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【米国株動向】バリュー投資家はゴールドマン・サックスに注目すべきか?

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、202124日投稿記事より

10年にわたる強気相場と、過去最高の国内総生産(GDP)の成長を経て、最近では優れたバリュー株を見つけるのは困難になりました。

しかし現在、バリュー株は再び人気を集めています。

なぜなら、市場のボラティリティ、パンデミック、景気後退によって、多数の優良企業の株価が長期的な価値を下回っているからです。

多くのバリュー投資家は、景気後退によって打撃を受けたセクターに焦点を当てています。

例えば、金融セクターです。

2021年のGDP成長率は4.2%と予想されており、一部の銀行や金融機関は追い風を受ける見込みです。

投資家が注目すべき特に優れたバリュー株の1つが、投資銀行のゴールドマン・サックス(NYSE:GS)です。

4四半期決算の概要

ゴールドマンがパンデミックの間に好調なパフォーマンスを挙げたことや、現在の株価水準を踏まえると、同社がバリュー株であると聞いて驚く方もいるかもしれません。

しかし、同社の予想株価収益率(PER)はわずか10倍であり(執筆時点)、明確にバリュー株だと言えます。

ゴールドマンの第4四半期決算は非常に好調で、アナリスト予想をはるかに上回り、収益と純利益は増加しました。

同四半期の純利益は45億ドル、1株当たり利益(EPS)は12.08ドルで、前年同期の4.69ドルから大幅増となりました。

収益は前年同期比18%増の117億ドル、平均的な普通株主の自己資本利益率(ROE)は21.1%でした。

通期のEPSは前年比17.6%増の24.74ドル、収益は22%増の445億ドル、ROEは11%となりました。

ゴールドマンは、前年同期比27%増の26億ドルの収益を計上した投資銀行部門を始め、全ての事業部門を成長させました。

これは株式の引き受けと金融アドバイザリーサービスの急成長によるものです。

このセグメントは、過去最高水準の株式引き受けと、過去2番目の水準の債券引き受けにけん引され、通期では過去最高の94億2,000万ドルの収益を挙げました。

ゴールドマンは昨年、合併・買収(M&A)の発表件数と完了件数が全企業の中で最多でした。

投資銀行部門の受注案件が過去最高水準に達しているため、この勢いは2021年も続く見込みです。

また2021年のM&Aは全般的に増加が予想され、市場リーダーのゴールドマンは非常に大きな恩恵を受けるでしょう。

各セグメントの状況

投資銀行部門はゴールドマンの収益の約21%を占めるにすぎません。

債券・株式のトレーディングを手掛けるグローバル市場部門が48%、資産運用部門が18%、コンシューマー(個人向け)およびウェルスマネジメント(富裕層向け資産管理)部門が13%となっています。

上記の通り、第4四半期決算では全てのセグメントの業績が向上しました。

グローバル市場部門は、市場が変動する中で株式取引が40%増加したことにより、収益が前年同期比23%増加しました。

資産運用部門の収益は同7%増、コンシューマーおよびウェルスマネジメント部門の収益は17%増でした。

コンシューマー・バンキング部門は最も急速に成長しており、収益は52%増の3億4,700万ドルとなりました。

これはオンライン銀行プラットフォームのマーカスの持続的な成長によるもので、マーカスの預金は通期で62%増加して970億ドルに達しています。

ゴールドマンは、2020年にサービスを開始したトランザクション・バンキング(顧客との関係に基づく定性情報ではなく、財務諸表などの定量情報に基づき貸付などの金融サービスを提供すること)事業の成長も見込んでいます。

同社はトランザクション・バンキングを通じて、企業や金融機関に銀行サービスを提供します。既に225社の法人顧客と約300億ドルの預金を獲得しています。

ゴールドマンは、投資銀行とグローバル市場という2つのセグメントで市場をリードする地位(あるいはそれに近い地位)を有し、銀行事業の育成に焦点を当てていることから、長期的な成長が見込まれる優れた地位にあります。

手元現金は非常に豊富で、1年前の1,330億ドルから約1,560億ドルへ増加しており、ROEも素晴らしい水準です。

恐らく金融セクターで最高のバリュー株でしょう。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Dave Kovaleskiは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、アップル株を保有し、推奨しています。
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