【米国株動向】注目のバリュー株2銘柄

モトリーフール米国本社、2021年2月14日投稿記事より
現在、グロース株が大きく買われ、株式市場は史上最高値を更新しています。
現時点でのバリュー株への投資は、グロース企業の株価が急上昇している中においては、ばかげているように見えます。
しかし、グロース相場とバリュー相場は交互に訪れるものです。
バリュー投資家にとって、購入を検討すべき2つの株式があります。
それは、ゼネラルモーターズ(NYSE:GM)とヘインズブランズ(NYSE:HBI)です。
真の利益を上げる電気自動車会社
電気自動車がいずれ従来のガソリン自動車に取って代わるのは、確実でしょう。
この流れは止められません。
しかし、すべての電気自動車会社に数十億ドルの価値があるという意味ではありません。
電気自動車株のバブルが弾け、投資家が痛手を被る可能性もありえると思われます。
多くの投資家はテスラの成長に大きな期待をしていますが、同社は「温暖化ガス排出枠(クレジット)」の売上で利益を上げているだけです。
テスラは明らかに割高であり、テスラ株が次の10年間で市場をアウトパフォームするのは難しいと思われます。
あなたが電気自動車に賭けたいならば、ゼネラルモーターズ(GM)をおすすめします。
GMは、今後数年間で電気自動車と自律運転車に270億ドルを投資する予定であり、今後10年以内に30の電気自動車モデルを市場に出す予定です。
そして、2035年までにGMはガソリン車を完全に廃止することを目指しています。
GMはテスラや他の電気自動車会社に十分に対抗できます。
また、テスラとは異なり、GMは実質的な利益を生み出しています。
同社はパンデミックにもかかわらず、2020年の純利益は64億ドル、調整後1株当たり利益は4.90ドルでした。
現在、自動車業界は世界的な半導体不足に苦しんでいますが、GMは2021年に4.50ドル~5.25ドルのEPSを生み出すと予想されています。
そのガイダンス範囲の中間点において、GM株はわずかPER11倍で取引されます。
GMの評価は、他の電気自動車会社が得ている評価と比較すると、非常に過小評価されています。
復活するアパレル企業
ヘインズブランズは、コロナ対策用個人防護具事業を立ち上げることにより、パンデミックにおけるインナーウェアとアクティブウェアの売上高の落ち込みを相殺しました。
同社は実店舗の小売業者に大きく依存しているため、パンデミックと消費者のeコマースへの移行は、大きなダメージとなりました。
パンデミックが収まりつつある中、株式市場はヘインズブランズに注目しています。
同社の好決算に反応して、株価は25%近く急上昇しました。
米国のインナーウェアの売上高は、コロナ対策用個人防護具を除くと13%増加し、アクティブウェアの売上高は、事業撤退の影響を除くと7%増加しました。
ヘインズブランズはもはや、コロナ対策用個人防護具を長期的な成長の源泉とは見なしていません。
その代わりに同社は、チャンピオンブランドの成長、製品ポートフォリオの簡素化、eコマースビジネスの構築に注力しています。
ヘインズブランズの株価は過去5年ほど下落傾向にあり、過去最高値に近づくにはさらに50%上昇する必要があります。
アナリストは今年、調整後1株当たり利益が1.60ドルになると予想しています。
つまり、ヘインズブランズの株式はわずかPER11.5倍で取引されています。
ヘインズブランズが売上を伸ばし、投資家に長期的な成長ストーリーの成功について納得させることができれば、株式は大きく上昇するものと思われます。
今こそ、上昇中のこのバリュー株に投資する時でしょう。
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