【米国株動向】リタイア後に頼りになる配当ETF4銘柄

モトリーフール米国本社、2021年2月15日投稿記事より
債券利回りが極めて低水準にある現在、老後資金の補填として安定したインカムが見込まれる配当ETFの魅力が高まっています。
個別の株式に投資すると、株価の変動や配当そのものの変動といったリスクを伴いますが、クオリティや配当利回りを重視した配当ETFに投資することによって、そうした変動を最小限に抑えることが可能になります。
1. バンガード増配株式ETF (NYSEMKT:VIG)
バンガード増配株式ETFは、NASDAQ USディビデンド・アチーバーズ・セレクト・インデックスへの連動を目指しています。
同インデックスは10年以上連続で増配している企業(リミテッド・パートナーシップおよびREITを除く)212銘柄で構成され、マイクロソフト、ウォルマート、プロクター&ギャンブルなどが含まれます。
経費率は0.06%で、配当利回りは1.67%と高くありませんが(執筆時点)、ここに挙げる4銘柄の中で唯一、10年以上連続増配という基準を設けており、クオリティ重視に対する譲歩だと思ってください。
2. iシェアーズ・コア配当グロースETF (NYSEMKT:DGRO)
iシェアーズ・コア配当グロースETF のポートフォリオに含まれる企業の基準は、5年以上連続で配当を支払っており、その中でも配当性向が75%以上、配当利回りが上位10%に入る企業とされています。
つまり、配当性向が持続不可能な水準と思われる企業や、株価の下落で配当利回りが押し上げられていて減配の可能性がある企業は除外されるということです。
同ETFはUSモーニングスター・ディビデンド・グロース・インデックスとの連動を目指し、ジョンソン・エンド・ジョンソン、JPモルガン・チェース、アップルなどを保有しています。
経費率は0.08%、配当利回りは2.27%です。
3. シュワブ米国配当株式ETF(NYSEMKT:SCHD)
シュワブ米国配当株式ETFはダウジョーンズ配当100インデックスに連動し、10年以上の配当支払いに加えて、キャッシュフロー、自己資本利益率、配当利回り、増配実績で上位にランクされる企業で構成され、VIGと同様にREITは対象外です。
コカ・コーラ、ペプシコ、テキサス・インスツルメンツ、3Mなど、ベンチマークとなるインデックスを構成する全100銘柄を保有しています。
経費率は0.06%、配当利回りは3.45%と高水準です。
4. ファースト・トラスト・モーニングスター・ディビデンド・リーダーズ・インデックス・ファンド(NYSEMKT:FDL)
配当利回りを重視しつつ、同時に配当の持続可能性や一貫性に基づいて選定された企業で構成されるモーニングスター・ディビデンド・リーダーズ・インデックスに連動しています。
同ファンドはインデックスを構成する全100銘柄を保有し、AT&T、アッヴィ、フィリップ・モリス、ベライゾンなどが上位保有銘柄です。
経費率は0.45%と高めですが、配当利回りは4.32%とトップクラスです。
クオリティを重視して心穏やかに
老後のインカム収入として配当ETFを選ぶ際に、クオリティは極めて重要な要素となります。
インカムや株価の変動に対して自分がどれほど許容できるかを考え、リスク許容度が低ければVIGのような保守的なファンドを選ぶと良いでしょう。
一貫性が低くても高水準の利回りを求めるなら、FDLが適しているかもしれません。
いずれにしても、配当ETFは利回りと心の安寧の両方を満たしてくれるはずです。
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