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【米国株動向】ファストフード王者マクドナルドと料理宅配1位のドアダッシュを比較

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2021218日投稿記事より

パンデミック下での様々な制約も手伝い、他の業種同様、外食産業にデジタル化の波が急速に押し寄せています。

ファストフードと料理宅配のトップ企業を比較していきます。

新たな時代をリード

マクドナルドは全世界で約4万の店舗を主にフランチャイズで展開する世界最大のファストフード・チェーンです。

2020年はコロナ禍で長期間の店舗閉鎖を余儀なくされ、厳しい年となりましたが、第4四半期には状況は持ち直しています。

売上は1%増、既存店ベースの売上は1%減でしたが、米国に限定すると、既存店売上は5.5%増となりました。

2020年には1000店を新規に開店し、900店の店舗改装を行いました。

何より全店舗数の半数を超える約25000店がドライブ・スルーに対応していることは、コロナ禍での強みとなっています。

同社はデジタル技術に10億ドルの投資を行い、また、「3つのd(デリバリー、デジタル、ドライブ・スルー)」を掲げデジタル強化を進めています。

モバイル注文・決済に加えて、ポイントプログラムなどの会員サービスの体制を構築しています。

スターバックスなど他の外食チェーンは既に様々な施策を講じていますが、マクドナルドの強みは、施策面で追いついていないにも関わらず定番のハンバーガーメニューで高い売上を達成できていること、構築中のサービスにより今後さらに同社の価値を高める余地が期待できる点でしょう。

顧客のニーズに合うものを配達

一方、料理宅配のドアダッシュが提供するサービスは、約4万件のレストランなどの取引先外食企業と1800万人の注文客を、約100万人いるフリーランスの配達員でつないでいます。

今後の成長の可能性は非常に大きいと言えます。

米国での登録顧客数は米国人口の6%に相当し、2019年の注文金額合計(グロス)は80億ドルで、これはテイクアウト及びデリバリーの総額の3%に相当します。

2020年1~9月の売上は19億ドルで、2019年通年の数字の2倍を上回りました。

この驚異的な成長は明らかにパンデミックによるロックダウン(都市封鎖)や外出自粛が大きく寄与しており、パンデミック収束後もこの成長ぺースを維持できるかは未知数です。

料理宅配業界はウーバー・テクノロジーズ(UBER)、グラブハブ(GRUB)を始め、激しい競争の中にありますが、ドアダッシュは売上ベースで50%のシェアを占め業界1位の座にあります。

業界全体では、いかにして事業を黒字に転換できるかが共通の課題です。

ドアダッシュの場合、赤字は2019年の6億6700万ドルから2020年の1~9月には1億4900万ドルに縮小しています。

しかし経営陣は、今後もオペレーション構築を継続するため、経費は増加すると見ています。

同社は2月25日に第4四半期及び通期決算の発表を控えています。

ドアダッシュの取引先の殆どはレストランですが、今後はその幅をあらゆる業種に広げる予定で、そしてその成功如何が黒字転換へのカギになると同社は見ています。

その試みは既に始まっており、大手スーパーマーケット・チェーンのアルバートソンズ(NYSE:ACI)とはスーパーの商品のデリバリー、ウォルマート傘下の量販店サムズクラブとは処方箋薬のデリバリーで提携を結んでいます。

また、ドアダッシュは自身をデリバリーに留まらず、レストランなどの取引先企業のパートナーとしてソリューションを構築し成長を支援する役割を担うと考えています。

今年2月の食品加工ロボット製造スタートアップのチョウボティクスの買収もその流れの一環であり、この一歩はドアダッシュの中核事業と方向性は違っても補完するものであり、株主価値の増大につながる前向きなものと評価できます。

配当について

配当については、マクドナルドの四半期配当の利回りは2.4%で、継続して増配されています。

2020年の増配率は8.5%ですが、今年は年初来で現状維持となっています。

また現金創出力も高く、2020年のフリーキャッシュフローはパンデミックの中にあっても45億ドルでした。

同社は2021年にはパンデミック以前の55億ドル~60億ドルまで回復するとみています。

ドアダッシュは昨年12月上旬に株式上場を果たしたばかりです。

初値は182ドルと公開価格を大きく上回りましたが、それも長くは続かず、2020年末までには上場初日の引け値から24%まで下げました。

2021年の年初来では50%上昇しています。

同社には奥の手となる計画も多々あるようですが、現在の割高な株価からしても、成長の可能性を上回るリスクがあると考えられます。

その点、マクドナルドは安定した配当を見込める安心感のある投資先です。

両者の比較では、マクドナルドに軍配があがるでしょう。

【米国株動向】マクドナルドは2021年に大幅に回復するか

【米国株動向】フードデリバリーのドアダッシュが日本進出を検討

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Jennifer Saibilは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、スターバックス株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、ウーバー・テクノロジーズ株を推奨しています。
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