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米国株は長期投資がおすすめ?投資初心者がデイトレードに手を出すのはハードルが高い理由

出典:Getty Images

米国では投資アプリのロビンフッドが若者の間で流行し、再びデイトレードがブームになっています。

そんな時代背景もあるので、投資の初心者でデイトレードをはじめてみたい人も多いのではないでしょうか。

デイトレードに興味はあっても、投資をはじめたばかりの人だと不安や分からないことだらけでしょう。

結論からいうと、初心者が少額からデイトレードに取り組むのはハードルの高い行為です。

少額でも資金効率の高い株の信用取引や、FXや先物取引は投資経験がないとリスクが高く、デイトレード自体が小さな利益を地道に積み立てていく根気と技術のいるトレード方法です。

それでもデイトレードのことを知り、試しにやってみたい人のために気をつけたいポイントをご紹介します。

デイトレードの具体的なはじめ方も注意点も説明します。

ただし、投資をはじめたばかりの方が短期売買をするのは簡単ではありません。

少額からでもデイトレードはできるの?

少額からでもデイトレードをするだけなら可能です。

しかし、あまりに少額でデイトレードをしても儲けは僅かです。

例えば10,000円分の株を買って、10,500円になれば+5%の利益です。

1日で5%の利益は決して小さくないのですが、500円分の値幅しかありません。

取引には手数料や税金などがかかるため、手元に利益は殆ど残りません。

特にデイトレードでは取引手数料が頻繁に発生します。

しかもデイトレードでは得することもあれば損をすることもあります。

勝率50%で5%の勝ち、5%の負けを繰り返しても、取引手数料の分だけ損をしていまします。

しかも株も為替も価格が安すぎたり高すぎたりすると、世界中の投資家や最先端のシステムが素早く注文を入れてきます。

1日に動く小さな値幅の中で「安く買って高く売る」を何度も繰り返すのは難しいのです。

取引手数料や税金を考えると、さらに手元に利益を残すのは大変です。

アメリカでは厳しく規制されているデイトレード

投資とトレードの本場アメリカではデイトレードは厳しく制限されています。

アメリカでは口座が25,000USD以下だとデイトレードを連続で出来ないようになっています。

パターン・デイ・トレーダー規制(PDT)です。

5営業日のうち4回デイトレードをすると、デイトレーダーとして認識されます。

もしも口座の評価額が2,5000USD以下でデイトレーダーと認識されると、警告・90日の口座凍結の対象となってしまうのです。

なぜ、このような面倒な規制があるのでしょうか。

アメリカでは過去に取引手数料がインターネットの普及で安くなり、デイトレードがブームになったことがあります。

そして破産者が増加して社会問題になってしまいました。

そのような背景があり、小口投資家保護のためにアメリカではデイトレードに制限を設けているのです。

デイトレードは破産する人を過去に多く生み出した取引手法なのです。

デイトレードしやすい市場はあるが、初心者にはハードルが高い

少額でもデイトレードしやすい市場はあります。

例えば、証拠金を用意することで、自分のもっているお金の倍のお金を動かせる市場です。

しかし、自分のもっているお金以上の取引をするのは、投資初心者にはハードルが高いのです。

レバレッジがかけられるFXやCFD、先物は投資初心者には難しい

自分の投資資金以上のお金を動かすことを、俗に「レバレッジをかける」と言います。

簡単に言うと、お金を借りて自分の運用できるお金以上の取引することです。

例えば、FXやCFD、先物取引などが「少額でも資金効率の良いトレードができる」と言われています。

たしかにその通りなのですが、自分が運用できる資金以上のお金を動かせるとなると、損をしたときに自分の運用できるお金以上の損失を被ることがあります。

しかも証拠金を積むタイプの運用方法はリスクが高く、投資をはじめたばかりの人が手を出すとリスクが高いのです。

投資経験がないのに大きなお金を動かせば一歩間違えれば破産してしまいます。

日本株のデイトレードは信用取引が基本

日本株のデイトレードは現物取引ではなく、信用取引が基本です。

なぜなら日本株でもアメリカほどではありませんが、デイトレード規制があるからです。

例えば、日本株の現物取引の場合、同一資金、同一銘柄の取引は1日に1回のみしか認められていません。

1日1回転を越える現物取引は、金融商品取引法で規制されている差金決済取引の禁止に該当してしまいます。

投資初心者が何も知らずに日本株の現物取引でデイトレードを繰り返そうとすると、この規制によく引っかかってしまうので注意が必要です。

そのため日本株でデイトレードをする場合は、連続でデイトレードしても規制に引っかからない信用取引で行うのが基本です。

しかし信用取引自体、投資経験がそれなりにある人向けの取引です。

証券会社が信用取引口座の開設を許可しない可能性があります。

米国株は短期トレードには向いていない

日本から米国株に投資をするのもおすすめできません。

何故なら取引手数料が他の投資対象に比べても割高だからです。

大手ネット証券のSBIや楽天、マネックスの米国株の取引手数料は昔に比べ値下がりしましたが、それでも税抜き0.45%、で上限手数料が20USDの取引手数料がかかります(2021年2月現在)。

