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【米国株決算】フェデックスの2021年第3四半期の決算情報と今後の株価の推移について

出典:Getty Images

フェデックス(NYSE:FDX)はアメリカに本社を置く大手物流サービス会社です。

「フェデックス」のブランド名で輸送業務を提供しています。

事業部門ごとに子会社を有しており、それぞれの業績をセグメント別の業績として公表しています。

主な子会社として、貨物航空機の運航を行う「フェデックス・エクスプレス」、Eコマースなどの配送業務を行う「フェデックス・グランド」、トラックなどの陸路における貨物輸送や貨物物サービスを提供する「フェデックス・フリート」などがあり、同社はこれらの事業を世界220ヵ国以上で展開しています。

同様の配送業務を行い、世界中で事業を展開している競合他社として、ドイツのDHLやアメリカのUPSなどが挙げられます。

本記事では、フェデックスの2021年第3四半期決算情報と今後の株価の推移について見て行きます。

株価について

決算発表直前における同社株価について確認します。

3月18日の始値は268.00ドルであり、終値は263.51ドルとなっていました。

同社の株価は、2018年頃まで長らく上昇しており、同年の初頭には270ドル程を記録していました。

2019年頃から一転して株価が大きく下落しており、2020年初頭の新型コロナウイルスのパンデミック時には90ドル程を記録しています。

同社の事業は世界的に展開していることなどから、パンデミックによる経済的混乱の影響を大きく受けたと思われますが、その後は株価が大きく上昇し、同年11月には290ドルと約8か月で3倍以上の株価になりました。

また、執筆時の時価総額は698.49億ドルです。

同社の直近における配当実績は以下の通りです。日付は権利落ち日となります。

  • 2021年3月5日…配当:0.65ドル(配当利回り:0.98%)
  • 2020年12月11日…配当:0.65ドル(配当利回り:1.05%)
  • 2020年9月3日…配当:0.65ドル(配当利回り:0.92%)
  • 2020年6月26日…配当:0.65ドル(配当利回り:1.29%)
  • 2020年3月6日…配当:0.65ドル(配当利回り:1.96%)
  • 2019年12月6日…配当:0.65ドル(配当利回り:1.61%)

配当利回りは1%から2%弱程でしたが、近年の飛躍的な株価の上昇により、直近の配当では1%台を下回っています。

近年の傾向として、株価の上昇から見ても業績が好調であるため増配が期待されます。

最新決算情報

同社が発表した2021年第1四半期決算の概要は以下の通りです。

  • 売上高…215.10億ドル(前年同期比23%増)
  • 営業利益…10.1億ドル(前年同期比246%増)
  • 純利益…8.92億ドル(前年同期比183%増)
  • 希薄化後EPS…3.30ドル(前年同期比175%増)

non-GAAPベースの希薄化後EPSは3.47ドルとなり、アナリスト予想の3.23ドルを7.40%上回る結果となりました。

同社は、当期の業績において米国国内での大寒波の影響を受けたとしています。

天候による影響は営業利益において、推定3.5億ドルの減収とこれらの対応によるコストの増加があったことを公表しています。

しかし、当期の業績はこれらの影響があっても尚、大きく増収し好調であることが伺えます。

Eコマース事業が好調であることが、業績の成長の要因と思われます。

次に同社のセグメント別の売上高を確認します。

  • フェデックス・エクスプレス・セグメント…107.88億ドル(前年同期比21%増)
  • フェデックス・グランド・セグメント…79.80億ドル(前年同期比37%増)
  • フェデックス・フリート・セグメント…18.36億ドル(前年同期比6%増)
  • フェデックス・サービス・セグメント…0.08億ドル(前年同期比33%増)
  • その他セグメント…8.98億ドル(前年同期比8%減)
  • 合計…215.10億ドル

パッケージ配送業務を行うフェデックス・グランド・セグメントの売上高は、前年同期比37%増の79.80億ドルとなりました。

同セグメントでは、インターネット通販の配送業務を扱っており、Eコマース需要の増加により、業績が特に大きく伸びていることが伺えます。

貨物輸送及び、貨物物サービスを提供するフェデックス・フリート・セグメントの売上高は、前年同期比6%増の18.36億ドルとなりました。

同セグメントの成長率は、他と比較して伸び悩んでいる様に思われますが、同社は米国国内での記録的な大寒波の影響を大きく受けたとしています。

同社は、これらの影響があるにも関わらず売上が上昇していることを強調しています。

また、同セグメントにおける売上高の上昇の要因として、コスト構造の改革と運輸効率の向上を挙げています。

決算発表を受けて

フェデックスの2021年第3四半期決算は、予想売上高を上回る好調な結果となりました。

同社の株価は、決算発表のあった3月18日の終値である263.51ドルに対して、時間外取引で3%以上上昇しています。

同社の今後の展開として、新型コロナウイルスのワクチンの輸送を掲げています。

米国、カナダ、及び世界20ヵ国以上へのワクチンの輸送業務を現在進めており、今後においては同社が輸送業務を展開している世界220ヵ国以上の地域へのワクチン輸送を行う準備をしているとし、今後の動きが注目されます。

近年における同社の大きな成長要因として、やはり新型コロナウイルスのパンデミックによる社会的な傾向が関わっていると思われます。

具体的にはEコマースにおける配送サービスの需要拡大などが挙げられます。

パンデミックによって外出を控える人が増え、自宅への配送サービスが求められています。

特にフェデックス・グランドが米国で提供する週7日の宅配サービスはEコマース関連で急成長しているサービスとなり、当期の販売量が70%増加していることを公表しています。

一方でこのような社会的傾向は、ある程度定着すると思われますが、今後パンデミックの収束等により業績が変化するのは間違いないと思われます。

また、パンデミックの影響は航空貨物容量にも影響しており、前年より20%減少しています。

同社は完全な回復は見込まれてないとしていますが、今後回復していくとの見解を示しています。

世界におけるパンデミックの影響はそう簡単に回復するものでは無いと考えられるので、この影響に対応している同社の事業は、今後も成長が見込まれると思います。

しかし、大きな影響があった故に人々の生活が元に戻ろうとすることが考えられ、また同社の事業はこれらの社会的影響を間違いなく受けると思われます。

この1年であったパンデミックの影響は好調な業績から顧みても、非常に良く順応出来たと考えられるのではないでしょうか。

今後は恐らく再度変化すると思われる社会に、同社がどのように対応していくのか、しっかりと見極めることが重要だと思います。

参考元:FedEx Corp. Reports Strong Third Quarter Results

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