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株価チャートで実現するボックス相場とは?意味や使い方も解説

株のチャートの勉強をして、「上昇トレンド」「下降トレンド」の形は覚えてはみたものの、実際に始めてみると、相場に入るタイミングが分からないという方も多いのではないでしょうか?

最初の内、相場に入るタイミングが今一つ分からないチャートの形として、代表的なものがボックス相場(もしくは、レンジ相場)です。

特定の値幅で株価が行ったり来たり、なぜこのような動きをするのでしょうか?

また、入るとしたらどのタイミングで入るべきなのでしょうか?

もしくは、そもそも手を出さない方がいい形なのでしょうか?

今回は、ボックス相場をテーマに、なぜこのような相場が形成されるのか、またボックス相場が終わったとき、株価がどのような動きをするのを、チャートを見ている投資家の心理も絡めながら解説します。

ぜひ、参考にしてみてください。

ボックス相場とは?

ボックス相場とは、株価が一定の値幅の中で細かい上下動を繰り返している相場のことを言います。

チャートにしてみると、上値と下値で綺麗に線が引けて、箱のような線が形成されることから「ボックス」相場という呼び方をします。

ボックス相場は一度形成されると、解消するまで価格が上にも下にも大きくは動きづらいので、大きな値動きを狙ってポジションを取るには向いているとは言い難い相場です。

一方で、短期のトレード目線であれば、上値、下値が予測しやすいため、比較的手堅く勝ちやすい相場であるとも言えます。

トレンド相場との違い

ボックス相場と比較する用語としては「トレンド相場」が挙げられます。

トレンド相場というとなじみがないかもしれませんが、ボックス相場という語にたどり着いた方であれば「上昇トレンド」「下降トレンド」くらいは聞いたことがあると思います。

上昇トレンドでも、下降トレンドでもない相場と考えればイメージしやすいのではないでしょうか?

ボックス相場ができる原因

ボックス相場はどういった時に形成されるのでしょうか?

繰り返しになりますが、ボックス相場は一定の値幅の中で、上下動を繰り返す相場のこと。

裏を返して言えば、上値も下値も更新されていない相場のことです。

そうなる原因を見ていきます。

上値が重く高値を更新できない

まず、上値を更新できない理由ですが、更新する前に売りが多く出るため上値が重くなることが挙げられます。

ボックス相場の中で上値に近づいていくと、相場全体の心理として

「そろそろ売られる」

と考える投資家が多くなり、とりわけ短期目線での参加者が持っている株を売り始める、もしくはさらに、空売りを始めるといった行動に出ます。

チャートが売りを呼び、売りがチャートを形成するという循環を繰り返しながら、ボックス相場が続けば続くだけ上値の更新が難しくなってきます。

直近の安値に近づくと買い支えが起こる

一方で、安値も更新しにくいのもボックス相場の特徴でした。

「上値が重い」の逆を考えると、こちらを理解するのも難しくはありません。

ボックス相場の中の下値まで株価が近づいていくと、「そろそろ買われる」と考える投資家が増えるため、その価格付近での買い支えや、空売りの買い戻しが行われるようになります。

結果的にチャートが買いを呼び、買いがチャートを形成するサイクルが起きるため、ボックス相場が長引いただけ、下値の更新もしにくくなります。

ボックス相場の抵抗線を抜けると株価はブレイクしやすい

ボックス相場が続けば続くほど、上値も下値も更新しにくくなってきますが、逆にボックス相場の抵抗線を抜けると、株価は急上昇(ブレイク)しやすい傾向にあります。

理由としては2つ挙げられます。

  • 売り圧力が弱まっている
  • ボックス相場の終わりを買いサインと捉える投資家が多い

まず、ボックス相場は全体としては売りの勢いと買いの勢いが拮抗している相場です。

抵抗線を超えるだけ買いの勢いが強いということは、その時にボックス相場での売りの圧力は出尽くしたと言えます。

簡単に言うと、「売りたい人がいなくなった」状態です。

従って、株価は一気に上昇する傾向にあります。

この上昇に輪をかけるのが、また出てくる投資家心理です。

上値が近づいたら、売る。下値に近づいたら、買う、という投資家の心理がボックス相場を形成していましたが、ボックス相場を崩すのもまた投資家心理です。

ボックス相場の上値での売り圧力を超え、抵抗線を抜けると、今度は「抵抗線を抜けると、買い」という投資家心理が働くため、買いの勢いがさらに強くなります。

トレンドが変わる瞬間を見極めよう

ボックス相場が上にも下にも値動きが難しい理由と、抵抗線を抜けた場合にブレイクしやすい理由を説明してきました。

この特性を投資に活かすとしたらどういった作戦があるでしょうか。

まず、一つはこまめにトレードができるのであれば、ボックス相場の中で売りと買いを繰り返すことです。

ボックス相場の中であれば、全体のトレンドは予測しやすいため、抵抗線、もしくは支持線を抜けないかだけ注意していれば比較的勝ちやすい相場であると言えます。

一方で、こまめにトレードするのではなく、少ない取引で大きな値幅を狙うのであれば、トレンドの変化を狙う作戦が有効です。

つまり、抵抗線を抜けた段階で買いを入れる、もしくは支持線を抜けた段階で売りを入れるという方針です。

トレンド変化の瞬間を見極めれば、ボックス相場から上昇トレンド、もしくは下降トレンドに一度転じると、そのトレンドは大きな勢いで比較的長く続く可能性が高いため、上手くトレンドに乗れば利益を取れるかもしれません。

まとめ

ボックス相場では、上がりきったところで売り、下がりきったところで買いという投資家の心理が働きます。

そのため、ひとたび形成されると上値も下値も安定しがちになります。

この相場自体、細かくトレードをできるのであれば上値、下値が読みやすいため、比較的読みやすい相場ではあります。

しかし、少ない取引で大きな利益を狙うのであれば狙い目はボックス相場ではなく、ボックス相場からのトレンドの変わり目。

このタイミングを見極めてポジションを取ることができれば、ボックス相場の反動で大きく動く相場の波に乗れるかもしれません。


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