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どの景気局面でも株価と配当、両方の面で安心して保有できるETF3選

出典:Getty Images

投資家の中には毎日つい保有銘柄の値動きが気になってしまったり、必要以上の時間を株価のチェックに使ってしまっている方も少なくはないでしょう。

市場の急な急落や下落相場では、いつも以上に銘柄の値動きや企業動向が気になってしまい、生活に支障が出てしまいます。

さらに経済が安定しない場面では、株価だけでなく配当が減配されないか心配になる場面もあるでしょう。

長期投資では成果を上げるには、短期的な急落や日々の投資によって受ける影響をコントロールする必要があります。

この記事では株価と配当両方の観点から安心して保有できる海外株式ETFをご紹介します。

バンガード・米国増配株式ETF【VIG】

バンガード・米国株式ETFはバンガード社が運用しているファンドです。

米国の大型株かつ10年以上増配して増配の実績を持つ212銘柄で構成されており、資産総額は約540億ドルとなっています。

ナスダック米国ディビデンド・アチーバーズ・セレクト指数をベンチマークとして運用されています。

株価の面では2020年にS&P500が最大19.63%、ダウ平均指数が22.61%下落したのに対し、バンガード・米国増配株式ETFは17.16%の下げで留まっています。

経費率は0.06%とかなり安く、長期間保有してもコストを気にしなくとも良いレベルです。

執筆時視点での組み入れ銘柄の上位10%は以下の通りです。

銘柄名 保有割合
マイクロソフト 4.67%
ウォルマート 4.26%
ジョンソンエンド・ジョンソン 3.96%
プロクターアンド・ギャンブル 3.57%
ユナイテッドヘルス・グループ 3.57%
ウォルト・ディズニー・カンパニー 3.43%
ホーム・デポ 3.33%
ビザ 3.33%
コムキャスト 2.54%
アボットラボラトリーズ 2.46%

執筆時時点での分配利回りは1.66%となっており、高配当というわけではありません。

しかし、大きくファンドの保有している銘柄を見てわかるように、減配するような企業が見受けられないのが心強いと言えるでしょう。

2020年では様々な企業が配当の打ち切りや減配を余儀なくされる環境となりました。

そんな環境下でも連続増配で構成された当ETFは、年間分配金を2019年の2.134ドルから2.297ドルへ増加させています。

株価の下落耐性と分配金の減少リスクの両方に対応できる米国株式ETFと言えます。

ウィズダムツリー米国株クオリティ配当成長ファンド 【DGRW】

ウィズダムツリー米国株クオリティ配当成長ファンドは、ウィズダムツリー社が運用するファンドです。

ウィズダムツリー米国配当グロース指数をベンチマークに投資成果を上げるように運用されており、資産総額は約54億ドルです。

時価総額が20億ドルを超える大型株の中から利益成長性、ROA、ROEによってスクリーニングされます。

DGRWは現在の増配年数や配当実績をあまり重視していませんが、配当支払いを現在している企業で今後も増配余地に伸び代にある銘柄にフォーカスされています。

配当支払い月は、他のETFと比べ毎月分配金支払いが実施されているのでETFを購入した後、年4回分配されるETFと比べて分配金をすぐに受け取りやすいのも特徴です。

株価の面では2020年にS&P500が最大19.63%、ダウ平均指数が22.61%下落したのに対し、ウィズダムツリー米国株クオリティ配当成長ファンドは19.26%の下げで留まっています。

経費率は0.28%とVIGに比べると高いかもしれませんが、低い部類に属します。

執筆時視点での組み入れ銘柄の上位10%は以下の通りです。

銘柄名 構成比率
マイクロソフト 4.99%
ジョソン・エンド・ジョンソン 4.60%
アップル 4.56%
ベライゾンコミュニケーションズ 4.40%
プロクター・アンド・ギャンブル 3.30%
アルトリアグループ 3.07%
コカコーラ 3.07%
ファイザー 2.99%
インテル 2.72%
シスコ・システムズ 2.62%

バンガード増配株式ETFと比べてアップルやインテル、シスコシステムズといった配当貴族までは達しないものの、増配実績を着々と積み上げている銘柄が組み入れられているのも特徴です。

執筆時時点での分配利回りは1.43%となっています。

分配金の安定さも魅力的で、2020年には前年比でマイナスになった年はあるものの、3年間で見ると分配金の増加率は10-15%と高い水準にあります。

バンガード・トータル・ワールド・ストックETF【VT】

FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスをベンチマークとして運用されているETFで、総資産額は約192億ドルです。

同ファンドの最大の特徴としては、先進国と新興国両方を対象とした株式で構成されていることです。

バンガード・トータル・ワールド・ストックETFの大きな特徴は、全世界を対象とした銘柄に投資できることです。

このファンドを買うことで世界47ヵ国に投資をすることができます。

そのため銘柄数は8,847銘柄と他のETFと比べて群を抜く多さとなっています。

VTを保有するだけで国、セクター、銘柄数圧倒的に分散されたポートフォリオを自動的に組み込めるのがVTの魅力の一つです。

ただし銘柄比率の設定の仕方は時価総額加重平均なので、銘柄ごとにウェイトは異なります。

株価の面では2020年にS&P500が最大19.63%、ダウ平均指数が22.61%下落し対し、バンガード・トータル・ワールド・ストックETFは22.15%の下落となりました。

組み込み比率上位10銘柄は下記に参照します。

銘柄名 構成比率
アップル 3.2%
マイクロソフト 2.50%
アマゾン・ドット・コム 2.07%
フェイスブック 0.98%
テスラ 0.80%
アルファベット 0.79%
アルファベット 0.77%
ジョンソン・エンド・ジョンソン 0.62%
テンセント・ホールディングス 0.62%
アリババ・グループ・ホールディング 0.62%

執筆時時点での分配利回りは2.6%と比較的高めの水準です。

VTの分配金に関しては、2020年では1株あたりの分配金は2019年に比べて2割ほど減少しました。

これはVTの分配金の源となっているあらゆる国の企業で配当の支払い停止や減配を余儀なくされたことが起因しています。

VTは1つのETFで非常に分散された株式ポートフォリオを保有することができ、長期的な目線で見れば株価と分配金は右肩上がりで成長中ということから、長期保有で資産を形成できる可能性が高いでしょう。

世界の景気が回復すれば、株価と配当の両方の面で恩恵を受けれると推測します。

まとめ

投資家が思っているリスク許容度は、自分が思った以上に低いというケースはよくあります。

2020年の急落を経験してそう感じた投資家は少なくはないことでしょう。

またコロナ禍で投資や資産形成に注目も集まり、投資や株式投資で資産形成を始める方が増えました。

2021年に入り主要指数が最高値を更新し続けてきた状況の中や金利状況が不安定になり、多くのグロース株は急落し、動揺している投資家もいるかもしれません。

ウォーレン・バフェット氏の有名な投資格言の一つとして「潮が引いた時、初めて誰が裸で泳いでいたかわかる」という言葉があります。

長期投資ではいかに自分の信じられるファンドに投資するのか、どのような銘柄に投資しているのかを理解しておくことで、短期的な変動に注意を逸らされてしまうことが減ると言えます。

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コロナ禍で消費者が一斉にレストランや航空機の利用を敬遠した一方、在宅需要という大きな恩恵を享受し、新産業として伸びた分野もあります。過去1年で既に株価は大幅に上昇してしまいましたが、在宅関連銘柄としても、長期的な成長株としても注目できる3銘柄を取り上げます。

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免責事項と開示事項 記事の作者、ろいどは、バンガード・米国増配株式ETFを保有しています。記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資アドバイスではありません。

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