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【米国株動向】安定した事業内容で高配当かつ増配が見込める退職者に最適の3銘柄

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2021215日投稿記事より

今日の市場において、退職者はリスクに見合ったリターンを期待できる銘柄を見つけるのに苦労しているのではないでしょうか。

10年にわたる超低金利とテクノロジーによる創造的破壊によってグロース株が光り輝く一方で、手頃な株価の配当株はひどい目にあってきました。

そうした企業は創造的破壊のターゲットであることが多く、多額の配当負担で事業に対する投資が制約されるケースもあります。

しかし、高配当株でありながら、ディフェンシブなビジネスモデルによって力強い成長を期待できる銘柄もあります。

ブルックフィールド・インフラストラクチャー(NYSE:BIPC)、バンク・オブ・アメリカ(NYSE:BAC)、およびクラウン・キャッスル・インターナショナル(NYSE:CCI)は現時点で安定した配当を行っているのみならず、将来にわたって増配が可能となる防御力の高い競争上の地位を確立しています。

ブルックフィールド・インフラストラクチャー

ブルックフィールド・インフラストラクチャーはその名が示す通り、公益事業、運輸業界、エネルギー業界中流(輸送事業)、およびデータインフラ業界のインフラ資産を世界中に保有しています。

新型コロナウイルスによってエネルギー需要と国際的な交易が落ち込んだにもかかわらず、同社の2020年の営業キャッシュフローは5%増加し、配当利回り3%台の配当も5%引き上げられたばかりです(執筆時点)。

これは同社の底堅さを示すものであり、国際交易の動向に極めて影響を受けやすい同社運輸部門の営業キャッシュフローがわずかな減少にとどまる一方で、エネルギー業界中流部門では実際増加しています。

公益事業部門の営業キャッシュフローは減少しましたが、これはブラジルの通貨レアルの価値が下落したことがすべての原因であり、これがなければ6%の成長となったでしょう。

最も成長が著しいのは営業キャッシュフローが44%増加したデータ部門です。

同部門は全社営業キャッシュフローの13.4%を占めるにすぎませんが、その高い成長性と次世代通信規格「5G」時代における有望な見通しにより、同社は今後、成長を維持、あるいは加速することさえ可能となるはずです。

一方、報道によれば、バイデン大統領はコロナ対策パッケージの米国救済計画(American Rescue Plan)に続く優先法案である大規模なインフラ法案について、連邦議会の支持を求めているとのことです。

これらのプロジェクトは多額の資金が必要となることから、ブルックフィールドのような企業との官民パートナーシップが増加する可能性があります。

【米国株動向】配当利回りが3%を上回る注目の3銘柄

クラウン・キャッスル・インターナショナル

5Gインフラの成長に対してより直接的な投資をしたいのであれば、5G無線通信網を全米に展開するための通信塔、小型基地局、および光ファイバー網を開発・保有する不動産投資信託(REIT)のクラウン・キャッスル・インターナショナルがあります。同社の配当利回りは3.3%です(執筆時点)。

同社はこうしたインフラを構築し、そこに5G通信機器を設置する主要電気通信事業者から賃料を受け取ります。

同社は2020年12月に配当額を11%引き上げたばかりですが、年率7〜8%の増配を長期的な目標としており、5Gの成長がその原動力となる予定です。

最近の第4四半期決算発表で同社のジェイ・ブラウン最高経営責任者(CEO)は、「当社は優れた資産ポートフォリオのおかげで、当社顧客の5G展開に伴う今後10年にわたる投資サイクルから恩恵を受ける位置にあり、それにより、株主のために長期的な価値を創造し、1株当たり年率7〜8%の増配を行う」と述べています。

同社はまた、大手電気通信業者ベライゾン(NYSE:VZ)と1万5,000カ所の小型基地局(スモールセル)について契約を締結したばかりであり、2021年に向け受注残の積み増しを行っています。

これに先立ち、同社は2020年11月には衛星放送会社ディッシュ・ネットワーク(NASDAQ:DISH)との間で、仮想5Gネットワークをゼロから構築するディッシュの新たな取り組みを支援するため、2万カ所の通信塔について契約を締結しています。

多くのハイテク銘柄や5G関連銘柄とは違い、クラウン・キャッスルの株価は昨年あまり大きな動きをしていませんが、これはTモバイルと合併するスプリントの通信塔の多くが廃止されることに伴う業界内の統廃合が原因です。

しかし、最近のCバンド周波数帯の競争入札を受け5G展開が本格化するにつれ、同社の株価は再び上昇に向かう可能性があります。

高配当で10%以上の増配を行った優良配当銘柄3選

バンク・オブ・アメリカ

最後に、新型コロナウイルスに対するワクチンの接種が進む一方で、連邦政府はさらなる景気刺激策を成立させる可能性が高く、連邦準備制度理事会(FRB)も低金利策を当面維持するとみられることから、経済成長率はさらに上昇し、金利もおそらく今年後半から2022年にかけて上昇する可能性があります。

これは銀行株、とりわけ「4大」マネーセンターバンクのひとつであり、ウォーレン・バフェット氏のお気に入りであるバンク・オブ・アメリカにとって大きな追い風となる可能性があります。

2008年の金融危機以降、同行のブライアン・モイニハンCEOは、同行を優良顧客への融資を中心とする低リスクの銀行として位置付けてきました。

同行は投資銀行業務やセールス・トレーディング業務も行っていますが、単純な融資と、バランスシート全体の運用金利と調達金利の長短ギャップ運営による収益の比重が大きく、イールドカーブがスティープ化すれば、トレーディング業務や投資銀行業務の比重が大きい銀行よりも大きな恩恵を受けます。

2020年度は業績が悪化したものの影響はかなり軽微であり、経済活動が大幅に低下するなか利払い後総収入はわずか6%の減少、引当金計上前の税引前利益は17%の減少にとどまり、高い利益水準を維持しています。

実際、各行がよく持ちこたえたことから、FRBは大手行が2021年に自社株買いを再開することを最近認めており、株価純資産倍率(PBR)がわずか1.1倍のバンク・オブ・アメリカの株価に追い風となるのは間違いありません。

また、現在配当利回り2.2%(執筆時点)の配当の引き上げも再開されるでしょう。

貸出姿勢が慎重で金利上昇の恩恵を受けやすいバンク・オブ・アメリカは、退職者にとって素晴らしい選択肢のひとつです。

【米国株決算】バンク・オブ・アメリカの最新決算情報と今後の株価の推移

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Billy Dubersteinは、バンク・オブ・アメリカ株を保有しています。Billy Dubersteinの顧客は、記事で言及されている株式を保有しているかもしれません。モトリーフール米国本社は、クラウン・キャッスル・インターネット株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、ブルックフィールド・インフラストラクチャー株、ベライゾン・コミュニケーションズ株を推奨しています。

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