【米国株動向】驚異的な成長を遂げる注目のグロース株3銘柄

モトリーフール米国本社、2021年2月15日投稿記事より
直近1年間にS&P500指数は19%のリターンを挙げていますが、足元の強気相場はまだ初期段階にあり、多くの勝ち組は今後も勝ち続け、多くの負け組は負け続けるとみられます。
ジンガ(NASDAQ:ZNGA)、モデルナ(NASDAQ:MRNA)、ティルレイ(NASDAQ:TLRY)の株価は同期間にそれぞれ64%、658%、299%上昇していますが(執筆時点)、これら3銘柄の勢いもまた始まったばかりかもしれません。
1. ジンガ
ゲーム開発企業のジンガの2020年売上高は前年比49%増の19億7,000万ドルで過去最高を記録し、営業キャッシュフローは同63%増の4億2,900万ドルとなりました。
2020年の注目点は「ハリーポッター:呪文と魔法のパズル」のリリースで、同作品は2020年グーグルプレイ最優秀カジュアルゲーム賞を受賞しました。
また同業のピークやローリックを買収し、今では世界全体で毎日3,600万人のアクティブユーザーがジンガのゲームをプレイしていると推定されます。
2021年の売上高は32%増の26億ドルが予想されるにもかかわらず、株価売上高倍率(PSR)はわずか5倍であり(執筆時点)、優良ハイテク銘柄の中では株価は割安です。
【米国株動向】2021年の上昇相場をけん引する大手ハイテク株3選
2. モデルナ
世界各国の規制当局は、モデルナが開発した新型コロナウイルスワクチン「mRNA-1273」を異例の速さで承認しています。
過去30日間だけで1億1,500万回分を上回る注文が入り、2021年には最大10億回分、2022年には12億回分のワクチンが生産される見通しです。
これまでの購入契約に基づくと、2021年の売上高は既に120億ドル近くに達しています。
mRNA-1273ワクチンは元の新型コロナウイルスに対して94%の有効性が示されていることに加え、英国や南アフリカで見つかった変異種でも有効性が確認されています。
バイオ企業の平均PSRが8倍であるのに対し、モデルナのPSRは7倍とやや割安です(執筆時点)。
その上、現在開発中のサイトメガロウイルス(CMV)ワクチンが上市されれば、ピーク時で年間50億ドルの売上が見込まれる他、同社のパイプライン上では9種類のウイルスワクチンや13種類の治療薬候補の開発が進んでいます。
【米国株動向】モデルナ新型コロナウイルスワクチンの新たな朗報
3. ティルレイ
カナダの大麻企業であるティルレイとアフリア(NASDAQ:APHA)の合併が発表されましたが、これが実現すれば、過去12カ月実績売上高で8億7,400万カナダドルという世界最大の大麻企業が誕生します。
両社を合わせると、花、紙巻たばこ、医療用、オイル、ベープ、カプセル、食用、飲料といった各種マリファナ製品をほぼ網羅し、欠けているのが医薬品カテゴリーのみという総合大麻企業となります。
合計するとカナダの大麻市場で17.3%という最大の市場シェアです。
アフリアの9-11月期売上高は、前年同期の1億2,060万カナダドルから1億6,050万カナダドルに増加しました。
利益は、2020年度第2四半期は4,880万カナダドルの赤字でしたが、今では損益ゼロまで改善しており、乾燥大麻の販売量も増加しています。
カナダの合法大麻市場は着実に上向いていますし、米国でも大麻の合法化が進んでいることから、米国市場に参入すれば業績を大きく後押しする可能性があります。
ティルレイの予想PSRは19倍と、今ならまだ手の届く範囲かもしれません。
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