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【バフェット株決算】クラフト・ハインツの最新決算情報と今後の株価の推移

出典:Getty Images

クラフト・ハインツ(NASDAQ:KHC)はアメリカの大手加工食品メーカーです。

主にアメリカとカナダで製造し、世界各地で販売に順次市、チーズ各種やチーズ加工品、ケチャップ、調味料、缶詰・冷凍食品、飲料、コーヒー、その他加工食料品を扱っています。

主要商標名として「クラフト」、「ハインツ」、「カプリ・サン」、「クールエイド」、「オスカー・マイヤーズ」などが挙げられます。

クラフト・ハインツは2015年に投資会社のバークシャー・ハサウェイと3Gキャピタルが主導となり、クラフトフーズ・グループとハインツが合併することにより成立しています。

このような経緯もあり、バークシャー・ハサウェイと3Gキャピタルはクラフト・ハインツの株式のうち80%近くを保有しています。

またバークシャー・ハサウェイの全保有銘柄のうち、クラフト・ハインツが占める割合は5%弱となっています。

本記事ではクラフト・ハインツの最新決算である2020年第4四半期決算の情報と今後の株価の推移について見ていきます。

決算発表前における株価等のデータ

決算発表前日である02月10日における同社株価の値動きについて見ていきます。

10日における同社株価の始値は33.90ドルであり、日中を通して横ばいとなり、終値は33.89ドルとなっていました。

2015年の合併時における同社株価は80ドル前後であり、2017年頃までは株価の上昇が見られていましたが、その後は軟調な推移をしており、上場来安値を記録したコロナショックの際の下落では、一時20ドル前後まで下落していました。

その後同社株価は回復し、30ドルから35ドルの間で推移しています。

クラフト・ハインツはS&P500の構成銘柄の一つであり、執筆時点での同社時価総額は435億ドルとなっています。

続いて同社の配当実績について見ていきます。なお日付は権利落ち日を記しています。

  • 2021年03月11日…配当:0.4ドル(配当利回り:4.72%)
  • 2020年11月25日…配当:0.4ドル(配当利回り:4.75%)
  • 2020年08月27日…配当:0.4ドル(配当利回り:5.22%)
  • 2020年05月28日…配当:0.4ドル(配当利回り:4.54%)
  • 2020年03月12日…配当:0.4ドル(配当利回り:5.26%)

配当利回りは5%前後で推移しており、高い水準で推移しています。

しかし、上場から2017年頃までは0.625ドルほどまで増配していましたが、2019年には0.4ドルまで減配しており、現在も配当金額を維持しています。

株価も同様の時期から低迷しており、今後増配や安定した配当実績を実現できるかどうかは不明であるため、あまり配当には期待しない方が良いでしょう。

最新決算情報について

2020年第4四半期決算の概要は以下の通りです。

  • 純売上高…69.39億ドル(前年同期比6%増)
  • 営業利益…15.50億ドル(前年同期比160%増)
  • 純利益…10.32億ドル(前年同期比468%増)
  • 希薄化後EPS…0.84ドル(前年同期比460%増)

同社の純売上高は前年同期から6%増加した69.39億ドルとなり、アナリスト予想平均の68.2億ドルを上回りました。

これは既存店売上高が小売業における持続的な成長の勢いに牽引されたことが要因です。

米国でのホリデーイベント期間中のプロモーションによる売上が前年同期に比べて減少したこと、および顧客サービスをより確実なものにするためにキャパシティが制限されている地域でのプロモーション活動が減少したことで、フードサービス業における継続的な弱さと、McCaféのライセンス契約の終了により一部相殺されました。

純利益が増加した要因は、前年同期に繰り返し発生しなかった非現金減損費用や、前年同期に比べて売上総利益が増加したことによるものです。

希薄化後EPSは、アナリスト予想平均の0.734ドルを上回りました。

数量/ミックスは、パンデミックの影響により、家庭での消費が引き続き増加したことから、前年同期比で1.2ポイントの増加となりました。

同社CEOが発表したコメントは以下の通りです。

このパンデミックの中での社員の揺るぎない献身的な取り組みは目を見張るものがあり、それを通じて組織は敏捷性を再発見しました。

このことが私たちの変革を加速させ、今日の業績報告につながっています。

昨年の今頃、私たちは複数年にわたる変革計画を立てました。

2020年にはその計画を上回り、2021年には再びその計画を上回ることができると確信しています。

私たちは、このダイナミックな環境の不確実性や、私たちがサービスを提供する消費者が直面している課題に対応するための十分な準備を整えています。

詳細

地域セグメント別の同社売上高は以下の通りです。

  • アメリカ地域セグメント…50.82億ドル(前年同期比8%増)
  • インターナショナルセグメント…14.10億ドル(前年同期比2.4%増)
  • カナダ地域セグメント…4.47億ドル(前年同期比2%減)

同社は引き続き戦略計画を上回る業績を2021年においても達成できるとしています。

これまでの業績に基づき、既存事業売上高が前年同期比で横ばいからプラスに成長し、コンスタント・カレンシー調整後EBITDAが一桁台前半の伸びを示すことが、期待できるとしています。

また、2020年1四半期はパンデミックに関連した消費者需要の増加により、2019年第1四半期と比較して、オーガニック売上高の成長に約6~7%ポイント、コンスタント・カレンシー調整済みEBITDAの成長に約9~10%ポイントの貢献をするなど好調でした。

2021年第1四半期の業績はこの2020年1四半期と比較されることにも注目されます。

決算発表後の株価の推移

決算発表直後である02月11日における同社株価の値動きについて見ていきます。

前日終値である33.89ドルに対して、11日の始値は34.23ドルと1%ほど上昇して始まりました。

直後に35.88ドルまで上昇し、日中は微減し、終値は35.54ドルとなりました。

同社株価が上昇した要因としては、前年同期比で著しい伸びを記録したことが考えられます。

アナリストらによる予想平均も超えており、前四半期と比較しても、純利益と希薄化後EPSは2倍近く伸びています。

今回の決算発表における好業績に対して、素直に反応した結果株価は上昇したと言えます。

続いて同社のバランスシートについて軽く見てみます。

長期負債が約280億ドルとなっていますが、流動比率は100%を超えていることからひとまずは問題ないと言えます。

ただ、2015年にクラフトフーズと合併する際ののれんとして、330億ドルが依然として計上されています。

バフェット氏も買収額が著しく高かったことを認めており、減損処理された場合、著しく業績を悪化させます。

新型コロナウイルスにより需要は引き続き高く、同社の業績も好調となると考えられますが、先に述べたバランスシートの内容を踏まえると、数年前の水準まで戻るのはいつになるか不透明であると言わざるを得ません。

また現在のパンデミックが今後どれだけ継続していくのかどうかについても不明であり、特需が収まるとまた同社業績にマイナスの影響を及ぼすと言えるでしょう。

そのため投資には慎重な判断が求められます。

参考元:Kraft Heinz Reports Fourth Quarter and Full Year 2020 Results

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