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【米国株動向】ゲームストップ株は買いを検討すべきか

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2021222日投稿記事より

ビデオゲーム小売のゲームストップ(NYSE:GME)の株価が乱高下しています。

同社の株価は2019年から2020年前半にかけて瀕死の状態にありましたが、昨年秋にマイクロソフト(NASDAQ:MSFT)とソニー(NYSE:SNE)が次世代ゲーム機を発売したことで息を吹き返しました。

その後、大幅にショートされていた同社株を今年1月に個人投資家が一斉に買いに走った結果、株価は12月11日終値の11ドルから、1月28日には一時483ドルを付けるまで急騰しましたが、再び下落し、2月19日は40.59ドルで週末を迎えました。

ただし、ゲームストップ株はリスクの高い銘柄であり、足元の株価を割安と考えるのは危険です。

過去のパフォーマンスは将来の成果を保証するものではない

ゲームストップ株を花火のように打ち上げた特殊な市場環境はもはや存在しません。

ゲームストップ株は、空売り株数が発行済株式数を上回り、ショートスクイーズがいつ起きてもおかしくない状況にありました。

数件の取引が話題になったことをきっかけに同社株の出来高が急増し、空売り筋が損失を抑えようと次々と買い戻したために、株価はますます上昇しました。

しかし、レディットのチャットルーム「ウォールストリートベッツ」が焚きつけた火はほぼ燃え尽きました。

ゲームストップの発行済株式数に占める空売り比率は1月末時点で31%となり、市場全体で見れば依然として高水準ですが、2020年末時点の102%と比べたら大幅に低下しており、再び爆発的なショートスクイーズが起こる可能性は低くなっています。

今こそ事業価値を評価する時

バリュー投資の師とされるベンジャミン・グレアムは、「市場は短期的には人気投票だが、長期的には価値の計量機である」という言葉を残しました。

ゲームストップの人気投票は終わり、今こそ事業価値を評価する時です。

アクティビスト投資家のライアン・コーエン氏は、ゲームストップの取締役会に3つの議席を確保しており、eコマース事業を積極的に推進していくとみられます。

この動きは間違ってこそいませんが、遅きに失している感は否定できません。

コーエン氏は、ゲームストップのブランド力があればデジタルビデオゲーム市場で大きなシェアを握ることができると主張していますが、アマゾン・ドット・コム(NASDAQ:AMZN)のような確立された大手に対抗するのは簡単なことではありません。

その上、ソニー、マイクロソフト、任天堂(OTC:NTDOY)などのゲーム機は、今ではゲームを直接ダウンロードしてプレイするのが主流であり、もはやゲームストップなどの販売会社は必要なくなっています。

コーエン氏はまた、独自のeスポーツリーグやクラウドベースのゲームサービスなど、売上増につながる新事業を画策しているようですが、それらが成功するかどうかには疑問が残ります。

手放すのが得策

ゲームストップの時価総額は過去2カ月間で3倍以上に膨れ上がりましたが、課題は山積みであり、足元の株価には割高感があります。

同社株が今以上に上昇するチャンスは当分やってこないと思われます。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。アマゾンの子会社ホールフーズ・マーケットのCEOであるJohn Mackeyは、モトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。マイクロソフトの子会社LinkedInの従業員であるTeresa Kerstenは、モトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Anders Bylundは、アマゾン株を保有しています。モトリーフール米国本社は、アマゾン株、マイクロソフト株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、アマゾン株のオプションを推奨しています(2022年1月の1940ドルのショート・コール、2022年1月の1920ドルのロング・コール)。
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