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バリュー投資家にとって米国株はおすすめの投資対象。その理由とは?

バリュー投資家にとって米国株はおすすめの投資対象です。それは何故でしょうか。

米国市場には様々な魅力があるので迷ってしまうかもしれません。

  • 米国が世界一の時価総額を誇る巨大な市場だから
  • 人口ピラミッドで若者層が厚いから
  • イノベーティブな企業が次々と生まれるから

様々な理由が考えられますが、バリュー投資家が企業を選ぶよりどころは決算書ではないでしょうか。

決算書は世界共通なのではと思うかもしれませんが、実はそうではありません。

会計基準などのルールが国によって異なるからです。

そして上場されている企業の質が高いことも、バリュー投資家にとっては重要でしょう。

米国市場には、そんなバリュー投資家にも絶好の投資機会があります。

米国の上場審査は厳しい。ただし中国ADRには慎重に

米国の上場審査の基準は、NYSEやナスダックなどで違いますが、世界一厳しいと言われています。

SECが定めるルールに基づくIR対応、財務報告、情報開示などの負担が、日本に比べても厳しい反面、米国に上場できれば国際的な認知度や信頼性が高まるなどのメリットもあります。

また世界最大の市場ですから、企業にとっては、資金調達しやすいところも米国市場の魅力です。

ただし米国に上場されている中国株、百度やアリババなどの中国ADRには慎重になるべきです。

上場する基準が甘く、米国の会計基準に厳格に従う必要がなかったからです。

中国ADRは中国の経済成長の恩恵もあり、勢いのある成長銘柄が多かった反面、ラッキンコーヒーのように粉飾決算が問題になった銘柄もありました。

売上の水増しが発覚し、ラッキンコーヒーの株価は7割以上の下げました。

決算書そのものが信用できなければ、バリュー投資はそもそも難しいでしょう。

2021年1月にはチャイナテレコムやチャイナモバイルといった中国を代表するADRまでもが、米国の政治的な経済制裁で上場廃止になるのではないかという観測が広まりました。

そんな背景もあり、中国ADRは米国に上場されていると言っても注意は必要です。

米国市場はピラミッド式で、日本は逆ピラミッド式

米国市場と日本市場は実は対照的な面があります。

米国市場はピラミッド型で日本株は逆ピラミッド型です。

これはどういうことなのでしょうか。

米国市場はNYSEやナスダックを頂点に上場されている企業がありますが、その下には無数のピンクシートと呼ばれる上場されていない企業が多くあります。

つまり上場されている米国株の銘柄は、多くの上場されていない企業の上にある選ばれた企業群といえます。

一方で日本市場は逆ピラミッド型で、東証1部の企業は約2,000銘柄と多いのですが、東証2部は約470銘柄、マザーズは340銘柄程度と、上場基準の甘い市場になるほど上場銘柄数が少なくなります。

米国市場にはユニコーン企業と呼ばれる上場されていないのに実力のある企業もあります。

上場されている米国株の銘柄は、多くの非上場企業の上に立つ選ばれた企業とも言えます。

中国や新興国は審査基準が米国よりも緩い

中国株の中でも香港や上海、そしてASEAN諸国などの新興国の市場は、審査の基準が米国よりも緩く、上場しやすい側面があります。

そのため、例えばミャンマーやカンボジア、タイなどの日本から投資しやすい新興国市場の銘柄は、決算書自体が米国ほど細かいルールで作られていないため、あまり信用できないと考える投資家もいます。

実際に中国のADRが米国の会計審査基準では上場するのに必要な要件を満たしていないことが問題になっています。

新興国の銘柄は上場基準が緩いからこそ、これから成長していく銘柄に出会えることもあります。

ただし一般論として、新興国の銘柄は米国のような先進国の銘柄に比べてカントリーリスクが高く、市場も洗練されていません。

ファンダメンタルズにこだわる投資家には決算書の信用が大切

バリュー投資家のファンダメンタルズ分析の拠り所は決算書です。

しかし、その決算書そのものが信用できなければ安心して投資ができません。

米国市場では厳格な米国の会計審査基準に基づいて決算書を作成しなければいけません。

そのため米国株は新興国株に比べると決算書の内容を信頼して投資することができます。

もしも決算書そのものが粉飾されている疑いがあったら、どれだけ決算書を読みこんでも投資判断は難しいでしょう。

世界中の投資家から資金を集める米国市場だからこそ、決算書は厳格なルールに則って作られます。

日本では米国株以外にアクセスしやすい海外市場は香港市場でしょう。

香港市場にも魅力はあります。

しかし、上場されている銘柄が粉飾決算やコンプライアンス違反、インサイダーで売られてしまったり、取引停止になったりする事例も少なくありません。

選べる銘柄数が多いのも米国株の魅力

米国市場の魅力は選べる銘柄数の多さです。

極端な例を挙げると、ミャンマー市場では2021年現在、10銘柄にも満たないため選択肢が少なすぎます。

しかし米国ではNYSEもナスダックもそれぞれ3,000銘柄以上が上場しています。

日本のネット証券から投資できる銘柄数は限られていますが、それでも大手ネット証券では2,000〜4,000銘柄以上の銘柄を選べます。

これだけの銘柄から選べれば、バリュー投資家にも十分納得のできる銘柄を見つけられるのではないでしょうか。

米国株は投資情報も豊富

マイナーな新興国の市場だと、個別銘柄の情報を入手することも、入手した情報がそもそも信頼に十分に足るのかを精査することも困難です。

米国株は外国株の中でも情報が豊富な投資対象です。

米国株なら日本語でも十分な情報が手に入ります。

その気になれば英語でも詳しい情報を見ることができます。

米国の証券取引委員会が運営する「エドガー」までいけば、IR情報を得られます。

バリュー投資家にとって信頼できる企業群、信頼できる決算書が読めるかどうかは重要ですが、米国市場はそれらの条件を満たしている市場といえるでしょう。

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