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【米国株決算】イーベイの2020年第4四半期及び通年の決算情報と今後の株価の推移

出典:Getty Images

イーベイ(NASDAQ:EBAY)は世界最大のオークションサイトを運営する米国のインターネット通信販売事業者です。

買い手と売り手の取引を可能にするオークションサイトである「eBay.com」、スポーツチケット「StubHub」、価格比較サイト「Shopping.com」、アパート・賃貸住宅情報サイト「Rent.com」などを運営しています。

そのほかには、「PayPal」と「Bill Me Later」といった決済サービスも提供しています。

また、オークション事業以外に新品製品を販売するECマーケットプレイスも展開しています。

グローバルにおいて、通信販売事業の取引額の50%がAndroidやiOSといったアプリでの利用であり、テクノロジーを利用して買い手により良い環境で利用してもらう取り組みも行っています。

同社の事業はグローバル展開されており、世界的に知名度が高く、大きなECマーケットプレイスの一つとなっています。

また、「PayPal」は安全かつ利便性の高い決済サービスとして、国際間での取引など世界的に利用されています。

本記事では、イーベイの最新決算である2020年第4四半期及び通年業績と今後の株価の推移などについて見ていきます。

株価について

決算発表直前の同日の株価について確認します。

2月3日の始値は57.95ドルでした。終値は58.04ドルとなりました。

近年においては、2018年2月に44ドルを記録しています。

それまで長らく上昇傾向にあった同社の株価ですが、一転して下落し続け、同年12月には27ドルを記録しています。

その後株価は回復し、35ドルから40ドルほどを推移していました。

2020年3月には、新型コロナウイルスのパンデミックによる経済低迷の影響を受け、再び大きく株価が下がり、28ドルほどを記録していますが、同社の主力事業であるネット通販の利用者が増えたことなどから、その後は現在に至るまで上昇傾向にあります。

同社は、S&P500の構成銘柄の一つで、執筆時点での時価総額は426億ドルとなっています。

最新決算情報

2020年第4四半期の決算の概要は以下の通りです。

  • 売上高…28.68億ドル(前年同期比28%増)
  • 営業利益…7.81億ドル(前年同期比67%増)
  • 純利益…8.45億ドル(前年同期比52%増)
  • 希薄化後EPS…0.86ドル(前年同期比30%増)

Non-GAAPベースの希薄化後EPSは、アナリストの予想の0.83ドルを上回る0.86ドルとなりました。

続いて、同社の通年における決算の概要は以下の通りです。

  • 売上高…102.71億ドル(前年比19%増)
  • 営業利益…25.42億ドル(前年比68%増)
  • 純利益…56.67億ドル(前年比317%増)
  • 希薄化後EPS…3.41ドル(前年比49%増)

純利益の増加は非継続事業が前年と比較して大きく増加していますが、同社は2020年にクラシファイド広告事業を売却しており、これらによるものだと思われます。

2020年第4四半期における同社のセグメント別の業績は以下の通りです。

  • 取引収益…25.98億ドル(前年同期比31%増)
  • マーケティングサービス及びその他収益…2.70億ドル(前年同期比5%増)

取引収益は、同社が提供するマーケットプレイスなどが含まれる収益で、全体の売上高の91%を占めています。

同社が提供するマーケットプレイスにおいて、当期のアクティブ・バイヤー数は1億8,500万人(前年同期比7%増)となりました。

本年では新型コロナウイルスのパンデミックにより、世界的にインターネット通信販売を利用する傾向がありましたが、同社の第1四半期から、第3四半期におけるアクティブ・バイヤーの増加数は前年同期比2~5%と、そこまで高くありませんでした。

しかし、ユーザーの利用傾向が徐々にシフトしたことや、2020年10月頃より再び感染拡大したことによる外出を控える傾向が出たためか、当期におけるアクティブ・バイヤー数は大きく増加しました。

また同社によると、アクティブ・バイヤー1人あたりのGMV(流通取引総額)は増加し続けているとしています。

2020年第4四半期のGMVは以下の通りです。

GMV…265.58億ドル(前年同期比18%増)

アメリカ… 96.24億ドル(前年同期比25%増)

海外…169.34億ドル(前年同期比15%増)

通年におけるGMVは前年比17%増の1,000億ドルを達成しています。

アメリカにおいて、第3四半期のGMVと比較した場合は8%減少していますが、2020年は前年と比較して同社のマーケットプレイスが大きく拡大したことが伺えます。

通年においてGMVが増加した要因として、パンデミックによるユーザー利用傾向のシフトが考えられますが、同社はこれらの要因を一部とし、重要な成長要因として高級ブランドの認証による販売の展開、価格の引き下げ、マーケティングの変更などを挙げています。

同社は、2020年に高級腕時計や高額のスニーカーの認証販売を展開しており、これらの展開にあたり偽造品や不正な購入及び返品の対策に徹底し、売り手と買い手を保護することを重点としています。

同社はこれらの取り組みが、当期及び本年のGMV増加に寄与したと報告しています。

決算発表を受けて

2020年第4四半期及び通年の決算では、前期の同社予想を上回る好調な決算となりました。

決算発表後に時間外取引で同社株価は上昇し、2月3日の終値である58.04ドルに対して、2月4日の始値は63.87ドルとなっています。同日の終値は61.12ドルでした。

決算が予想を上回る好結果となったことが、株価の上昇に寄与したと思われます。

新型コロナウイルスの影響により、インターネット通信販売事業は業界的に追い風を受けていますが、同社は今回の決算による業績を、それに縋ったものではなく独自の戦略による結果だとしています。

高額スニーカーの例では、不正売買を防止するため認証による販売を展開したこところ、100ドルを超えるスニーカーの売り上げが前年と比較して3桁増えたとしています。

また、これらの100ドルを超えるスニーカーを購入したユーザーは、平均してeBayへの支出の8割がスニーカー以外でのカテゴリーにあり、こうした独自の戦略が全体的な業績の拡大につながっているとしています。

同社は2021年において既に、同様な独自の戦略のロードマップが完成していることを報告しています。

より多くのカテゴリーで革新的な計画を立てていることをほのめかしており、今後も同社の主力となるマーケットプレイスの拡大が期待されます。

将来的には新型コロナウイルスの収束などで再びユーザーの利用傾向が変わる可能性が考えられます。

しかし2020年を顧みて、堅実に事業展開し業績を拡大していること、2021年に同様の事業展開を既に計画していることなどから、今後においても業績の拡大は期待できると思われます。

さらにグローバル展開の拡大をすることも示唆しているため、今後はユーザー視点で事業を見ながら、投資の検討を行ってみても良いかもしれません。

参考元:eBay Inc. Reports Better Than Expected Fourth Quarter and Full Year 2020 Results

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