少し大きな注文をすれば、往復で日本円換算4,000円程度の手数料がかかってしまう計算になります。

デイトレードが投資初心者にはハードルが高い6つの理由

デイトレードはそもそも初心者向けの取引方法ではありません。

しかし、それでも体験してみたいという投資家もいるのではないでしょうか。

デイトレードをどうしても体験してみたい方のために、最低限抑えてほしい6つのポイントをご紹介します。

そして、デイトレードは基本的にデモトレードで実際に練習してから取り組むことをおすすめします。

理由1:デイトレードはゼロサムゲーム

デイトレードはよくゼロサムゲームだと言われています。

誰かが利益を出した分だけ誰かが損をしてしまい、全体でみるとプラスマイナスがゼロになるという話です。

取引手数料や利益にかかる税金を考慮すると、ゼロサムゲームよりも実際に損をする人の方が多いかもしれません。

投資におけるゼロサムゲームとは?ゼロサムゲームになる投資とそうでない投資について

一方で長期の株投資はプラスサムのゲームと言われます。

世界経済が長期的に右肩あがりする前提に立てば、全体でみると利益の方がプラスになります。

プラスサムのゲームとマイナスサムのゲームなら、一般的にはプラスサムのゲームに参加した方が投資初心者は損をする側にまわる可能性も抑えられます。

デイトレードで利益を積み上げ続けるのはゼロサムゲームで初心者が勝ち続けるという難しさがあります。

理由2:デイトレードは小さく利益を積みあげる根気のいる取引

デイトレードはエキサイティングで派手なイメージをもつ方もいるかもしれません。

しかし、現実は小さく利益を積みあげる根気と丁寧さが必要な取引です。

小さな利益を根気よく積みあげていく取引は、決して投資初心者向きの取引手法ではありません。

デイトレードで利益をあげ続けるには、丁寧に利益を積みあげなければいけない厳しい取引だと認識して取り組むべきではないでしょうか。

理由3:デイトレードは取引手数料を抑えることが必須

デイトレードは取引回数が必然的に増えます。

そのためデイトレードを続けるなら、取引手数料を抑えることを心がけなければ手数料負けしてしまいます。

FXやCFDのような差金決済ならば、買値と売値の差(スプレッド)が小さいところを選ぶと手数料負けしづらくなります。

取引手数料を抑えられる口座を選ぶのが原則です。

ただし取引手数料が安くても発注ツールが使いづらい、約定しづらいなどの問題もあるため、取引手数料の安さだけで取引する口座を決めるべきではありません。

理由4:デイトレードは流動性の高い市場で行うのが基本

流動性の高い市場とは売買が成立しやすい市場のことです。

取引が活発ではない流動性の低い市場だと、思うように自分の狙った価格で注文を通すことができません。

小さな値幅で丁寧に利益を積み上げるデイトレードでは流動性の高い、つまり取引が活発な取引対象を選ぶのがおすすめです。

理由5:デイトレードは日々の値動きや損・得に動じない精神力が必要

デイトレードは日々の値動きに動じない精神力も必要になります。

実際にデイトレードをすると、毎日利益がでたり、損失がでたりを繰り返すことになります。

負けトレードが続くとストレスもたまります。

一方、勝ちトレードが続くと強気になりすぎてしまいます。

精神的に動じずに日々の値動きや損得を受け入れるのは、実際にデイトレードをしてみると難しいことだと分かるはずです。

射幸心と恐怖心に振り回されない精神力がデイトレーダーには必要です。

理由6:1日中取引画面に向かっていられる余裕も必要

デイトレードは大きく値が動く時間帯やタイミングが経験則であるとはいえ、柔軟な取引をするには、1日中取引画面に向かっていられる余裕も必要です。

継続的に自分でデイトレードをするとなると、取引画面にずっと向かわなければならず拘束されてしまいます。

買った後は放っておける長期投資に比べると、短期で売買を完結させるトレーディングは楽ではありません。

米国株はデイトレードより長期投資向きのアセット

先物やCFDなどは長期投資には向いていませんが、米国株は長期投資向きのアセットです。

米国株の取引手数料は日本では他のアセットに比べると割高ですが、米国には長期的に利益を上げ続けている優良企業も多いため、長期保有で良い銘柄を持ち続けることで無理なく資産形成が可能です。

株価は日々動きますが、長期的には利益水準に収斂するので、良い株を選定し長期保有するのが無理のない投資ではないでしょうか。

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