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S&P500の配当は2019年の水準に戻るまで11年かかると予想。配当株投資家の対策とは

出典:Getty Images

S&P500ETF(NYSEMKT:VOO)に投資することは、株価の値上がりに期待できるだけでなく、配当の恩恵を受けることができます。

実際にこの50年でS&P500の配当が大幅減配したのはたった数回に過ぎず、長期保有することで配当からのリターンも享受できました。

直近では2010年の配当額から10年間で3倍ほどになっています。

しかし、コロナウィルスの影響下により、多くの企業が2020年から配当の打ち切りや現象を余儀なくされ、S&P500からの配当金は減少しました。

今後2019年のピークに戻るには10年はかかるとも予想されています。

その中で配当株投資家はどう対処していくべきなのでしょうか?

1株当たりS&P500配当は、2019年の水準に戻るまでに11年ほどかかると予想

Wisdom Tree dividend monitorより引用

WisdomTree社のレポートによると、S&P500の一株当たりの配当金は、2019年のピークにもどるまでに11年ほどかかると予想されています。

これは過去10年の配当お成長が今後に当てはまらないことを意味し、配当という観点では今後10年間停滞する可能性が高いです。

そのような状況下で、現在S&P500のETF(VOO、IVV、SPY)を保有している投資家はどのように対処していくべきなのでしょうか。

S&P500ETFを売却して乗り変える必要はない

今まで述べてきたのはS&P500の配当に関してであり、株価の値上がりについては考慮されていません。

高配当でも株価自体が値下がりしてしまっては、資産形成として矛盾しています。

値上がりという観点では、2021年に入ってからも最高値を更新しています。

執筆時時点でのVOOの1年間トータルリターンは19%で、年初来リターンは5%ほどです。

インデックスファンドへの投資は地味ではありますが、長期的に見れば配当と株価の値上がり2つの観点で大きく資産形成に貢献してくれる可能性は非常に高いと言えます。

S&P500インデックスファンドへの投資で200万ドル以上貯める方法

株高の中でまた下がるかもしれないから、今のうちに売却して現金化しておこうと考えている投資家もいるかもしれません。

しかしタイミングを狙った投資は「できるだけ高値で売る」、「できるだけ底値で買う」という2つのタイミングを当てる必要があり、現実的ではないといえるでしょう。

過去の研究データでは、売却して銘柄乗り換えしたケースはそのままホールドしたケースよりリターンが劣るという結果も出ています。

16万件のデータで判明、利益確定して他の銘柄に乗り換える判断は投資家にとって正しいのか

配当を重視したい投資家たちへの3つのアイディア

中には退職後の自分年金を作り方や配当で収入を賄いたい方もいるでしょう。

そんな配当収入を重視したい投資家向けに下記のアイディアを紹介します。

  • 配当貴族や配当王銘柄を買う
  • 配当成長銘柄を買う
  • 連続増配ETFへの投資

配当成長銘柄は配当貴族や配当王ではないものもありますが、優れた配当支払い実績と高い競争優位性を持っている企業が多いです。

具体的にはバイオ医薬品のアムジェン(NASDAQ:AMGN)やホームデポ(NYSE:HD)はここ5年間で配当を倍にしています。

ディスカウントショップ大手のダラーゼネラル(NYSE:DG)や、個人向け損害保険会社のオールステート(NYSE:ALL)といった銘柄は、配当性向は20%以下で状況変化に強い銘柄と言えるでしょう。

これらの配当株は市場の配当成長が停滞しつつある中でも力強い増配を行っていくことが期待できます。

まとめ

S&P500配当が停滞すると予想された中でも、S&P500ETFをホールドすることは、長期投資において賢明な選択肢です。

ただ資産形成をしつつ配当収入も作っていきたいと思う個人投資家は、配当が年々成長していく見込みが高い銘柄への投資をすることを検討してみてはいかがでしょうか。

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