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高配当で10%以上の増配を行った優良配当銘柄3選

出典:Getty Images

2020年はCOVID-19の影響により経済が滞ったことから、様々な企業が配当の停止や引き下げを余儀なくされました。

一方で増配をした企業もありますが、配当株投資家が好むほどの配当利回りではない企業も多々もあります。

高配当銘柄の落とし穴の一つとして、高い利回りでも年々ごくわずかな増配しかしない企業も多く存在します。

この記事では高配当株の中でも2020年に10%以上の増配を行った優良高配当銘柄をご紹介します。

ブロードコム

ブロードコム(NASDAQ:AVGO)は、カリフォルニア州に本社を構える大手半導体メーカーです。

2016年にアバゴ・テクノロジーズがブロードコムを買収したことにより社名が変わっています。

執筆時時点での同社の予想配当利回りは3.1%です。

同社は2020年の12月には1株当たりの四半期配当を3.25ドルから3.60ドルへと増配させました。これは12.5%の増配となります。

しかし、同社の過去の5年の平均増配率は50%ほどなので控えめな数字とも言えます。

力強い増配の一つとして買収戦略です、同社は2009年のIPOから今日まで数々の買収をしています。

しかし、不採算事業は他社に売却や整理を行っているためにフリーキャッシュフローマージンの平均は26%と業界でもかなり高い部類になっています。

主なセグメントは半導体ソリューションとデータやセキュリティ関係を扱うインフラソフトウェアの2つです。

近年では5Gの普及、IoT・モバイル端末・端末に接続するBluetooth機器の普及は同社の業績にとって明るいニュースです。

また在宅勤務でデータセンターの需要が拡大していることからデータセンターへの設備投資が業績に貢献しています。

増配率が年々大きいものの配当を賄うフリーキャッシュフローも年々増加し続けており長期的な増配と配当維持は可能でしょう。

アッヴィ

アッヴィ(NYSE:ABBV)は、イリノイ州に本社を構える大手バイオ医薬品企業です。

執筆時点での予想配当利回りは4.9%と高配当です。

同社は2020年に四半期あたりの配当金額を1.18ドルから1.30ドルへ増やすこと発表しました。これは約10.8%の増配です。

高配当ながらも力強い増配をしており、2015年から5年で配当は2.5倍になりました。

懸念事項としては主力製品の「ヒュミラ」の米国外での特許切れにより、米国外の地域では売り上げが大幅減となっている点です。

米国内では2023年にバイオシミラー(他企業の後発薬)の影響にさらされることとなっています。

アッヴィの主力事業は免疫領域と血液腫瘍領域ですが、どちらの事業も売上高、営業ベースでも15%台の成長を続けています。

血液腫瘍領域のイムブルビカの売上高も年々存在感を増しています。

2020年には新薬スキリージやリンヴォックの上場も始まりました。

収益のポートフォリオが分散されたことにより、ヒュミラがバイオシミラーの影響にさらされるころには、売上高減少を補填できるようなっていると考えられます。

アラガンの買収による美容やアイケアがポートフォリオに追加され今後の決算にも注目です。

クラウンキャッスル

クラウン・キャッスル(NYSE:CCI)は、テキサス州に本拠を置く米国内で最大の無線通信塔運営会社です。

この銘柄は不動産投資信託(REIT)であることから、税制上のメリットを受けるために、税引き前利益の90%以上を投資家に還元しています。

そのため比較的高い分配利回りとなっています。

執筆時時点での予想分配利回りは3.2%です。

同社は2020年の12月の配当の支払いで増配をしています。

1株当たりの配当は四半期あたりで1.2ドルから1.33ドルと10.8%の増配となりました。

この力強い増配の源泉は、クラウン・キャッスル・インターナショナルの保有する4万塔以上の無線通信タワーと8万キロ以上のファイバーのリース事業からです。

このリース契約期間は5年から15年と長いため、安定したキャッシュフローを得ることができるので、分配金の安定に繋がっています。

さらに5Gの普及により、スモールセルの需要が高まることも追い風です。

セモールセルとは、携帯電話の電波の基地局で電柱や街頭、建物の外壁に小さな機械をつけ通常の基地局を補完する役割をもつ小型基地局のことを指します。

同社は7万基以上スモールセルを保有しており、今後の需要増加によりさらに密度が増加すれば、7-8%以上の増配を見込める可能性があります。

同社は年間7-8%を目安に配当の成長を目標に掲げています。

配当投資にはYield on Cost(YoC)にも着目

配当株へ投資する方は、長期投資を前提としている方は多いかと思います。

増配企業への投資は年月が経つごとにつれてYoC(投資元本に対する配当利回り)が高くなっていきます。

そうした理由からどれだけ増配するのかにも着目しておきたいところです。

今回ご紹介した3社は比較的高い配当利回りだけでなく事業の成長と共に大きな増配が期待できるため将来的にさらに高い配当利回りが見込めるでしょう。

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2021年2月に注目の高配当米国株3選」はこちらからご覧ください。(メールアドレスの登録が必要です)

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