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レディット銘柄はイナゴと仕手筋。追うのは危険

出典:Getty Images

レディット(reddit)という米国の投稿型のソーシャルサイトで個人投資家集団が結託し、GameStopの株価が急騰するという出来事がありました。

そしてGameStop株の売り方であるヘッジファンドが、個人投資家の集団に打ち負かされてしまったという出来事が米国だけでなく、日本のニュースでも話題になりました。

アメリカのミレニアル世代の若者がニュースで一晩にして、株で儲かった成功体験を興奮しながら語っている映像が日本でも流れました。

米国株投資をしているなら日本からでも、このレディットのつくる相場に乗れるのではないかと考える人も出てくるかもしれません。

しかしレディット銘柄の本質は昔からあるイナゴと仕手です。

急騰株に短期で参入する「イナゴ」とは?儲かるの?

本記事ではレディット銘柄を無闇に追うことのリスクと危険について解説します。

歴史は繰り返す。20年前のデイトレーダーVSヘッジファンド

アメリカの株式市場に個人のデイトレーダーが登場したのは、もはや20年以上前のことです。

インターネットが株投資を民主化し、当時の若者がデイトレーダーとして株式市場に参入しました。

アメリカの当時のデイトレーダーは自分たちのことを映画、スターウォーズに例えるのを好んでいました。

大手証券会社やヘッジファンドが「悪の帝国」で、インターネット回線とネット証券、そしてトレーダー向けの発注システムで武装した個人投資家集団が戦いを挑むのです。

ネット掲示板で情報交換したり、結託したりしながら、巨大なファンドにデイトレーダー達が挑んでいった時代がかつてありました。

現在のロビンフッターがレディットで結託し、ヘッジファンドを打ち負かす今の状況と、とてもよく似た現象が過去にもあったのです。

レディット株、ミレニアル世代と形は変わっていますが、本質は20年以上前のデイトレーダーの登場と同じです。

当時のデイトレーダーがどのような活躍をし、どのように衰退していったのかを辿ると今後の動向が予測しやすくなります。

デイトレーダーのプレイヤーが増えすぎて、騙し合いが始まったり、やられたヘッジファンドも対策をとったりして逆襲をはじめます。

当時のリアルタイムのデイトレーダー達の会話ログや情報は最早、Googleで検索しても電子の藻屑となり、見つけるのは難しいでしょう。

しかし、歴史は繰り返さないが同じ轍を踏んでいます。

オランダの16世紀のチューリップバブルのようなチャートパターンが歴史上、何度も繰り返されているのと同じです。

レディットは誰でも覗き見できる。ヘッジファンドも日本人投資家でも閲覧し放題

レディットは誰でも閲覧できます。

ヘッジファンドも日本人投資家も覗き放題です。

「reddit stock invest」と検索キーワードを入れ、米国のredditを覗けば、現場で何が起きているのか分かります。

(reddit)

今ではGoogle翻訳などの優れた翻訳ツールも豊富で、気になる投稿を翻訳してしまえば、おおよそ何が起こっているのかは分かります。

ヘッジファンドも不意打ちで一本取られるようなことはあります。

しかし、情報源がどこにあるのか分かってしまえば、対策をされてしまいます。

また20年以上前のデイトレーダー達が結託しても増えすぎてしまい、互いを騙し合うように自然崩壊していったこともあり、今回のロビンフッター達も同じような歴史を辿っていくと考えるのが自然です。

仕手とプロの戦場に丸腰で入るのはリスクが高い

ロビンフッターVSヘッジファンドの本質は、仕手とプロのヘッジファンドとの戦いです。

そしてレディットの個人投資家の多くは日本でいう「イナゴ」です。

イナゴとは、株価に影響がありそうな情報が出た株(材料株)を対象に、短期間に何度も売買を繰り返したり飛び乗ったりする個人投資家集団のことです。

大群で稲に群がり、食べつくすと次の場所に飛び去るイナゴとイメージが重なることから名づけられました。

対象になった銘柄のチャートは、短期間で急上昇したあと急落し、塔のような形になることから「イナゴタワー」と呼ばれます。

要するに仕手筋が個人投資家を煽って買いを集めて、イナゴタワーを作って売り抜けるのです。

このような仕手の銘柄に丸腰で乗るのはリスクの高い行為です。

情報が一般投資家に回ってくること自体が遅く、後から入ったところで高値づかみになってしまいます。

しかもイナゴで急騰した株価は下げてしまうと再び元の高値まで戻すのは大変です。

現在はSNSによる買い煽りなどがイナゴの典型でしょう。

米国で起きている仕手戦に丸腰で飛びこむのは、とてもリスクの高い行為です。

乗り遅れるなと思ったときほど、危ない

乗り遅れないように飛び乗ってしまうと高値づかみになりがちです。

特に人為的に作られたイナゴのような上昇に、右も左も分からずになんとなく飛び乗ってしまうのはギャンブルと同じです。

ギャンブルなので数回くらいうまくいくかもしれません。

しかし何度も同じようにレディットで買い煽りされているような銘柄に飛び乗れば、大きな下げに巻きこまれてしまう可能性があります。

レディットを覗いて米国の個人投資家がどのような動きをしようとしているのかを見てみると、興味深い情報もあるかもしれません。

しかし情報に振りまわされすぎてしまうのは大変です。

誰が発信しているのかもよく分からない情報を闇雲に追い続けて、大切なお金を投資するのはギャンブルと言われても仕方ありません。

長期的に資産を形成するなら、米国の公的な機関から読み取れる決算書やIR、米国債の長期金利や株価の動きそのものといった誰かの「意見」ではなく、一次情報にあたるべきでしょう。

その上で情報メディアなどを読みながら答え合わせをしたり、参考にしたりしながら投資をするのがおすすめです。

また、分析などが面倒、よく分からない、自分の判断に自信がもてない場合は、インデックスファンドで分散投資を少しずつ続ける方が資産形成にはつながりやすいでしょう。

レディットで話題になるようなイナゴ銘柄を買うのは丸腰で戦場に飛びこむようなものです。

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