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【米国株決算】ヤム・ブランズの最新決算情報と今後の株価の推移

出典:Getty Images

ヤム・ブランズ(NYSE:YUM)は、ケンタッキー・フライド・チキンやピザハット、タコスで有名なタコベルなど5つのブランドを保有し、世界中にファストフードチェーン店を展開する企業です。

ファストフードレストランチェーンの中では世界最大規模であり、主に自社売上とフランチャイズ料で収益を上げています。

ケンタッキー・フライド・チキンはご存じの通り、世界規模で展開しており、世界で初めてフランチャイズビジネスを行ったことで有名です。

全世界で約20,000店舗展開されており、日本においては1,000店舗以上が展開されています。

ピザハットはピザやパスタ、バッファローウィングなどを宅配およびテイクアウトで販売するファストフードチェーン店です。

アメリカ国内では7,200店舗以上が展開されており、その他世界100か国の地域でも展開されており、全世界での店舗数は16,000以上となっています。

日本においては、2018年に国内400店舗を達成しています。

本記事ではヤム・ブランズの最新決算である2020年第4四半期決算の情報と今後の株価の推移等について見ていきます。

決算発表前における株価等のデータ

2020年第4四半期決算発表前日である02月03日における株価の値動きについて見ていきます。

03日における同社株価の始値は105.79ドルで、日中を通して値を下げており、終値は104.73ドルとなりました。

上場以来、2019年の夏頃まで同社の株価は上昇を続けており、2019年の夏頃には120ドル弱で取引されていました。

その後同社株価はやや下落しており、コロナショックの際は105ドル前後から50ドル台まで下落していました。

その後は回復を続けており、2020年12月にはコロナショック以前の水準にまで戻りました。

年末から2021年の初めにかけて下落傾向にあり、現在は100ドル前後で推移しています。

ヤム・ブランズはS&P500の構成銘柄の一つであり、執筆時点における同社時価総額は311億ドルとなっています。

同社の直近における配当実績は以下の通りです。

なお日付は権利落ち日を記しています。

  • 2021年02月11日…配当:0.5ドル(配当利回り:1.91%)
  • 2020年11月24日…配当:0.47ドル(配当利回り:1.85%)
  • 2020年08月25日…配当:0.47ドル(配当利回り:1.85%)
  • 2020年05月28日…配当:0.47ドル(配当利回り:2.02%)
  • 2020年02月13日…配当:0.47ドル(配当利回り:2.34%)

直近の配当利回りは1.91%であり、ここ最近は2%前後で推移しています。

配当利回りはS&P500の配当利回り平均と同水準であり、平均的な配当利回りをしていると言えるでしょう。

2021年の02月分の配当が0.5ドルと前回から6%ほどの増配となります。

連続増配年数は短いですが、これは2016年に中国部門をスピンオフしたことが原因であり、それを除けば今後も安定した増配が期待できる銘柄と言えそうです。

最新決算情報について

概要

2020年第4四半期決算の概要は以下の通りです。

  • 総売上高…17.43億ドル(前年同期比+3%)
  • カンパニー・セールス…5.66億ドル(前年同期比+15%)
  • フランチャイズ及び不動産収益…7.50億ドル(前年同期比▲3%)
  • 広告及びその他…4.27億ドル(前年同期比▲1%)
  • 営業利益…4.82億ドル(前年同期比▲12%)
  • 純利益…3.32億ドル(前年同期比▲32%)
  • 希薄化後EPS…1.08ドル(前年同期比▲32%)

