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【米国株動向】3月に注目の高配当ハイテク株3銘柄

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、202138日投稿記事より

ハイテク企業が配当を開始する時は、成長が鈍化し、余剰キャッシュの使い道が見当たらないというケースが珍しくないため、グロース志向の投資家は有配のハイテク銘柄を避ける傾向にあります。

一方で、インカム志向の投資家は往々にして、成熟したハイテク企業よりも配当利回りの高い、生活必需品や大手製薬会社といったディフェンシブ銘柄を選好します。

その上、この1年間の株価上昇で多くのハイテク企業はバリュエーションが膨らみ、配当利回りが低下しています。

ところが、成熟したハイテク企業の中にもバリュエーションが低く、配当利回りが3%を上回る企業があります。

シスコ・システムズ

シスコ・システムズ(NASDAQ:CSCO)は、ルーターやスイッチといったネットワーク機器メーカーの世界最大手ですが、ここ1年間でインフラ・ハードウェアの需要は落ち込んでいます。

パンデミックによるサプライチェーンの混乱などで売上高は5四半期連続で前年を下回り、また米中間の貿易紛争の影響で、売上高の数%を占めていた中国企業との契約も、ファーウェイなどの国内企業に奪われました。

しかし、2-4月期(2021年7月期第3四半期)には増収に転じる見通しであり、アナリストは2021年度の通期売上高を前年比横ばい、2022年度は4%増収、6%増益と予想しています。

中核のインフラ事業は底打ちし、底堅さを見せていたセキュリティ事業も成長が持続する見通しです。

予想株価収益率(PER)は13倍、予想配当利回りは3.3%であり(執筆時点)、同社は2011年の配当開始以来、毎年増配しています。

フリーキャッシュフローに対する配当性向は42%であり、今後も連続増配が途切れることはなさそうです。

【米国株決算】シスコ・システムズの決算から見る今後の株価の決算

ジュニパー・ネットワークス

ジュニパー・ネットワークス(NYSE:JNPR)はネットワーク機器メーカーで、規模は小さいですがシスコ・システムズの競合です。

シスコと同様の逆風に直面していましたが、売上高は過去2四半期で前年実績を上回り、2021年第1四半期は伸びが加速する見通しです。

アナリストは2021年を4%増収、6%増益と予想しています。

クラウドやAI向けハードウェアの販売増や、利益率の高いソフトウェア事業およびサービス事業の拡大で、大手のシスコやファーウェイに引けを取らないペースで成長するとしています。

エンドマーケットでの業績も良好で、クラウド売上は2年連続、企業向け売上は4年連続で伸びており、サービスプロバイダー事業も徐々に安定しています。

しかし、市場はジュニパーの業績好転に注目しておらず、予想PERは13倍、予想配当利回りは3.4%です(執筆時点)。

3年連続で増配しており、フリーキャッシュフローに対する配当性向は52%です。

【米国株動向】ネットワーク機器のアリスタとジュニパーを比較検討

ヒューレット・パッカード・エンタープライズ

ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(NYSE:HPE)は、2015年にヒューレット・パッカード(NYSE:HPQ)の企業向けハードウェア/ソフトウェア部門がスピンオフして誕生した企業です。

その後、さらに事業の売却を通じて合理化を進め、現在は主に高性能コンピューティング(HPC)、ストレージ、エッジコンピューティング・ハードウェア/ソフトウェアなどを販売しています。

イーサネットスイッチ市場ではシスコやジュニパーと競合し、企業向け市場で直面する逆風も同じで、2020年10月期は7%減収、24%減益でした。

しかし、アナリスト予想では、今年度はパンデミックが収束し、2%増収、33%増益となる見通しです。

会社側は、クラウド、エッジコンピューティング、AI向けハードウェア/ソフトウェアの売上が加速するとみており、2021年度のフリーキャッシュフロー予想を11億ドルから14億ドルに上方修正しました(2020年度実績は5億6,000万ドル)。

予想PERはわずか8倍、予想配当利回りは3.3%(執筆時点)、フリーキャッシュフローに対する配当性向は65%です。

増配は不定期ですが、増配余地は十分にあります。

免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。記事の筆者Leo Sunは、シスコ・システムズ株を保有しています。モトリーフール米国本社は、記事で言及されている株式を保有していません。
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