【米国株動向】長期保有に適するきわめてしっかりした3銘柄

モトリーフール米国本社、2021年3月15日投稿記事より
多くの投資家は極めて長期的な視点で投資について考えることはありません。
しかし、本来はそうすべきです。投資期間が長いほど、大きなリターンを得る可能性も高まります。
一部の銘柄は長期投資家に特に適しています。
ここでは極めて長期の保有に適するきわめてしっかりした3銘柄を紹介します。
ディズニー
数年前、一部の投資家は、ケーブルテレビの解約者の増加によってディズニー(NYSE:DIS)の勢いが衰えることを懸念していました。
振り返ってみると、この懸念は過剰だったようです。
エンターテインメント業界の巨大企業であるディズニーは、今や傘下にディズニープラス、ESPNプラス、フールーを抱える動画配信サービスのリーダーとなっています。
筆者は、同社の動画配信サービスの成功が、同社の株式が引き続き長期保有に適している2つの理由を浮き彫りにしていると考えています。
第一に、既存のコンテンツや、新たなコンテンツを生み出す能力の価値を過小評価すべきではないこと。
第二に、同社が常に新たな分野へ拡大し、より多くの視聴者を獲得しようとしていることです。
ディズニーは優れた長期保有銘柄ですが、短期的にも勝者となることができそうです。
新型コロナウイルスのパンデミックによる懸念が後退するにつれて、営業を再開する同社のテーマパークは増えています。
延期されていた映画が映画館で公開されれば、遠くない将来に多くの観客を呼び込むことも考えられます。
エンターテインメントの未来は今後数十年間で大きく変化する可能性があります。
拡張現実や仮想現実は飛躍的な進歩を遂げるかもしれません。
いつの日か、自分が見ている映画に入り込むことができるようになっても不思議ではないでしょう。
しかし、いずれにせよ、ディズニーがこうした変化の中心に立っている可能性は高いと言えます。
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インテュイティブ・サージカル
ロボット手術システムのパイオニアであるインテュイティブ・サージカル(NASDAQ:ISRG)は、筆者がヘルスケアセクターで選好する長期保有銘柄の1つです。
財務状態は極めて堅調で、過去20年間で莫大なリターンを上げています。さらに、将来の成長余地が非常に大きい銘柄でもあります。
確かに、インテュイティブは新型コロナウイルスのパンデミックに伴ういくつかの課題に直面しました。
緊急性の低い手術は延期され、同社の消耗品の売上は減少しました。
しかし、これらは一時的な問題にすぎませんでした。
ワクチンの普及によって、新型コロナウイルスによる課題は消えるでしょう。
2020年には120万件以上の手術がインテュイティブの手術ロボットによって実施されました。
インテュイティブは、規制当局の承認を取得した範囲で、同社製品が実施できる手術の件数は毎年約600万件に上ると推定しています。
しかし、これはインテュイティブの成長ポテンシャルにとって氷山の一角にすぎません。
軟部組織(筋肉、脂肪、血管など)の手術は年間で約2,000万件実施されています。
同社はイノベーションを継続し、新たに規制当局の承認を取得するにつれて、この大規模な市場を狙えるようになるでしょう。
ロボット手術は依然として初期段階にあります。
インテュイティブは、今後長期間にわたり、拡大する市場を支配できる素晴らしい地位を維持するでしょう。
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マスターカード
クレジットカード大手のマスターカード(NYSE:MA)は、キャッシュレス化の進行による恩恵を受ける最高の銘柄の1つです。
同社はビザとともに、クレジットカード決済処理業界を2社で複占しています。
これはマスターカードにとって強力な収益源であり、素晴らしい競争優位性にもなっています。
マスターカードは決済処理インフラをクレジットカード以外にも拡大しています。
同社は最近、欧州の決済テクノロジー業界のリーダーであるネッツから企業向けサービス事業を買収しました。
この買収により、マスターカードは口座間デジタル決済のための清算・決済インフラを獲得しました。
また同社は、実物のカードを必要としない新たな非接触型の決済ソリューションも導入しています。
eコマースや、実店舗における非接触型のデジタル決済は今後も勢いを増し続けるでしょう。
マスターカードは両方の分野で勝つことができる態勢にあります。
ディズニーやインテュイティブと同様に、同社は極めて長期の保有に適した銘柄です。
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短期的にはボラティリティが高い傾向がありますが、グロース株投資は長期の資産形成に最も寄与するといっていいでしょう。そういった成長株として注目できる5銘柄紹介します。
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