【米国株動向】資金10,000ドルで永久保有を検討すべきゲームチェンジャー4銘柄

モトリーフール米国本社、2021年3月11日投稿記事より
株式で資金を大きく増やす戦略として一番シンプルなのは、優良銘柄を長期保有することです。
例えば1919年から2019年までのどの年についてもS&P500指数の20年平均リターン(配当込み)はプラスであり、年率5%を割った年は2回しかありません。
そこで資金10,000ドルを投資して永久的に保有すれば資産を大きく増やせる可能性があり、業界を大きく変えた革新的なゲームチェンジャー4銘柄を紹介します(株式指標等は執筆時点)。
フェイスブック
フェイスブック(NASDAQ:FB)はグロース株でありながらバリュー株でもある稀少な銘柄のひとつです。
2020年末の月間アクティブユーザー数はフェイスブックだけで28億人で、傘下のワッツアップとインスタグラムを加えると33億人になります。
世界人口の約42%が月に1回は同社が保有するSNSを利用していたことになり、これは広告主にとって非常に大きな魅力です。
昨年の広告収入は840億ドルを超えましたが、ワッツアップとフェイスブックメッセンジャーという世界屈指の訪問者数を誇るアプリは、売上にほとんど貢献していません。
両アプリの収益化が始まれば売上高もキャッシュフローも利益も大幅に増加するでしょう。
年率20%~25%での成長を見込まれているにもかかわらず、2022年の予想利益をベースにした株価収益率(PER)は20倍未満で、従ってPERを予想利益成長率で割ったPEGレシオは1倍を割り込んでいます。
時価総額の大きさに惑わされがちですが、同社の成長ストーリーはこれからと言えるかもしれません。
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スクエア
デジタル決済大手のスクエア(NYSE:SQ)は、今後10年の間に市場のリーダーまたはそれに近い存在になる可能性を秘めています。
POSデバイス、解析ツールと共にキャッシュレス決済サービスを主に小規模小売店・飲食店に提供する同社は、2012年から2020年までの間に取扱高(GPV)を62億ドルから1,120億ドル以上に伸ばしています。
決済手数料を得るビジネスモデルのためキャッシュフローは高水準で、大規模店舗による採用も増えています。
しかし最大の売りはユーザー同士をつなげる決済アプリ「キャッシュアップ」で、月間アクティブユーザー数は3,600万人と、3年間で5倍以上に増やしています。
このアプリにより、同社は決済手数料のほか銀行手数料、投資手数料、ビットコイン換金手数料と、収入源を広げています。
同社の成長性を最もよく表す指標は、キャッシュアップユーザー1人当たりの粗利益です。
第4四半期(10~12月)はキャッシュアップユーザー1人の獲得に費やした費用を5ドル未満に抑えた一方、同1人当たり41ドルの粗利益を上げています。
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ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ
コロナ禍の後押しを受けたオンライン会議プラットフォーム大手のズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(NASDAQ:ZM)は、2020年4月の時点で米国市場で約43%のシェアを誇っています。
リモートワーク化の流れが確立されて各企業はコスト削減効果も実感しているため、コロナ禍が収まっても同社は成長を続けていく見込みです。
共同創業者のエリック・ユアンCEOが発行済株式総数の21.78%に相当する同社株4,328万株を保有していることも、事業を伸ばすインセンティブが働くという意味で長期投資家にとってプラスです。
バリュエーションは高いものの、今後5年ほどで売上を3倍にできるとすれば十分注目に値する銘柄です。
インテュイティブ・サージカル
手術支援ロボット大手のインテュイティブ・サージカル(NASDAQ:ISRG)の手術システム「ダビンチ」は、手術医による正確な切開をサポートします。
また、患者にも傷口を小さくする、合併症のリスクを抑える、入院期間の短縮するといったメリットを提供します。
過去20年の間に、米国の医療機関を中心に世界で約6,000台のダビンチを設置しています。
これは競合他社の合計を大きく上回る設置台数で、同社の優位性は今後ますます高まっていく可能性があります。
投資家が注目するのはその事業モデルです。
手術支援ロボットは1台50万ドル~250万ドルと高価ですが、製造コストも大きいため利益率は決して高くありません。
しかし設置台数の増加とともに、手術や処置のたびに必要になる機器やアクセサリなど利益率の高い消耗品が売上高に占める割合が高まっています。
したがって、営業利益の伸び率は売上高の伸び率を上回り続ける見込みです。
すでに泌尿器科と婦人科での利用は進んでいますが、手術支援テクノロジー市場の成長余地は大きく、投資家はこの機会を逃すわけにはいきません。
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