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【米国株決算】エヌビディアの最新決算情報と今後の株価の推移

出典:Getty Images

エヌビディア(NASDAQ:NVDA)は、グラフィック・プロセッシング・ユニット(GPU)などのビジュアルコンピューティング技術を提供している企業です。

同社はPC向けグラフィックプロセッサである「GeForce」やメモリ製品、ワークステーション向け「Quadro」、高性能コンピュータ向け「Tesla」や「3DVison」、モバイル通信向けの「Tegra」などを展開しています。

競合他社として、AMDやインテルなどが挙げられます。

2019年第4四半期時点での世界全体のGPU出荷台数はエヌビディアが18%前後、AMDが19%前後、インテルが63%前後となっています。

本記事では、エヌビディアの最新決算である2021年第4四半期決算と今後の株価の推移について見ていきます。

決算発表前における株価等のデータ

決算発表直前である2/24における株価について見ていきます。

始値は564.91ドルであり、終値は579.96ドルとなっていました。

同社株価は2016年頃から大きく上昇し、2016年初頭には30ドル前後であった株価は、2018年の夏頃には280ドル前後まで大きく上昇していました。

しかし2018年の夏頃に、同社株価は業績悪化などを背景に下落し、その後は130-190ドル前後での推移をしばらく継続していました。

コロナショック以降、株価は再び大きく上昇しています。

なお2020年9月以降は横ばいでの推移が続いていました。

2021年2月に入り一段上に伸び、最高値である614.90ドルを付けましたが、その後は下落し、依然として510ドルから615ドルの間で推移しています。

エヌビディアはS&P500の構成銘柄の一つであり、執筆時時点での時価総額は3,590億ドルとなっています。

続いて配当実績について見ていきます。なお日付は権利落ち日を記しています。

  • 2020/12/03…配当:0.16ドル(配当利回り:0.11%)
  • 2020/09/01…配当:0.16ドル(配当利回り:0.12%)
  • 2020/06/04…配当:0.16ドル(配当利回り:0.13%)
  • 2020/02/27…配当:0.16ドル(配当利回り:0.18%)
  • 2019/11/27…配当:0.16ドル(配当利回り:0.23%)

同社の直近の配当は0.16ドルであり、配当利回りは0.12%前後となっています。

2016年頃から同社株価は急上昇しており、増配率が低いことから配当利回りは低くなっており、配当について期待することは難しいでしょう。

最新決算情報について

概要

最新決算である2021年第4四半期決算の概要は以下の通りです。

  • 売上高…50.03億ドル(前年同期比61%増)
  • 営業利益…15.07億ドル(前年同期比52%増)
  • 純利益…14.57億ドル(前年同期比53%増)
  • 希薄化後EPS…2.31ドル(前年同期比51%増)

アナリストらによる事前予想では、売上高が48.2億ドル、non-GAAPベースのEPSが2.81ドルとなっており、どちらも予想を上回る結果となりました。

同社CEOが決算短信で発表したコメントは以下の通りです。

第4四半期もまた記録的な四半期となり、NVIDIAのコンピューティング・プラットフォームの躍進の年となりました。

加速コンピューティングにおける当社の先駆的な取り組みは、ゲームが世界で最も人気のあるエンターテイメントになり、スーパーコンピューティングがすべての研究者のために民主化され、AIがテクノロジーにおける最も重要な力として台頭してきたことにつながっています。

GeForce RTX 30シリーズGPUの需要が特にすさまじいです。

NVIDIA RTXは、ゲーマーがレイトレーシング、DLSS、AIにジャンプすることで、メジャーアップグレードサイクルを開始しました。

また、Arm社の買収に向けて順調に進んでおり、これはエコシステム全体に莫大な新しい機会を生み出すことになります。

同社は第4四半期に9,900万ドル、2021年度全体では3億9,500万ドルの四半期配当金を支払いました。

詳細

市場プラットフォーム別における同社売上高は以下の通りです。

ゲーミング…25.5億ドル(前年同期比67%増)

プロフェッショナル・ビジュアリゼーション…3.07億ドル(前年同期比7%減)

データセンター…19.0億ドル(前年同期比97%増)

オートモーティブ…1.45億ドル(前年同期比11%減)

OEM&その他…1.53億ドル(前年同期比1%増)

合計…50.03億ドル(前年同期比61%増)

ゲーミングの売上高は、アナリストらによる予想平均の23.6億ドルを上回る結果となりました。

また通年の収益は41%増の77.6億ドルを記録しました。

同社はNVIDIA GeForce RTX30シリーズラップトップGPUを搭載した、ゲーマーやクリエイター向けの70台以上の新しいラップトップを発表しました。

また30シリーズGPUを拡張し、同社のゲーミングラインアップで最も人気のある60クラスの製品を発売開始しました。

これらの恩恵を大きく受けたことが売上高の急上昇の要因と言えます。

続いてプロフェッショナル・ビジュアリゼーションの売上高は、通年では10.5億ドルと13%の減少となっています。

次にデータセンターの売上高は、アナリスト予想の18.4億ドルを上回る結果となりました。

また通年では過去最高の67億ドルを記録し124%の増加となりました。

この増加は、世界の大手OEMがNVIDIA A100 Tensor Core GPUを搭載したNVIDIA-Certified Systems(機械学習とデータ分析のワークロードのためにテストされた業界唯一の高速化サーバー)の第一陣を発表したことが要因の一つとなっています。

オートモーティブについての売上高は、通年では5.36ドルと23%の減少となりました。

自動車メーカーのSAICとNio、ロボットタクシーメーカーのZoox、キャブレストラックメーカーのEinrideの次世代電気自動車に同社のNVIDIA DRIVE(自律走行技術)が採用されていることを発表しています。

また同社は2022年第1四半期決算の見通しについて発表しています。

売上高は53.3億ドル前後と、アナリストの予想平均である45.1億ドルを上回る見込みです。

GAAPベースの粗利益率は63.8%前後、non-GAAPベースの粗利益率は66%前後となる見込みです。

決算発表後における株価の推移

決算発表翌日である2021/2/25における同社株価の値動きについて見ていきます。

前日終値である579.96ドルに対して、25日の始値は3%前後安となった561.82ドルでした。

一日を通して下落を続け、終値は532.30ドルとなっています。

同社が好調な決算を発表したにもかかわらず、株価が下落した要因として、データセンター半導体事業の成長に対し懸念が広がったことが要因と考えられます。

同社CFOは電話会見にて、今四半期の成長の過半がゲーム事業からなると説明しました。

このことを一部のアナリストの間で、データセンター部門の成長が鈍化することを意味するとの見方が広がりました。

また世界的な半導体不足により、主力製品であるゲーム用半導体の在庫維持が難しくなっていることも懸念材料となっています。

とはいえ、ゲーム事業は今四半期に67%増加した25.5億ドルと全体の約半分を占めるほどに成長しています。

新型コロナウイルス感染症の影響で、家で過ごす時間が増え、パソコンでゲームを遊ぶためにGPUの需要が伸びました。

また昨年からビットコインの価格が急上昇している関係で暗号資産のマイニングブームが再燃しており、マイニングに用いる半導体の需要も増えています。

同社もこの半導体の供給不足については楽観視しており、今後も好調さを維持していくと考えられます。

また同社株価の目標株価は700ドル台とであり、さらなる上昇が期待されます。

半導体不足は2021年の5~7月期までは続く見込みですが、今後も上昇が続いていくのではないかと考えることができます。

参考元:NVIDIA Announces Financial Results for Fourth Quarter and Fiscal 2021

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