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【米国株動向】2月に注目の新型コロナウイルス関連銘柄4選

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2020211日投稿記事より

新型コロナウイルスのパンデミックが始まった当初、コロナ関連銘柄への投資はより高いリスクを好む投資家向けのものでした。

ワクチン開発は初期段階にあり、関連銘柄の株価は大きく上昇する可能性も、大きく下落する可能性もありました。

しかし、状況は進展しており、低リスクを好む投資家は、関連銘柄のなかでも臨床試験が後期段階まで進んでいたり、ワクチンが既に上市された企業を選ぶことができます。

そして、開発初期段階にある企業も未だ数多くあり、高リスクを選好する投資家やグロース投資家のニーズを満たします。

以下では、慎重な投資家向けの2銘柄と、積極的な投資家向けの2銘柄を紹介します。

まずは低リスク銘柄から始めましょう。

1.モデルナ

モデルナ(NASDAQ:MRNA)は昨年、コロナワクチンの開発競争を先導し、同12月には同社ワクチンの接種が18歳以上を対象に開始されました。

2020年に同社の株価は430%上昇しましたが、今後も株価が伸び続けるであろう理由が多くあります。

短期的には、2021年第1四半期の決算発表で、同社のコロナワクチン関連売上開始後初めて数値が発表されますが、現在までに同社は2021年通期で計117億ドルにのぼる同ワクチンの事前購入契約を結んでいます。

モデルナはワクチンの対象となる市場の拡大を計画していることから、将来的にワクチンの売上はさらに伸びるとみられます。

現在は12歳から17歳向けのワクチン開発を進めており、今年8~9月の学校の新年度開始までの上市を望んでいます。

また、同社は英国や南アフリカなどから発生した新型コロナウイルスの変異種に対応する追加免疫(ブースター)の開発も進めています。

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2.アボット

アボット・ラボラトリーズ(NYSE:ABT)は、コロナウイルス診断分野のリーダーで、米食品医薬品局(FDA)は既に同社の検査キット8件に対し緊急使用承認(EUA)を与えています。

2020年第4四半期(10-12月)の同社売上は、新型コロナ診断関連が24億ドルにのぼる一方で、国内外の診断関連事業全体は前年同期から111%増加しました。

しかし筆者はこのような増加基調は始まったばかりとみています。

同社のコロナ簡易検査キット「BinaxNOW」がFDAに承認されたのは2020年8月だったことから、第4四半期は上市直後だったことに加え、同12月には同キットの自宅での検査が可能なバージョンが承認され、2021年第1四半期に3,000万キットを出荷する予定です。

バイデン大統領が新型コロナ検査を推進していることを考えると、アボットの検査キットの売上が向こう数カ月間、さらに勢いを増すことは容易に想像できます。

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3.レッドヒル

レッドヒル・バイオファーマ(NASDAQ:RDHL)はリスクを選好する投資家向けの銘柄の1つです。

同社の新型コロナウイルス治療薬候補はいまだ第2相臨床試験の段階にあるためです。

これまでのところ第2相試験のデータは良好で、同銘柄にとって最大の好材料となっています。

同社は経口投与剤オパガニブを肺炎で入院していた新型コロナ患者に投与したところ、呼吸を助ける効果があったと報告しました。

試験的な治療を受けた患者の52%以上は14日目までに酸素投与は必要なくなった一方で、比較群ではこの割合は22%でした。

オパガニブの人体への作用の仕方は興味深く、ウイルスそのものではなく、ウイルス複製が含まれる細胞の一部に作用します。

つまり、ウイルスが変異したとしても、ウイルスに打ち勝つことができるかもしれず、最近の新たな変異種に関する懸念を考えると、これは大きなプラスの材料です。

現在までにFDAはギリアド・サイエンシズ(NASDAQ:GILD)のVeklury(抗ウイルス薬レムデシビル)に対してのみコロナウイルスの治療薬としての承認を与えており、リジェネロン・ファーマシューティカルズ(NASDAQ:REGN)やイーライ・リリー(NYSE:LLY)の抗体治療薬を含む複数の治療法に対してはEUAを与えていますが、いずれの企業もより幅広いコロナウイルス種を対象とする治療法は確立させていません。

従って、新規参入者、特に後期臨床試験の確固とした有効性データを持っている場合には、多くのチャンスがあります。

ギリアドのVekluryが直近四半期に10億ドルの売上を計上したことを考えると、効能のある治療薬であれば大きな売上が期待できるでしょう。

レッドヒルはこの第1四半期中に、オパガニブを新型コロナウイルスに伴う深刻な肺炎に適用するための臨床試験につき、第2相および第3相段階の結果を発表する予定です。

4.グリットストーン

グリットストーン・オンコロジー(NASDAQ:GRTS)は積極的な投資家向けのもう1つの選択肢です。

同社は最近、コロナワクチン候補の臨床試験の開始に向けて米国立衛生研究所(NIH)の国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)と提携しました。

既に開発が進んでいるワクチン候補があるなか、未だ初期段階にあるグリットストーンのワクチン候補に注目する理由は、様々なウイルス変異種に対応できる可能性があるからです。

同ワクチン候補は現在あるワクチンと同様、ウイルスのスパイクタンパク質を標的にすると同時に、他のウイルス抗原も標的にします。

その目的は中和抗体を作り出し、もともとのコロナウイルスと様々な変異種に対してT細胞反応を引き出すことです。その後、抗体とT細胞は感染防御のために共に闘います。

前臨床の結果は良好でしたが、同社ワクチン候補の臨床試験結果が明らかになるまでは、リスクは高いといえます。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Adria Ciminoは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、ギリアド・サイエンシズ株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、モデルナ株を推奨しています。
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