため2021年の通年の業績は、コスト増加などの相殺により2020年と同程度の水準になることが予想されています。

近年ではコロナにおけるバンでミックも含め、多様な変化が起きているため、今後同社がどのように対応していくかが注目されます。

幅広く食品産業に関わる同社ですが、外食産業は低迷している一方で、ほかの業績を確実に伸ばしていることから、現在のコロナ下における状況に確実に対応していると言っても良いのではないでしょうか。

同社は今しばらく堅調な成長が期待できると思われますが、良くも悪くも世界的な影響を受けているため、慎重に諦観しつつ投資を行うことが大事だと考えます。

参考元:General Mills Reports Fiscal 2021 Third-Quarter Results

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