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レバレッジETF「TECL」の今後の行方を考察する

出典:Getty Images

米国株投資をしている投資家にとって禁断とも言えるETF、「TECL」。

ハイリスクハイリターンで手は出しにくいものの、資産を大きく伸ばすチャンスもあるTECLに魅力を感じている方も案外多いのではないでしょうか。

今回はTECLがどんなETFなのか考察していきたいと思います。

TECLとは

TECLとはDirexion社が設計した「Direxionデイリーテクノロジー株ブル3倍ETF」と呼ばれる3倍のレバレッジを効かせた米国ETFです。

ちなみに「ブル」の語源は相場の世界で強気を意味し、雄牛が角を下から上へ突き上げる姿を表しています。

強気相場の時は大きく上昇する反面、下落相場の時は急激に下落するのもTECLの大きな特徴です。

ではTECLにはどんな構成銘柄が組み込まれているのか、その特徴について解説していきます。

TECL構成銘柄

TECLは約80の構成銘柄によって構成されていますが、その中でも今回は主要10銘柄の特徴を見ていきましょう。

アップル

時価総額世界一の企業となった誰もが知るアップル(NASDAQ:AAPL)、直近の四半期決算も好調です。

特にiPhoneが好調で、売上高予想599億ドルに対して結果656億ドルでした。

今後iPhoneはインド市場でも拡大を狙っており、期待値のアップサイドは大きいと言えます。

アップルはサブスクリプションビジネスをさらに拡大し、アップル経済圏を広げるとともに、今後は電気自動車(EV)への参入が期待されていることから、勢いはまだまだ続くことが予想されます。

マイクロソフト

マイクロソフト(NASDAQ:MSFT)といえばPCのOS 「Windows」を開発する会社ですが、現在、最も成長している分野はクラウドサービスの「Azure」です。

またOffice365などのサブスクリプションも好調です。

GAFAの中でも最もハードとクラウドの売上バランスが良い企業と言えるでしょう。

S&P500構成銘柄の中でも最高評価である「AAA」を与えられています。(もう1社はジョンソンエンドジョンソン)

ビザ

ビザカード(NYSE:V)は、クレジット決済の分野におけるリーディングカンパニーです。

米国におけるクレジット利用はリボ払いが主流であり、このリボ払いの債務が1兆円規模となる巨大市場です。

こうした背景があるからこそクレジットカードは高い還元率(5~10%)を誇っているのです。

マスターカード

マスタカード(NYSE:MA)の大きな強みとして、アップルカード、アップルペイに唯一対応していることです。

アップルの成長分野の決済を握っているということは、この点においてはビザよりも優位性があると言えるでしょう。

売上成長率はマスターカード、営業利益率はビザが上回っています。

インテル

「インテル(NASDAQ:INTC)入ってる」のCMで知っている方も多いかもしれません。

PC内臓のCPU、プロセッサー、フラッシュメモリを販売する半導体セクターにおける老舗巨大企業です。

エヌビディア

ゲームをしている方にはお馴染みのエヌビディア(NASDAQ:NVDA)は、グラフィックボードにおける圧倒的なサプライヤー企業です。

主にPCグラフィックス、GPU、人工知能の開発を進めています。

シスコ

シスコシステムズ(NASDAQ:CSCO)は世界最大のコンピューターネットワーク機器の開発会社です。

ユーザーからは「シスコ」の愛称で親しまれています。

主にwifiのアクセスポイントやワイヤレスコントローラ、Web会議サービスや端末、IoT機器やその周辺のセキュリティサービスを担っています。

ペイパル

ペイパル(NASDAQ:PYPL)は、ペイパルのアカウントを持つだけでクレジット決済サービスを担っています。売上構成は2つです。

  • 支払いにおける加盟店からのマージンが90%
  • ユーザーへの貸付利息が10%

唯一の弱点としては、かつてイーベイ傘下にあったためイーベイと競合するアマゾンでは使用することが出来ません。

セールスフォース

セールスフォースドットコム(NYSE:CRM)は、顧客関係管理(CRM)と呼ばれる分野において、顧客満足度と顧客ロイヤリティの向上を目指す経営戦略を採用しています。

バラバラに存在する顧客データを効率よくクラウドで一元管理できるのが同社最大の強みです。

時価総額もトヨタ自動車を超えました。

セールスフォースのCRMを利用する企業は全世界15万社以上もあります。

TECLセクターの注目ポイント

TECLは「情報技術セクター」に特化したETFです。

現在のような米国10年債利回に見られる金利上昇局面において、マーケットでは不利に働くこともあるでしょう。

なぜなら構成銘柄も基本的に「グロース株」に分類されているからです。

今後の見通しとして、米国経済は足元で新型コロナワクチンの接種が進んで行きます。

今年の6月には一般市民の多くにも行き渡ると言われており、今年に限っていえばバリュー株が復権する年になる可能性が高く、必ずしも「TECL」が強い年ではないかもしれません。

しかし、米国経済を支え、今後さらに飛躍するためには「情報技術セクター」は欠かせない分野です。

あくまで長期ではなく、金利が下落した短期相場の局面で3倍のレバレッジを利かせた「TECL」を検討することも、投資家の選択肢の一つとして面白いと筆者は考えます。

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免責事項と開示事項 記事の作者、鈴木林太郎は、記事内で言及されている銘柄を保有してはいません。記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資アドバイスではありません。

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