The Motley Fool

米国では当たり前?ゴールベースアプローチの資産形成

出典:Getty Images

そもそも株に投資をするのは何故でしょうか。

資産運用そのものが目的になってしまってはいないでしょうか。

お金を稼ぐことや資産を増やすことは、人生をより豊かに過ごすための手段に過ぎないはずです。

例えば、老後に安心して生活できるようにする、子どもに十分な教育を受けてもらいたい、資産を後世に残す、人生の余暇を楽しむ、お店を出す、夢を叶える、など人生においてお金が必要になることは多々あります。

人生を豊かにしたり、乗りきったりするためにはお金が必要になります。

資産運用をする理由は、資産を形成して人生をよりよく生きるためで、資産運用そのものは目的ではなく手段です。

米国のフィナンシャル・アドバイザーの間では「ゴールベースアプローチ」と呼ばれる資産運用の先を見据えた理念があります。

ゴールベースアプローチは個人でも資産形成をする際に知っておくと人生を豊かにできる考え方です。

ゴールベース・アプローチとは?

ゴールベース・アプローチとは人生設計を立てて、その設定したゴールに向けた資産運用を実現するコンサルティング手法です。

ゴールベース・アプローチでは資産運用で「いくら貯めたい」「いくら儲けたい」ということはゴールではありません。

資産を運用した先の人生を豊かにするために具体的な人生の目標を設定します。

例えば、

  • 子どもに十分な教育をしたい
  • 老後に無理せずリタイアメント生活を送りたい
  • 家業を後世に伝えたい
  • 趣味のお店をはじめたい

など、具体的な目標(ゴール)を設定します。

そして実現に将来、必要な金額を推定して算出します。

ただし目標があまりにも非現実すぎたり、する場合は目標設定そのものを変えたり、ライフステージが進むにつれて目標設定の見直しも行います。

お金はあくまで、よりよく生きるための手段にすぎない

お金はあくまでも道具であり、支配されてはいけません。

人生の目標が「主」で、手段としてのお金は「従」です。

お金を道具として使いこなすためには、お金が得意なことと苦手なことを理解する必要があります。

例えば、お金が得意な分野は、以下のようなものが挙げられます。

  • 必要なものを買う力(生活必需品、家、趣味のものなどを買うのにお金は必要)
  • 他人を支援する力(親や子、孫を支援したり応援したい人や会社に投資したりする)
  • 他人の時間を買う力(サービスを受ける)

日本証券アナリスト協会の『プライベートバンカー入門52の心得』には、3つのお金の力が記されています。

一方でお金には苦手な分野もあります。

例えば、愛情や友情、人生の基礎になる健康、仕事による自己実現など、お金だけでは解決できない問題もあります。

お金が得意なことと苦手なことを理解し、お金がどれだけ必要なのかを逆算して考えることが、よりよくお金と付き合うために必要です。

FPやPBの仕事は資産運用分野に限らない

FP(フィナンシャルプランナー)やPB(プライベートバンカー)という、一般家庭や富裕層に寄り添い家計や資産形成のアドバイスを行う職種があります。

FPもPBもゴールベースアプローチによるコンサルティングを学べます。

FPやPBの仕事の中には資産運用に関するアドバイスもあります。

しかし、資産運用はFPやPBの仕事の一部にすぎません。

例えば、ライフプランをデザインしたり、個人のキャッシュフロー表を作ったり、ライフスタイルとお金を包括するようなサービスやアドバイスを提供します。

特にPBはフィナンシャルゴールに沿った投資製作書を作成します。

単に株や投資信託のポートフォリオにとどまらない内容になっています。

お金と生活は、それぞれ独立したものではなく相互に深い関係があり切っても切り離せません。

FPやPBの勉強を自分ですると資産形成の基本がよくわかる

FPやPBの資格は、金融機関に勤める人が主にとる資格です。

しかし資格自体は一般の人にも開放されており、やる気さえあれば誰でも受験が可能です。

わざわざFPやPBに自分の家計のことや資産のことを相談するのは抵抗があると感じる人もいるのではないでしょうか。

その場合はFPやPBの資格を自分で取ってみると良いかもしれません。

FPもPBも学習する内容は被っています。

例えば、税金、不動産、保険、基本的な株や投資信託の知識、ライフイベント表などです。

初級レベルの内容でも一通り勉強しておくと資産運用だけでなく、生活や人生設計と結びついたお金の知恵を学べます。

特にFPやPBとして活動しないのであれば、学習用のテキストを一通り読むだけでも十分です。

ゴールベースアプローチから運用方法を考える

何のためにいくらお金が必要なのかというゴールを定めたら、改めて資産運用を考えてみましょう。

例えば、会社勤めで老後まで資産運用を積極的にしなくてもゴールまで達成できそうなら、無理にリスクの高い運用をする必要はありません。

一方でゴールの達成が非現実的ならば、リスクをとるかゴールそのものを見直す必要があります。

資産運用や株投資を実際の生活と切り離さずに考えることで、自分にとって最適な投資方法が見つかるはずです。

そして給与から税金、社会保険、年金、さらに生活費まで引いた残りが投資できるお金です。

しかし、実際に投資に回せる額を毎月、捻出するのは多くの人にとって大変なのではないでしょうか。

ゴールベースアプローチで活用したいNISAとiDeCo

長期の資産形成をゴールとするなら、積極的に活用したいのがNISAやiDeCoといった税制上、優遇されている制度です。

NISAは年間120万円、つみたてNISAならば年間40万円、iDeCoなら公務員、会社員、自営業など職種によりますが、月額1万2,000円〜6万8,000円の範囲内で1,000円単位から積立ができます。

NISAとiDeCoをフル活用して、さらに余裕があれば個別株投資をはじめてみるというステップも長期で資産形成をするなら、おすすめです。

つみたてNISAやiDeCoでは基本的に分散投資された投資信託を選ぶことになります。

しかし、一般NISAならば米国の個別株投資も可能です。

NISAは一般と積立のどちらかしか選べませんが、個別株に挑戦するなら一般NISA、分散投資ならつみたてNISAという選び方も可能です。

ゴールベースアプローチから長期の資産を形成するなら、NISAやiDeCoは積極的に活用していきましょう。

フリーレポート配信

連続増配を継続する銘柄では株価が割高な水準にあることが多いです。ここではやや割高で、配当利回りが高くなくても、増配も含めた今後の成長性を評価できる銘柄を紹介します。

長期的に連続増配を続ける米国成長株3銘柄」はこちらからご覧ください。(メールアドレスの登録が必要です)

また、ツイッターやフェイスブックで最新情報を配信しております。

公式ツイッターアカウント公式フェイスブックアカウントをフォローする。

また、公式LINEアカウントの方では、投資初心者向けの情報を発信しています。
友だち追加

免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資アドバイスではありません。

最新記事