同社CEOが決算短信で発表したコメントは以下の通りです。

Yum!は2021年に入り、今年とそれ以降のシステム販売を収益的に成長させるための準備が整った、より強い会社になりました。

2020年の課題にもかかわらず、通期の業績は、当社の回復力を実証し、Yum!の変革期に実施した戦略を検証しました。

デジタルとテクノロジーへの投資を加速し、顧客体験とユニット・エコノミクスを強化することで、規模の拡大と成長モデルの強化に重点を置いています。

2020年のデジタル売上高は170億ドルを記録し、前年比約45%増となり、新たな消費者ニーズに迅速に対応するブランドの能力を証明するものとなりました。

私は、急速に変化する世界で競争し、勝利するための当社のチームとフランチャイズ加盟店の能力に、これまで以上に自信を持っています。

また、同社CFOが決算短信で発表したコメントは以下の通りです。

第4四半期の業績は、当社のブランドがオフプレミス環境での勝利に向けて効果的なポジションを維持していること、また、当社のビジネスモデルが、パンデミックから脱却した後も、持続的な急成長に向けて位置づけられていることを証明しています。

2019年の第53週における3%の逆風を含め、第4四半期のシステム全体の売上高は2%減となり、ネット販売台数は前年比微増、既存店売上高は1%減となりました。

カテゴリーをリードする象徴的なブランドと、50,000店以上のレストランを擁するユニークで多様性に富んだグローバルなポートフォリオを持つYum! は、今後数年間にわたり、すべてのステークホルダーのために成長し、価値創造を最大化するために十分な位置を占めています。

詳細

続いて同社決算をセグメント別に見ていきます。

まずセグメント別(ブランド別)の業績について見ていきます。

KFC

  • 売上高…7.11億ドル(前年同期比▲3%)
  • 営業利益…2.67億ドル(前年同期比▲6%)

Pizza Hut

  • 売上高…2.89億ドル(前年同期比▲3%)
  • 営業利益…0.83億ドル(前年同期比▲8%)

Taco Bel

  • 売上高…6.28億ドル(前年同期比▲6%)
  • 営業利益…2.12億ドル(前年同期比▲5%)

Habit Burger

  • 売上高…1.15億ドル(前年同期比―)
  • 営業利益…▲0.07億ドル(前年同期比―)

Habit Burgerはヤム・ブランズが新たに買収した企業になるので、前年同期における業績は存在しません。

KFCは今四半期に587店舗を新規出店しており、年間では88カ国で1,512店舗を新規出店しました。

Pizza Hutは今四半期に337店舗の新規出店を行い、540店舗を閉鎖しました。

年間では58カ国で682店舗の新規出店を行い、1,745店舗を閉鎖しました。

Taco Bellは今四半期に93店舗の新規出店を行い、年間では21カ国で215店舗の新規出店を行いました。

営業利益率は、主に一般管理費の減少と自社レストランの利益率の上昇により、今四半期には 0.1ポイント、通期には 1.5 ポイント上昇しました。

Habit Burgerは、今四半期で7店舗の新規出店を行い、米国、中国、カンボジアにおいて14店舗を出店しました。

決算発表後における株価の推移

決算発表直後である02月04日における同社株価の値動きについて見ていきます。

前日終値の104.73ドルに対して04日の始値は105.44ドルとなりました。

取引開始後大きく値を下げ、すぐに戻しましたが、その後は下落し終値は102.99ドルとなりました。

前回の決算と打って変わって全体的に減収減益となったことが要因の一つと考えられます。

また同社の中国部門であるヤム・チャイナは、中国において新型コロナウイルス感染症が再び拡大してきていることを受け、2021年の第1四半期における同社の事業が「重大な逆風」に直面すると警告しました。

これらから株価は値を下げたと考えられます。

レストランブランドを展開する同社にとって、新型コロナウイルス感染症の影響はとても大きなものとなっています。

ただ、既存店売上高が減少する中でデジタル売上高は前年比で約45%増加するなど、新たな環境に対して対応している様子がうかがえます。

同社の株価は新型コロナウイルスによるパンデミックと、ポストコロナにおける新たな消費者ニーズにどこまで対応できるかにかかっていると考えられます。

参照元:Yum! Brands Reports Fourth-Quarter Results

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