【米国株動向】今このタイミングで株を買うべきか?ウォーレン・バフェットはどう答えるでしょう

モトリーフール米国本社、2021年2月28日投稿記事より
2月末日の株式指数は上昇しました。
しかし、2月の最終週は投資家にとってかなり厳しいものでした。
特に、ハイテクが多く含まれるナスダック総合指数は大きな打撃を受けました。
同指数は5%近く下落し、ハイテク企業に対する投資家の神経質な態度を浮き彫りにしました。
このような急激な下落は、投資家に次のような疑問を提示します。
これは、今後さらに株価が下落する兆候ですか?それとも、これは株を買うのに絶好のタイミングですか?
ウォーレン・バフェットの戦略
今が株式を購入するのに良い時期かどうかを考える前に、市場の「タイミングを計る」ことは、賢明ではないことを理解する必要があります。
市場は歴史的に予測不可能な動きをします。
市場のタイミングを計るよりも、過小評価されている企業をピックアップし、長期にわたる潜在的な株価上昇から利益を得るべきです。
バークシャー・ハサウェイ(NYSE:BRK.B)(NYSE:BRK.A)のCEO兼会長であるウォーレン・バフェットは「私は、市場の動きを予測しようとはしません。私は、過小評価されている株を見つけだすことに専念しています」と述べています。
別の有名な投資家であるピーター・リンチは、マーケティングのタイミングを気にしすぎることの危険性について警告し、以下のように述べています。
「投資家が市場の暴落に備えたり、暴落を予測してポートフォリオをいじることで、市場の暴落そのもので失われるよりもはるかに多くの損失を蒙ってきた」
これらの投資家のパフォーマンスは素晴らしいものであり、彼らの考え方は信頼に値します。
ピーター・リンチが率いたフィデリティのマゼランファンドは、13年間連続でベンチマークを大きく上回りました。
バフェットのバークシャー・ハサウェイの株式は、1965年から2020年末までの間に平均20%のリターンを生み出しています。
それは、S&P 500のリターンである10.2%の約2倍です。
バフェットとリンチに従い、今後数週間、数か月、四半期、あるいは数年で株式市場がどのように動くかを推測しようとしてはいけません。
代わりに、投資家はよい銘柄を探す必要があります。
質の高いビジネスを行っている銘柄を手頃な価格で見つけ、それを保持することが大切です。
バフェットほどの大投資家が市場のタイミングを計れないのであれば、一般的な投資家が市場のタイミングを計れるわけはありません。
私たちには何ができるのか
市場のタイミングという考え方を排除することで、あなたが株式のタイムリーな購入をすることができなくなるというわけではありません。
たとえば、バフェットは最近、バークシャー株が下落していたときに、自社株買いを行いました。
以前から、株価が下落する機会を狙っていたと思われます。
同様に、2月の最終週は、多くの株式がナスダック総合指数よりも急激に下落し、すでに魅力的な企業をさらに魅力的にしています。
たとえば、先週のアップルとエヌビディアの株価の下落を考えてみてください。これら2社の株価はそれぞれ約7%と8%下落しました。
しかし、これらのビジネスがほんの数日で大幅に悪化したわけではありません。ですから、今はこれらのハイテク株のような素晴らしい会社への投資を検討する良い機会かもしれません。
今は、今週の初めよりも株式を購入するのに良い時期です。
つまり、株式が短期的に上昇する可能性があるだけではなく、長期的な期待収益が大きいためです。
ある特定の株についてすでに高い価格の時点で興味があった場合、低い価格で購入できるのは非常に有利です。
5年以上の時間軸で見た場合、今、魅力的な価格で質の高い企業を購入するが出来れば、十分な見返りを得ることができるでしょう。
あなたの投資の時間軸が長ければ長いほど「アメリカの資本主義」は株式市場の追い風となります。
この追い風は、不況、世界大戦にも負けない強い力を持ちます。
その回復力は最近のコロナショックでも実証されており、バフェットは経済について楽観的であり続けています。
昨日発表されたバフェットの年次バークシャー・ハサウェイの株主レターから以下の文章を引用します。
「いくつかの深刻なトラブルを経験してきたにもかかわらず、我が国の経済発展はすばらしいものでした。私たちの揺るぎない結論は『アメリカの逆には絶対に賭けないこと』です」
ところで、あなたは今株を買うべきですか?
長期投資をいとわない投資家にとって、そうしてよいでしょう。
市場の動きを気にするのではなく、よい個別銘柄を探すことが重要です。
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