【米国株動向】今注目の再生可能エネルギー株

モトリーフール米国本社、2020年2月11日投稿記事より
再生可能エネルギー株が全体的に値上がりしています。
数十年の歴史を持つ会社も、まだ売上は無いながらも、そのテクノロジーが世界を変えることを期待されてバリュエーションが高くなっている会社も、揃って株価を上げています。
それだけに、本当に優れた再生可能エネルギー関連銘柄は見つけにくい状況です。
その中で、この2月に特に注目したいのがハノン・アームストロング・サステイナブル・インフラストラクチャー(NYSE:HASI)です。
一般的な知名度では劣るものの、エネルギーセクターの既存技術と新興技術への資金提供を行い、市場の拡大と共に成長していける会社です。
再生可能エネルギーを下支え
再生可能エネルギー会社というより金融会社といえるかもしれませんが、その主眼は再生可能で持続可能なインフラの整備に置かれています。
「ビハインド・ザ・メーター」、「グリッド・コネクテッド」、「サステイナブル・インフラストラクチャー」という3部門体制をとり、各部門はそれぞれ異なる事業機会とリスクを扱っています。
ビハインド・ザ・メーター
電力メーターと電気のエンドユーザーの間にあるエネルギー効率改善、分散型太陽光発電、蓄電関連などの資産を扱います。
住宅用ソーラーパネル設置などの小型プロジェクトは資金提供を受けるのが難しいため、そういった資産を数万件集めることでファイナンスを容易にしています。
グリッド・コネクテッド
電力メーターの手前にある風力発電所、太陽光発電所といった大型資産についても、ファイナンスを手助けしています。
プロジェクトの内容により、用地を取得することもあれば、融資を行うこともありますが、同社は常に安定したキャッシュフローを求めています。
小型プロジェクトと同様、デベロッパーにとっては資金調達が極めて重要であり、そのニーズに応えています。
サステイナブル・インフラストラクチャー
最も小さい部門ですが、プロジェクト内容が最も多様です。
流出雨水管理、生態系復元、環境レジリエンスなどプロジェクト例は多岐にわたりますが、共通点は気候変動緩和のためのインフラ投資です。
それぞれの市場が成長しており、同社を長期的に支えていくことが見込まれます。
キャッシュマシン
キャッシュフローは極めて安定しています。
資産の平均残存年数は16年で、配当を安定的に増やすことが可能な状態です。
売上、純利益、そして配当は風量と太陽光の量に左右されますが、長期的に見ると右肩上がりの傾向がはっきりしています。
執筆時点で2.2%の配当利回りはエネルギーセクターの中では高いと言えないものの、同社が行う投資と共に伸びていくことが見込まれます。
再生可能エネルギー市場と共に成長
同社は世界中で再生可能エネルギーの成長を支え、その結果として安定したキャッシュフローに恵まれています。
配当の恩恵にあずかれる再生可能エネルギー株を探しているなら、注目すべき銘柄といえるでしょう。
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「2021年2月に注目の高配当米国株3選」はこちらからご覧ください。(メールアドレスの登録が必要です)
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