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【米国株動向】長期にわたり安定した配当が見込まれる高配当株

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2021年3月15日投稿記事より

高利回りの配当株を購入すると、対価に見合った価値がもたらされます。

配当利回りが1%の株式に2万5,000ドルを投資した場合にもたらされる年間キャッシュフローは250ドルにすぎませんが、配当利回りが5%であれば年間1,250ドルを稼ぐことができます。

投資家が共通して抱く懸念は、高利回りの配当株は安全でない可能性があり、配当を長期にわたり継続できなくなることです。

しかし、そうではない銘柄もあります。

以下に紹介するメディカル・プロパティーズ(NYSE:MPW)とAT&T(NYSE:T)は現時点で配当が5%を超えるにもかかわらず安全なインカム投資先と思われます。

メディカル・プロパティーズ:世界で431の病院施設を所有する高収益REIT

メディカル・プロパティーズは不動産投資信託(REIT)であるため、利益の90%を株主に還元しなければなりません。

同REITの事業の収益性が高い限り投資家が配当金を受け取れます。

同REITは全世界で431カ所の施設を所有しており、投資家はヘルスケア業界に分散投資する機会を得ることができます。

所有施設の4分の3弱(74%)が一般的な救急治療病院、10%が入院リハビリテーション病院で構成されています。

特にパンデミック下では病床へのニーズがすぐに後退することはありません。

メディカル・プロパティーズが今年2月4日に発表した第4四半期決算のFFO(ファンド・フロム・オペレーション。賃料収入から、現金の支払いのないつまりキャッシュを減らさない償却費用を控除せずに、実際にどれだけのキャッシュフローを得ているかを示す指標)は前年同期比19.1%増の1億9,260万ドルとなりました。

FFOはREITの実際的な純利益を示す指標です。

FFOからは損益や事業に関連しない項目が除外されるため、企業の収益性と配当の持続可能性をより現実的に把握できます。

メディカル・プロパティーズの2020年の1株当たりFFOは1.43ドルで、前四半期の1株当たり配当の1.08ドルを優に上回りました。

同社の減価償却などの非現金費用を差し引いた純利益に基づく1株当たり利益は0.81ドルで、これだけで判断すると配当は持続不可能と思えるかもしれません。

メディカル・プロパティーズは配当が安全であるだけではありません。

同社は最近、四半期配当を4%引き上げて0.28ドルとしました。

この増配により配当利回りは5.1%となり、S&P 500指数構成銘柄の平均である1.5%を大きく上回っています(本稿執筆時点)。

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AT&T:一時的要因により損益は赤字だが、潤沢なキャッシュフローにより高配当を維持可能

AT&Tの現在の配当利回りは7%で、多くの投資家はこうした高配当の持続可能性を疑問視していると思われます。

同社は REITと異なり、配当政策は同社の戦略に依存しています。

今年夏にストリーミング動画配信サービスHBO Maxを国際展開しますので、より多くの現金を必要とする可能性があります。

AT&Tの最高経営責任者(CEO)であるジョン・スタンキー氏は、CNBCとの最近のインタビューで減配の可能性を否定し、配当の持続が十分可能である理由として同社の配当性向の低さを挙げました。

実際、同社はビジネスを継続するのに十分なキャッシュフローを創出しています。

AT&Tの場合も、投資家が会計収益だけを頼りに判断すると事業の状況を誤解する可能性があります。

同社の2020年の損益は52億ドルもの赤字でしたが、これには衛星テレビ放送事業のディレクTV株式の部分売却に伴う155億ドルに上る減損損失(キャッシュフローには影響を与えない会計処理)が含まれています。

2020年の純損失だけを見るとAT&Tの配当性向はマイナスになってしまいます。

しかし、 キャッシュフローの観点からはそうはなりません。

2020年、AT&Tの営業活動によるキャッシュフローは431億ドルとなりました。

ここから157億ドルの設備投資を除いても約275億ドルのフリーキャッシュフローが残り、これは年間で合計150億ドルだった配当金を支払うのに十分な額です(フリーキャッシュフローの約55%が配当に充てられたことになります)。

動画ストリーミングサービス事業にさらに多くの投資を行ったとしても配当を継続する余地があることになります。

また、AT&Tが減配を決定した場合でも、現在のキャッシュフローにおける配当性向の高さを踏まえると、配当利回りは依然として5%を超える可能性があります。

つまりAT&Tは配当利回りの高い配当貴族の1社です。

同社はHBOとHBO Maxの契約者数が2026年までに1億5,000万人に達すると予想しています(2020年末時点で6,100万人)。

同社が、素晴らしいグロース株投資となり、株価が2倍に上昇してもおかしくありません。

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配当利回りが高く安定した値動きの株は、安定した配当収入をもたらし、株価の乱高下からストレスを受けずに、株を保有し続けることができます。また、多くの米国株は四半期毎に配当を支払うので、リタイヤ層に向いています。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者David Jagielskiは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、記事で言及されている株式を保有していません

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