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ヘッドレスコマースの需要と今後の可能性

出典:Getty Images

オンラインショッピングサイトや携帯アプリなどを通して、物を買ったり売ったりすることが当たり前になった今、電子商取引(Eコマース)は、我々の生活に欠かせないものとなりました。

電子商取引(Eコマース)は、オンライン上で電子を通して取引をすること全般を指します。

特に、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、去年からオンラインで買い物をする機会は、以前に比べて大幅に増えました。

今、そんなEコマースを使ったサービスの更なる上を提供しようと、Amazon(NASDAQ:AMZN)、Walmart(NYSE:WMT)、Nike(NYSE:NKE)、Shopify(NYSE:SHOP)などの大手企業が「ヘッドレスコマース」というものを取り入れています。

この「ヘッドレスコマース」の「ヘッド」と言うのは「フロントエイド」のことを指しており、「フロントエイド」とは、ウェブサイトなどで、一番初めにユーザーが直接目にする部分のことを指しています。

「ヘッドレスコマース」は、フロントエイドとバックエイドを切り離した形で、自社のシステムを自由にデザインしたり、開発したり、制限なく世界中へ販売できるというものです。

また、従来のサービスでは、テンプレートのフロントエイドなどに制限があり、決められた物の中から気に入った物を選択するという手段しかありませんでしたが、「ヘッドレスコマース」を取り入れることで、自社のイメージに合ったフロントエイドを自由に使えるようになったり、自社でブランディング出来たりと、それぞれの個性を自由に表現できるようになったのです。

従来のEコマースは、データベースなどに変更を加える際にかなりの時間がかかりました。

しかし、「ヘッドレスコマース」を使うことで、必要に応じて自由自在に、迅速にカスタマイズできるという無限の可能性が出てきたのです。

また、API(他のサービスの機能と連携できる仕組み)と連携する事ができるので、リアルタイムに情報を連携することも可能で、コンテンツの発信も、よりスピーディーにできるようになっています。

ページの読み込みが抜群に速くなるため、ユーザーが違うサイトに流れにくくなるという利点もあります。

米Googleの調査によれば、モバイルサイトのページの読み込みに3秒以上かかった場合53%のユーザーがそのサイトから離れる、と答えています。

「ヘッドレスコマース」を使用している大手企業に出店することは、ブランド業社や小売り店にとってもメリットが大きい為、今後も需要は高まると見られています。

さて、他にも「ヘッドレスコマース」だからこそできる新たなサービスも始まっています。

例えば、音声だけで注文が出来たり、インスタグラムなどのSNSから直接商品を購入できたりと、オンラインショッピングという枠組の新たな可能性が広がりつつあるのです。

Amazonでは、プライム会員に対し、既に音声で買い物ができるサービスを提供しています。

このような新たなサービスは顧客を楽しませ、更にはエンターテイメントのような要素も提供しており「ヘッドレスコマース」の可能性は、まだまだ広がると感じています。

企業がターゲットとする年齢層やユーザーに共感を呼ぶような機能を加えたり、カスタムマーケティングを効率良く行っていくことも得意としているので、小売り業に限らず製造業者、流通業、コンサルティング業、また金融サービスに至るまであらゆる分野で「ヘッドレスコマース」は、その能力を発揮できるのです。

また、Eコマースのプラットフォームを提供している企業の中で、今人気が高い企業は、Square(NYSE:SQ)、Wix(NASDAQ:WIX)、Go daddy、Big Commerce(NASDAQ:BIGC)などの米大手企業です。

しかし、最近では、 Eコマース機能を提供しているFabricが4,300万ドル(約45億円)を調達したという話題もあり、成長が見込める市場なだけに投資家もこの分野には注目しているようです。

Eコマースのプラットフォームを提供している企業は多く存在する為、今後、新たなベンチャー企業が出てくることも期待できそうです。

最後に

オンラインモール型などのEコマースを用いたサービスの需要は、今後も伸びていくと思われます。

過去10年間で、Eコマースの需要は大きく成長し、新型コロナが発生したことで、その需要は一気に拡大しました。

しかし一方で、進化したEコマースなどを使用せず追い込まれて行く企業も数多く存在しています。

昨年、破産に追い込まれた小売り企業は多く、J.CrewやRoots Corpなども破産に至っています。

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