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【米国株動向】ライブランプが割安だと考えられる3つの理由

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2021215日投稿記事より

クラウドベースのデータコネクティビティ・プラットフォームであるライブランプ・ホールディングス(NYSE:RAMP)の株価は、この一年で上昇を遂げています。

同社のパートナー企業が、マーケティング・キャンペーンを急速にデジタルフォーマットへ移行していることに恩恵を受け、過去12カ月間の上昇率は約80%となっています。

同社はSaaS関連で最も急成長している銘柄というわけではありませんが、今後の見通しを考えると割安と考えられます。その理由を説明しましょう。

1. アップルのプライバシー関連アップデートに向け、万全の体制を備える

2021年のライブランプは、逆風にも見舞われると考えられます。

特にこの春、アップル(NASDAQ:AAPL)がIDFA(クッキーと呼ばれる、デバイス上のトラッキングアプリ)を廃止することは、ライブランプにとっても大きな痛手となるでしょう。

しかしライブランプは、変化に対する準備を整えています。

今まで同社はアプリのパブリッシャーにクッキーをベースとしたサービスを行なっており、それが終わりを迎えることで収益にマイナスの影響を受けるでしょう。

にもかかわらず同社は成長ベースに留まると見られます。

その鍵となるのが、クッキーに頼らず利用者のプライバシーや透明性を確保し、同時に企業とマーケターのデータ共有を可能とするプラットフォーム、Authenticated Traffic Solution(ATS)です。

ATSはすでに広告データ企業のトレード・デスク(NASDAQ:TTD)等、マーケティング業界の主要企業に採用されています

ライブランプのアドレッサビリティ・エコシステムのシニアバイスプレジデント、トラビス・クリンガー氏は、最近のブログにこう書いています。

「アップルのApp Storeに大きく依存しているアプリ・パブリッシャーは、知らず知らずのうちに砂の城(つまりIDFA)の上に収益モデルを築いていますが、それは不安定となり持続可能でもなくなりつつあります」。

ライブランプは、携帯ユーザーのプライバシーに関する課題を解決し、企業がデジタルデータをさらに有効に活用する手助けができます。

これはウィン・ウィンの関係であり、同社は長期にわたって繁栄するでしょう。

2. 明るい事業見通し

デジタルデータ・マネジメント会社であるライブランプは当初、COVID-19感染拡大に大きな影響を受けました。

外出制限が発令され、マーケティング・キャンペーンは突然の中止を余儀なくされました。

それでも2021年度第1四半期〜第3四半期(2020年4月〜12月)の売上は、前年同期比18%増となりました。

同社経営陣は、第4四半期の売上は前年同期比10%増の1億1,600万ドルと予想しています。

パンデミックの影響下にあった年としては悪くはない業績です。

さらに経営陣は、2021年4月から始まる2022年度の売上を、前年同期比10%〜15%増と予想しています。

これは、同社のクッキーベースの事業終了で同年度に最大3,000万ドルのマイナス影響を受ける見込み(売上予想の7%相当)が織り込まれての数字です。

クッキーベースのデータ事業の終了にも関わらず、同社は明らかにATSでモメンタムが上向いており、パートナー企業により優れた代替案を提供していることが分かります。

ユーザーの要望に沿ってインターネットのプライバシーが改訂されつつある状況で、同社の長期的な業績に明るい兆しが見えています。

3. 利益を上げる成長企業

6億6,300万ドルの現金及び同等物を有する(2020年末)同社は、データフリーツの買収を発表しました。

データフリーツは、別のロケーションにデータを移動することなく、情報を安全に共有するクラウドベースのデータ・プラットフォームを運営しています。

これは小規模な買収ですが、ライブランプの勢いを表す動きです。

同社に負債はなく、第3四半期(2020年10月〜12月期)のフリーキャッシュフローは1400万ドルでした。

(同時期の売上は1億2000万ドルで、フリーキャッシュフロー・マージンは約12%です)。

成長を優先させると同時に、アップル社の変化に対応している企業としては、堅調な業績です。

過去12カ月の売上をもとにした株価売上高倍率は11倍です。

最近では、売上成長率が20%を超える企業の株価売上高倍率が20倍を超えることは、たとえ利益を上げていない企業でも当たり前となっています。

ライブランプは2桁成長を遂げるクラウドコンピューティング企業です。

テクノロジー大企業が今後、利用者のプライバシー管理を強化していく中で、さらに大きく成長する可能性があります。

したがってライブランプは割安だと言えるでしょう。

【米国株動向】今注目するべきクラウドコンピューティング銘柄3選

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コロナ禍で消費者が一斉にレストランや航空機の利用を敬遠した一方、在宅需要という大きな恩恵を享受し、新産業として伸びた分野もあります。過去1年で既に株価は大幅に上昇してしまいましたが、在宅関連銘柄としても、長期的な成長株としても注目できる3銘柄を取り上げます。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Nicholas Rossolilloは、アップル株、ライブランプ株、トレードデスク株を保有しています。Nicholas Rossolilloの顧客は、記事で言及されている株式を保有しているかもしれません。モトリーフール米国本社は、アップル株、トレードデスク株を保有し、推奨しています。
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