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【米国個別株動向】世界最大のガラス製品メーカー、コーニングに注目するべき3つの理由

-ワイヤレスネットワーク、スマートフォン、自動車で使われるコーニング製品が増加しており、ポートフォリオにおいてもコーニング株を増やす良い時期かもしれません-

モトリーフール米国本社、2019年2月12日投稿記事より

コーニング(ティッカー:GLW)の株価は昨年大幅に下落しましたが、これは同社が製品群の需要増に対応するために製造能力増強に多額の投資を行ったためです。

成長する市場で事業を営み、熱心な顧客にサービスを提供することは常に良いことです。

それでも、投資家は時として、企業が多額の投資以上の収益をあげられるか、心配になるものです。

しかし、現時点においては、コーニングの投資は成果を上げているようです。

コーニングが1月に2018年第4四半期決算を発表した時、株価は急上昇し、年初来で10%以上上昇しています。

投資家がなぜ興奮しているのか、同社の第4四半期決算を見ていきましょう。

コーニングの第4四半期売上高は、前年同期比15%増の31億ドルとなり、1株当たり中核利益は、前年同期比28%増の0.59ドルとなりました。

売上高および純利益の力強い成長は、コーニングの5つの事業セグメント全てにおける売上の増加により牽引され、中核売上総利益率は改善しました。

CFOのトニー・トリペニー氏は、次のように要約しています。

以前お話しした通り、2018年上期に製造能力を拡大し、後半にこれらの成長投資を活用し始めました。

コーニングは、2019年以降もこの勢いを続けることができるでしょうか?

3つの理由からそれが可能であろうと考えます。

大幅増のオプティカルコミュニケーション部門売上高

売上高別にみると、コーニングの最大の事業部門はオプティカルコミュニケーションで、通信ネットワーク、データセンター、およびその他の企業顧客向けの光ファイバーソリューションを製造する部門です。

第4四半期のオプティカルコミュニケーション部門の売上高と利益は、前年同期比でそれぞれ26%、67%増加しました。

この部門の成功の主な要因の1つは、通信業界において5Gへのワイヤレスネットワークのアップグレードが予定されていることです。

これにより、これまで以上に相互接続されたデバイスが増えます。

ワイヤレスデータ量が増加すると予想されるため、そのデータをサポートおよび転送するには、光ファイバー密度の高いネットワークが必要になります。

コーニングの第4四半期決算の電話会議で、CEOのウェンデル・ウィークス氏は次のように述べています。

5G、スマートカー、コネクテッドホーム、拡張現実などの重要なトレンドには、コーニングのユニークな能力が欠かせません。

これらの相互に関連するビジネス生態系においては、何十年もの蓄積があるコーニングの基礎技術が必要です。

当社独自の製造プロセスとガラス、セラミック、光学物理学に関する当社の深い専門知識が、これまで以上に重要になっています。

なお、アナリストの1人が述べているように、コーニングのオプティカルコミュニケーション部門は、市場全体よりも「はるかに速い」成長を続けています。

これは、データ需要の増大とコーニングが提供する「独自の技術革新」をサポートするためにアップグレードする必要がある古いネットワークにおいて、銅線が光ファイバーに置き換えられていることが原因です。

これらの技術革新には、インストールプロセスを大幅にスピードアップするソフトウェアソリューションが含まれています。

また、ウィークス氏は、コーニングは業界の主要企業からの複数年契約を既に締結していると述べ、これにより、「2019年以降には大幅な売上高と利益の増加が見込まれます」と強調しました。

4億ドルの「ゴリラ」

コーニング社が強気になるもう1つの理由は、スマートフォン向け等などで高い強度と透明度を誇るゴリラガラスの売り上げが、飽和状態にあるスマートフォン市場でも増え続けていることです。

スマートフォンの販売台数は2016年以来ほぼ横ばいであったにもかかわらず、同期間においてゴリラガラスの販売数は約30%増加しました。

これには主に2つの理由があります。

第一に、より多くのゴリラガラスがスマートフォンで使われるようになっています。

2017年には、スマートフォンの約15%がデバイスの背面にガラスを使用していました。

2018年には、それは30%に増加しており、ウィークス氏は、スマートフォン背面へのガラス使用の普及が今後も続くと予想しています。

コーニングはまた、スマートフォン用ガラススクリーンプロテクター製造のための、米国で最も人気があるスマートフォンケースブランドのOtterBoxとの提携も発表しました。

第二に、ゴリラガラスは、スマートフォン用途から大幅に拡張し始めています。

決算発表の電話会議でウィークス氏は、ゴリラガラスは現在、ウェアラブル機器(スマートウォッチなど)、拡張現実やホログラフィックディスプレイ、さらには3Dセンシング技術など、さまざまなデバイスで使われています、と強調していました。

「自動車レース」で疾走

自動車で使用されるコーニング製品は、四半期ごとに増えています。

ゴリラガラスは、インテリアディスプレイ用として55種類の自動車プラットフォームで採用されました。

また、自動車で使用される製品関連として他社の追随を最も許さない部門の一つは、環境技術です。

コーニングの年次10-K提出資料によれば、環境技術部門は、世界のモバイルアプリケーションの排出制御用のセラミック基板とフィルター製品を製造しています。

ウィークス氏は「当社のガソリン微粒子フィルター(GPF)技術は自動車を大幅にクリーンにします」と述べています。

第4四半期の環境技術部門の売上高は10%増の3億1,900万ドルでした。

さまざまな地域おける新しい環境規制が、同部門の売上高拡大を促進する要因として機能しているようです。

2018年にGPFの売上高は5,000万ドルを超え、2019年にはこの数字が1億5,000万ドルに増加すると予想されています。

この成長の大部分は、新しい排出ガス規制が展開されつつあるヨーロッパからのものと考えられます。

2020年には、中国で排ガス規制の導入が予定されており、中国でGPFの販売が開始される予定です。

コーニング製品の利用拡大

コーニングのエンドユーザー市場の多くは成長していません。

ワイヤレスネットワークはすでに世界中を網羅しています。

今後数年間にスマートフォンの売上が大幅に増加するとは予想されていません。

自動車販売は近いうちに爆発的に拡大するとは予想されていません。

成長が期待されるのは、これらの各用途におけるコーニング製品の使用量です。

より堅牢なワイヤレスネットワーク、よりスマートで強力なスマートフォン、より多くのガラスディスプレイを備えたデバイス、そしてよりクリーンな車のすべてが、特殊で技術的に製造が困難なガラス製品を必要とします。

コーニングの専門性への需要は、すぐに弱まるとは思えません。

あなたのポートフォリオに、コーニングのような企業の株式導入を検討しても良い時期かもしれません。


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