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株主だけじゃない。企業が自社株買いを行うメリットとは?

モトリーフール・シンガポール支局、2018年12月3日投稿記事より

企業は余剰資金を株主に還元するために自社株買いを時々行います。

これは会社の株式が過小評価されていることを示すシグナルとも見なされます。

余剰資金の配分

一部の企業ではビジネスの現金創出が良好で、現金準備が急に増え、バランスシート上に現金が蓄積し続ける、という問題に直面する可能性があります。

これは幸せな問題とも言えますが、リターンを産まない現金があまりにも増えれば、株主が不平を言うことになります。

経営陣は、この余剰資金を自社株買いに活用することができます。(ここでは、「余剰資金」をメンテナンス費用や営業費用のために会社が必要としている額を超えた資金と定義します。)

高いリターンを生み出せるプロジェクトが他にない場合のみ、自社株買いは生産的な資金の使い道とみなされます。

会社によって買い戻された株式は貸借対照表の「資本」の部分に「自己株式(または金庫株)」として記載されます。

1株当たりの利益の上昇

自社株買いは、1株当たりの利益を計算する際に分母の株式数が減るため、1株当たりの利益を上昇させます。

配当支払額の減少

自己株式に配当を支払う必要はないため、配当として必要な資金が少なくなります。

従業員による株式所有計画(ESOP)

ESOPとして、業績が良い従業員への報酬として、自己株式をボーナスやインセンティブとして利用する企業もあります。

多くの企業では、正式にESOPを採用しており、従業員は財務上や業務上の目標達成時に株式オプションを受け取れるようになっています。

このオプションは、特定の価格で株式を売買することを可能にするため、自らが働く会社の一部を所有することができるということを意味します。

シグナル

自社株買いはある種のシグナルとしても機能します。

資金が大量にあることを投資家に知らせ、株式を買戻すためにこの資金を使用する意向があることを伝えることができます。

また、自社株買いを頻繁に行うことによって、株式が過小評価されているということを経営陣が市場に発信しようとしている場合もあります。

最後に

上記の理由により、自社株買いは企業にとって多くの点で有益です。

会社が他で現金を必要とする場合を除いて、一般的に株主は自社株買いを良い兆候と捉えることができるでしょう。


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