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2021年、マクドナルドに注目すべきこれだけの理由

出典:Getty Images

2021年2月以降、米国10年債利回りの上昇によるハイテクグロース株の下落とバリュー株が注目される展開が続きました。

実際、景況感が好転していることを示す経済指標もいくつか発表されています。

小売売上高、生産者物価指数、鉱工業生産指数など、それぞれ予想前月比を上回る数字でした。

また執筆時における米国内のコロナワクチン1回以上の接種人数は6,800万人を超え、進捗が進んでいます。

こうした数字が安心材料となり、コロナ以降叩き売られていたバリュー株が再び注目されています。

日々、刻々とグロースとバリューの激しいセクターローテーションが続くなか、注目したい企業の一つが「マクドナルド(NYSE:MCD)」です。

今回はマクドナルドに注目する理由をピックアップしていきます。

マクドナルドのビジネスモデル

マクドナルドのビジネスモデルが直営店とFC店の2形態であることはよく知られています。

積極的にFC店を増やすビジネスを加速することで土地活用の促進を行なっており、マクドナルドの「不動産業」としての秀逸な側面が浮かび上がって来ます。

現在、全世界にあるマクドナルドの店舗数は約3万9,000店舗(米国約1万4000店、日本約2900店)あり、全体の約90%がFC店です。

ちなみにFC店に加盟する際は下記のような条件があります。

  • 契約期間10年
  • 開業資金2,500万円
  • ロイヤリティ3%
  • 半年〜1年間の研修

他のFC加盟ビジネスと比較すると、マクドナルドは金額的に大型契約ではあるものの、それ以上のメリットを感じるからこそ、FC加盟をするオーナーが世界的に増加しています。

そして実はマクドナルドの利益の源泉がFC店からの「不動産賃貸料(リース)」なのです。

つまりマクドナルドはFC店を増やすことでFCからの収入が増加し、直営店をFC店に切り替えることで売却利益も得ることが出来ます。

つまりFC店が増えることでマクドナルド本部はリスクヘッジすることが可能となり、とても優れたビジネスモデルであることが見えてきます。

社会インフラとしてのマクドナルド

1999年に発売された書籍「マクドナルド化する社会」の中で、著者のジョージ・リッツア氏はマクドナルドの拡大とその原理について言及しており、今後もマクドナルドの優位性が揺らがないことを指摘しています。

マーケティングの世界でも使われる言葉の一つ「マクドナルド化」とは、効率的な作業の機械化によって大量生産が可能となる組織原理を定義した意味です。

これはマクドナルドに留まらず、他の分野でも同じこと起こります。

その理由として、世界人口の増加と資本主義社会におけるグローバリゼーションが加速しているからです。

つまり世界中のあらゆる場所に都市が形成される過程において社会インフラが整い、そこにはマクドナルドなどの大手チェーンが必ず参入することとなるのです。

つまりマクドナルドは今後も都市の発展とともに、店舗数が増加し売上高も伸びていくことが予想されます。

バリュー株として優位性を持つマクドナルド

マクドナルドが競争するハンバーガー市場は、マクドナルド、バーガーキング、ウェンディーズ、この3社がシェアの約85%を握っており、マクドナルドが業界のリーディングカンパニーです。

とはいえマクドナルドをはじめ大手ハンバーガーチェーンにも弱点があります。

それは「美味しさ」の評価について必ずしも高評価ではなく、例えばシェイクシャックのような新鮮な食材にこだわる会社の方が味の評価は高いからです。

ではマクドナルドはこのまま変わらないのか?というとそうではなく、マクドナルドも絶えず時代のニーズを捉えて変化しており、最近では「McPlant(マックプラント)」という100%植物由来の代替肉ハンバーガーを発表しています。

時代に呼応するように変化を続ける限り、マクドナルドは今後さらに愛される企業へと成長していくのではないでしょうか。

なぜなら、チェーン店の発展には「コンセプト」が欠かせないからです。

マクドナルドのコンセプトの評価はそのままお店の更なる高評価へとつながり、それは自ずと株価を押し上げる要因となるはずです。

執筆時点でのマクドナルドの株価は220ドル近辺を推移しています。

新たな新波動に株価が突入するキーワードの一つに「代替肉」があり、今後も注目したいトレンドの始まりではないでしょうか。

終わりに グロース株人気の終焉とバリュー株時代は到来するのか?

執筆時点での米国10年国債利回りは1.7%まで上昇しています。

これは米国内の景気回復への期待が高まると同時に、インフレ発生の懸念が生じているからです。

2020年はコロナ禍という状況もあり、ハイテクグロース株への人気が集中しましたが、ここにきてバリュー株へと資金が流れる傾向が強くなっています。

つまりポートフォリオの銘柄がグロース一辺倒であった場合、バリュー株を組み入れる事でリスクヘッジが出来るはずです。

そしてバリュー株の中でも一般消費財セクターの代表格であるマクドナルドは、今後代替肉市場へも本格参入していくことで新たな顧客を獲得し、更なる飛躍が期待できる面白い銘柄だと思います。

唯一の懸念点としてはコロナワクチンの進捗に左右される可能性がある事ですが、現状ではまだどうなるのかは分かっていません。

今後も足元のコロナ状況は注視すべきでしょう。

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