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【米国株決算】アルファベットの2020年第4四半期及び通年の決算情報と今後の株価の推移

出典:Getty Images

アルファベットは、Googleを傘下に含むグループ企業の持ち株会社です。

Googleの創立者であるラリー・ペイジが2015年に設立しました。

事業区分として、「Googleサービス」、「Google Cloud」、とそれ以外の物に分けられます。

Googleサービスの事業内容として、広告事業、検索サービス、Android、Chrome、Google Pixelなどのスマートフォンといったハードウェア、GoogleMap、GooglePlay、YouTubeなどが挙げられます。

これらのサービスでは、広告、アプリ及び課金、デジタルコンテンツ製品、ハードウェアの販売、YouTube Premium等のサブスクリプションから収益を得ています。

Google Cloudでは、技術インフラや、データ分析のプラットフォーム、その他エンタープライズ向けのサービスを提供しています。

サービス名として、Google Cloud Platform、Google Workspace(旧 G Suite)などがあり、これらの利用料から収益を得ています。

同社は売上の多くを広告事業によって形成していますが、近年ではクラウドサービス事業に力を入れており、またどちらも新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けにくいビジネスモデルであり、このような経済下でも安定した業績を見込める企業の一つとなっています。

本記事では、アルファベットの最新決算である2020年第4四半期及び通年業績と今後の株価の推移などについて見ていきます。

株価および配当について

アルファベットは、決議権のあるクラスA株(NASDAQ:GOOGL)と、決議権のないクラスC株(NASDAQ:GOOG)の2種類があります。

クラスA株の株価が僅かに高くなる傾向がありますが、2種の株価はほぼ同じように推移しています。

決算発表の直前となる株価について確認します。

2/2の始値は1,917.26ドル、終値は1,919.12ドルでした。

同社の株価は2008年より、長らく上昇傾向にあります。

近年では、2020年の2月中旬に1,520ドルあたりまで上昇していましたが、パンデミックの影響により一時大きく下落しています。

3月中旬には、1,080ドルほどを記録しています。

しかし、再び上昇に転じ、同年7月頃には、パンデミック以前の株価の水準を超えて推移しています。

執筆時点での時価総額は1.3兆ドルとなっています。

最新決算情報

2020年第4四半期及び通年の決算について確認します。

  • 売上高…568.98億ドル(前年同期比23%増)
  • 営業利益…156.51億ドル(前年同期比69%増)
  • 営業利益率…28%(前年同期比8ポイント増)
  • 純利益…152.27億ドル(前年同期比43%増)
  • 希薄化後EPS…22.30ドル(前年同期比45%増)

2020年第4四半期における売上高は過去最高を記録しました。

検索事業とYouTubeが牽引して、好調な業績を達成したとしています。

希薄化後EPSは前年同期比45%増の22.30ドルとなっており、アナリスト平均予想の15.90ドルに対して40%上回りました。

続いて、同社の通年における決算の概要は以下の通りです。

  • 売上高…1,825.27億ドル(前年比13%増)
  • 営業利益…412.24億ドル(前年比20%増)
  • 純利益…402.69億ドル(前年比17%増)
  • 希薄化後EPS…58.61ドル(前年比19%増)

同社は、2020年第4四半期決算の報告より、新しい報告セグメントとして、「Google サービス」、「Google Cloud」、「その他」の3つの区分において業績を報告しています。

また、以前の業績においても新しいセグメントで報告しています。

2020年第4四半期のセグメントごとの業績は以下の通りです。

事業区分 売上高 営業利益
Google サービス 528.73億ドル 90.66億ドル
Google Cloud 38.31億ドル ▲12.43億ドル
その他 1.96億ドル ▲11.36億ドル

続いて、通年におけるセグメントごとの業績は以下の通りです。

事業区分 売上高 営業利益
Google サービス 1,686.35億ドル 540.06億ドル
Google Cloud 130.59億ドル ▲56.07億ドル
その他 6.57億ドル ▲44.76億ドル

Google サービスの売上高は、Google Search & other、YouTube ads、Google Network Members’ properties、から構成される広告事業と、その他のGoogleサービスのセグメントに分けられます。

以下に、これらの2020年第4四半期の売上高について確認します。

Google Search & other…319.03億ドル(前年同期比17%増)

YouTube ads…68.85億ドル(前年同期比46%増)

Google Network Members’ properties…74.11億ドル(前年同期比23%増)

広告事業合計…461.99億ドル(前年同期比22%増)

その他Googleサービス…66.74億ドル(前年同期比27%増)

2020年初頭には、新型コロナウイルスのパンデミックによる経済低迷の影響を受け、同社の広告事業も伸び悩んでいましたが、経済活動の再開や、広告事業のシフトにより巻き返し、当期においては好調な結果となりました。

Google Cloudの収益は、当期38.31億ドル(前年同期比47%増)、通年では130.59億ドル(前年比46%増)となります。

営業利益は当期12.43億ドルの赤字、通年では56.07億ドルの赤字となりました。

Google Cloudにおける収益は前年と比較して大きく伸びていますが、赤字も拡大しています。

クラウド事業の拡大に伴い、サーバーといった設備費用などに投資しているものと思われます。

一方で、同社は、設備費用について耐用年数見直すとしていて、サーバーは3年から4年に、ネットワーク機器は3年から5年にするとしていて、2021年以降には利益の改善が見込まれます。

決算発表を受けて

2020年第4四半期及び通年の決算では、過去最高の売上高を更新するなど、好調な決算となりました。

同社の売上高の8割以上が広告事業による収益であることから、パンデミックによる経済的影響にも対応し、今後も堅調に拡大していくと思われます。

また、当決算報告において同社は、Google Cloud事業の拡大を強調しています。

同社が、Google Cloudの事業区分として提供しているサービスの競合他社及びサービスには、Amazon社のAWS、やMicrosoft社のAzure、Microsoft 365(旧 Office365)などが挙げられます。

AWSやAzureと比較して、同社のGoogle Cloud Platformの知名度は低いですが、当期よりGoogle Cloud事業の営業損益の開示を開始したことから、さらなる拡大を想定していると思われます。

また、同社は本年において、Google Cloud Platformが他のクラウドサービスと比較して成長率が大きいことを示しています。

Google Workspaceにおいても、競合サービスとなるMicrosoft 365と比較して知名度は低いですが、近年ではGoogleが提供するオフィスソフト「スプレッドシート」、「プレゼンテーション」などの利用者は増加しています。

Google Workspaceは、インターネットにおいてアドレスの指標となるドメインの販売も行っており、同サービスとの親和性が高いため、ビジネスでの利用などにおいて今後拡大していくと思われます。

これらのサービス提供について、利益は現在赤字となっていますが、設備費用において改善を見出しており、今後より一層同社の事業の要となっていくのではないでしょうか。

また、主要の広告事業を含む、GoogleサービスとGoogle Cloudは、どちらも新型コロナウイルスによる経済的影響を受けにくいビジネスモデルであると考えられるので、今後においても安定かつ確実な成長が見込まれるのではないでしょうか。

参考:Alphabet Announces Fourth Quarter and Fiscal Year 2020 Results

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